中流家庭育ちの七星(β)×都会の上流家庭育ちの凛(Ω)「ほ、本日はっ、お日柄もよくッ、いい天気ですね!」
ザァーと降りしきる雨音が響く室内に自分の素っ頓狂な声が響き渡る。
この世に生を受けて16年間。七星虹郎として生きてきた人生の中で今日ほど緊張した日はない
恥ずかしくて面をあげる事もできず沈黙が気まずくなり、何か言い訳をしなくてはと乾き切った口を金魚のようにパクパクさせながら恐る恐る顔をあげる。
「……。…まあ……人によっては…そうかもな」
目の前にいる冷たい印象を受ける綺麗な男の口からはこちらを気遣うようななんとも言えない返事がきて、全身から汗が吹き出す。
(し、しまったぁ〜!)
脳内で自分の頭を叩き自分が今盛大にやらかしてしまったことを悟る。絶対にバカだと思われた…!
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