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    まどろみ

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    まどろみ

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    七灰小ネタまとめ。超短編。伊←灰←七と七灰RTA。捏造、生存if注意

    #七灰

    七灰小ネタまとめ伊←灰←七からの七灰

    「伊地知〜!」
    その可愛がり方が後輩に対するものにしては過剰だということに気づいたのはいつだったか。その疑問をぶつけると片想い相手は残酷にも頬を染めながら理由を教えてくれた。
    「伊地知ってさ、僕の好みなんだよね」
    普段の溌剌さをどこに置いてきたのか恋する乙女のような顔をしている。
    「好みとは?」
    「僕、いっぱい食べる人が好きなんだけど、伊地知みたいな、ちょっと気弱そうというか、草臥れたかんじの子にはたくさんご飯を食べさせたいなって思っちゃうんだよね」
    年下、しかも十代に対しての評価としては最低だが、好きな人からの評価ならどんなものでもうらやましいものだ。
    「伊地知!うどん湯掻いたからいっぱい食べてね!」
    私だってまだパンを焼いてもらったことないのに、と向かいに座る後輩を睨みつけてしまったことは許して欲しい。

    ***

    「…そこからどうやって灰原先生を口説き落としたんですか?」
    「三徹後に告白したら笑顔でOKもらえました」
    「ひくわー」
    「灰原先生って老け…」
    「よせ虎杖」
    「老け専ですよ、年々私に対して甘くなっていますからね。大人になるなんて碌なことじゃないですがこれだけはよかったなと思います」
    「年々惚れ直してるだけなんだけどね?」
    「灰原先生!」
    「本音は?」
    「疲労困憊の七海を見ると興奮する」
    「労働はクソだが役にたつ」

    ---

    七灰RTA

    「はじめまして、灰原雄です。よろしくお願いします!」
    「七海建人です一目惚れしました付き合ってください」
    「よくわからないけどいいよ!」

    ***

    「…というのが付き合うきっかけですね」
    「判断が早い」
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    まどろみ

    TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの
    可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
    (これなら灰原も着てくれるだろうか)
    頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
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