やんのかステップご都合呪霊により七海が猫になった。
耳や尻尾だけなんて生半可なものではない。顔つきも毛並みも全て完璧な猫である。人であった頃の名残といえば大きさくらいだ。
ここに184センチの猫が爆誕した。
「おっきい猫さんだねえ」
「ニャー」
人間の言葉が話せないのか、人間の頃の記憶がないのか、その両方か。灰原に寄り添う姿は184センチの巨体であることを除けば完全に猫だった。
「軽く検診したけど特に異常はないな。時間が経てば戻るだろ」
「よかった、ありがとうございます!」
猫を医務室に入れるわけにはいかないとわざわざ校庭に出てきてくれた家入は「戻ったらタバコ、カートンでな」と言い残し颯爽と去っていった。
「…これからどうしようか?」
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