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    pe_saku3

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    pe_saku3

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    pe_saku3

    MAIKING雪の日に熱だしちゃったrnと看病したいseが色々あってアンジャッシュしてisgが巻き込まれる話
    目を覚ましてすぐ、その寒さに身体が震えた。カーテンを開けて外を覗くと、雪が積もっている。この地域では雪が降ることは稀で積もるなんて年に1度あるかないかくらいなのに、こんな大雪は珍しい。道路が凍っているから車は出せないし、きっと雪に慣れないこの地域の交通機関はどこも止まっていることだろう。今日がオフでよかったと冴は一息ついて再び布団に潜った。いつもなら早朝のランニングに出かけるのだが、今日はやめておく。そして再び起きたときも雪は相変わらず降っていて、これでは明日もどうなることかわからないなと思いながら冴は朝食を食べるために自室を後にした。

     厚切りのトーストが3枚、カップは2つ。トーストを1つ取りジャムを塗ってかぶりつく。もう2枚は弟の分だ。いつもならもう起きてくる頃なのだが、今日はなかなか起きてこない。まあこの寒さだから布団から出たくないのかもなと冴はのんきに考えてトーストを食べ進めた。片手には先日買った海外サッカーファン向けの雑誌がある。表紙を飾っているのは弟の凛だ。今シーズンから冴と同じクラブに来た凛は、たびたび試合でハットトリックを決めているのもあってメディアに注目されているのだろう。チームメイトの奴らには弟だからって凛にばかりパスを出すなと軽く小突かれたが、冴は最高だと思う場所にパスを出しただけだ。で、たまたま凛がそこにいた。それだけ。仲直りをしたのかと聞かれれば、冴は「わからない」と答える。別に話し合ったわけでも、今までのことを謝ったわけでもない。ただ今回の移籍を機に一緒に住もうと言い出したのは冴だった。凛も反対はしなかったし、「兄貴がいいなら」と頷いた。ようやく昔のような関係性に戻れたのではないかと浮かれてしまうのはいい事なのか悪いことなのか。凛を突き放したのは冴なのに、今こうして同じ家の中で過ごして、一緒のチームでサッカーが出来るのが嬉しいと、思ってしまう。また夢を見てもいいのだろうか。――かつて世界一のストライカーという夢を捨ててでも縋り付きたかったあの夢を。
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