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    RenSidec

    @RenSidec
    降新のお話を思いついたままにポイする用に作ってみました。

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    降新利き小説のヒント用の没版。
    あんまりにも暑かったのでという理由で、ちょっと裏に逝きかけた……しかも新ちゃんがなぜか人魚設定という謎を含んでおります。

    #降新
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    滴る(没版)- 滴る 没版 -
    ぴしゃんと水音がした。
    窓の外には真夏の太陽が容赦なく、その光を地上へと降らせているのが見える。そんな外気とはかけ離れたように、腰の辺りまで水を張ったバスタブで一人、上機嫌で鼻歌など唄ってみる。
    「ただいま」
    「おっかえりー、降谷さん」
    玄関を開ける音が聞こえて、続いてここ連日の暑さに茹っているような声が聞こえてきたので、その声の主に新一はバスルームから声を掛けた。
    「今日は特に暑いよ」
    言いながら足音は新一が水遊びに興じている場所へと近づいてくる。
    「ただいま、新一くん」
    「おかえり。降谷さん」
    さも当たり前のように降谷は、からりとバスルームの引き戸を開ける。そしてさも当たり前のように新一を抱きしめて、その額に口付けた。
    「今日は随分と気温が上がってるみたいだ」
    「そうだろうね」
    太陽に晒されて、まだ熱を持っている降谷のシャツ越しの素肌に暑さを感じて、新一は水の中にあるソレでぱしゃりと水を跳ねた。
    「こら。水を掛けるのは止めなさい」
    ぱしゃぱしゃと水の中でくゆらせながら、魚の尾を思わせるソレは明らかに新一の下肢の部分だ。
    「少しは涼しくなったろ?」
    すっかり水に濡れてしまった降谷の静止に悪びれることもなく、新一はウインクで返す。
    「このイタズラ者め」
    「うわっ」
    水の滴る金髪を掻き上げて降谷は新一の脇から手を差し入れると、軽々とその体を持ち上げる。水から上がった新一の下肢は魚の尾びれから、人と同様に二本の脚が現れた。
    不服を唱えようとした口を、降谷は自分のそれで塞ぐ。
    口内で逃げ惑う舌を絡ませ合い、口付けを深くすると抵抗を諦めた新一の手がシャワーのコックに当たった。途端にシャワーからは大量の水流が降り注ぎ、文字通り絡み合った二人を濡らしていく。
    幾度も口付けを交わして、名残惜しそうに互いの唇が離れた頃には髪の先からシャワーの水が滴り落ちていた。
    「結局ずぶ濡れじゃん」
    「まったく……」
    「水も滴る、っていうやつだ」
    あっけらかんと笑う新一に向けてため息を一つ落とすと、降谷は壁に押し付けた新一の素肌の胸元を指でなぞって、口を開く。
    「そんなことを言う君には、オシオキが必要かな」
    「………いや。ちょ、っと待った、ぃ……ぁ……」
    獲物を狩るように眇められた降谷の眼差しに、己の身の危険を察知したのか新一がバスルームから逃げ出そうとする。それをいとも簡単にバスルームの壁に押しつけて動きを封じると、にっこりと笑みを作って新一の耳朶を喰む。
    「さて。楽しもうか、新一くん」
    そういって降谷はまだ水の滴る髪を掻き上げながら、濡れたシャツを脱ぎ捨てた。
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