特定の人には見える灰原の話【猪野side】
今日は七海サンとの合同任務。俺は待ち合わせ場所にいた二人に声をかけた。
「おはようございます七海サン!灰原サン!」
「おはようございます」
『おはよう猪野くん!』
七海サンは丁寧に礼をし、その後ろにいる灰原サンは手を振っている。その笑顔に思わず手を振り返していると七海サンのため息が聞こえてきた。
「いつものことですが猪野くんには何が見えてるんですか…」
問いかけというよりつぶやきのような声を無視して灰原サンは話しはじめる。
『七海最近寝不足なんだよね。だから今日は早めに仕事上がれるといいんだけど』
「そうなんスね!俺頑張ります!」
『あと今日の呪霊、資料見た感じだと近接戦のほうがいいかも』
「わかりました!」
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