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    ★アカ

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    ★アカ

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    クリスマス・イブ!ヴァンアニのなんか書きたい!って思いから、書いたクリスマス・イブのヴァンアニです!ちょっとルネエレ要素あり?

    #ヴァンアニ
    vanny
    #クリスマス・イブ
    christmasEve

    素敵なクリスマス・イブクリスマス・イブー。それは大事な人と大切な
    日を過ごす日。アニエス・クローデルはその日
    を楽しみにしていた。なぜかというとー。
    「アニエス、12月24日って空いているか?」
    「その日は、一応空いていますがー。」
    アニエスは、雇い主であるヴァン・アークライ
    ドにそう答えた。たしか自分が覚えている限り
    では、25日に事務所で軽くクリスマスパーテ
    ィーをした後に夜は父と一緒に家でパーテ
    ィーをする予定だから、24日は何にも
    なかったはずだ。パーティーの後にパーテ
    ィーをさらに入れるとは、自分でもどれだけ
    パーティー好きだと思う。でも、事務所の
    みんなとも過ごしたかったし、父に久しぶり
    に一緒に過ごさないかと言われたのだ。
    断れるはずない。そんなわけでアニエスは、
    いつもより楽しい気分でいた。ヴァンに次の
    言葉をかけられたことで、気分は最高潮に
    なるとは予想はしてなかったが。
    「せっかくのクリスマス・イブだ。
    アニエスと一緒に過ごしたいと思ってな。」
    アニエスは、事務所の整理をしており、
    書類を手に持っていたが床に全部落として
    しまった。
    「おい、書類…」
    ヴァンに言われて気付いたアニエスは、
    書類を慌てて拾い始めた。それをヴァンは、
    手伝ってくれた。
    「す、すいません…。」
    その際にヴァンと目が合ってしまい、
    アニエスは顔が赤くなってしまった。
    恥ずかしくなったアニエスは、書類を
    集中して拾うふりをしてヴァンと目を合わせ
    ないようにしながら、ヴァンが今言ってきた
    ことをさりげなく聞いてみることにした。
    「今、一緒に過ごしたいって…」
    「ああ。ルネのヤツがよ…「クリスマ
    ス・イブなのに一人で過ごすとはー。
    なんとも悲しいヤツだ。俺か?俺はエレイン
    と過ごす予定だ。」
    とか言ってきてよ。なんでもエレインから
    相談したいことがあるらしくて、「俺は?」
    って聞いたらなんて答えたと思う?
    ルネのヤツ…。」
    エレインさんがキンケイドさんに相談した
    理由ー。それは恐らく…そう思ってヴァンを
    チラリッとアニエスは見た。
    「…ヴァンさん絡みだから、相談出来ない
    とか?」
    「大当たり。…で、「せっかくだから、
    お嬢さんでも誘ったらどうだ?」とか
    言われてよ。」
    なんだ…ヴァンさんが自分から過ごしたい
    って思ったわけじゃないんだ…。アニエス
    はそう思って少しだけガッカリした。
    「ま、ルネのことだけじゃなくて俺は日頃
    からアニエスにお世話になっているからな。
    ルネに言われなくても、誘う気だった
    んだが。」
    「え?」
    アニエスは、ビックリしてヴァンを見た。
    ヴァンは、それが恥ずかしいのか頬を軽く
    掻きながら説明した。
    「…ヒマだったし、だれか誘うってときに
    アニエスの顔が真っ先に浮かんできてよ…。
    用事が他にあるならー。」
    「行きます!!絶対!!」
    「お、おう…」
    あまりの勢いにヴァンは、少したじろいた
    がー。アニエスはそんなことが気にならな
    いくらい嬉しかった。ヴァンが真っ先に
    自分を思い浮かべてくれたことが。

    その日からアニエスは、頼れる先輩や仲間
    に相談して12月24日に備えた。
    ー待ち合わせは、グランサーキット。
    時間は夜の7:00。アニエスは、ガラスに
    映った自分の髪を見てどこか変な場所は、
    ないか何度も確認した。
    すると、後ろから声を掛けられた。
    「悪りぃ。遅くなった。」
    「い、いえー。今来たところで…」
    よく見ると、ヴァンの格好が違う。
    「あれ?ヴァンさん、いつもと違う
    ようなー。」
    「俺も普段着でいいと思ったんだがー。
    ルネのヤツが「レディをエスコートする
    のに、普段着でいるつもりか?」って
    言ってきてよ…」
    だからか。いつの青い服が白い服に変わって
    いる。そして今、気が付いた。アニエスも
    白い服であり、ヴァンとお揃いの服で
    あることに。アニエスは、顔が真っ赤に
    なった。
    「どうかしたか?…あ、もしかして
    体調が悪いとか?」
    「い、いえ…大丈夫です!
    さぁ、行きましょう!」
    「お、おい!」
    そう言うと、アニエスはヴァンを無理矢理
    引っ張って歩き始めた。

    まず最初に腹ごしらえをしようという話に
    なり、グランサーキットで軽い食事を
    することになった。ヴァンは、いつも通り
    スイーツだらけ。しかし、嬉しそうに食べる
    ヴァンを見てアニエスはそれだけでお腹
    いっぱいな気分になった。
    「なんだ、アニエス。全然食ってない
    じゃねーか。」
    「いえ、見ているだけで幸せですし…」
    「?」
    ヴァンは、意味がよくわかってないよう
    だったがその姿すらアニエスは、
    愛おしかった。

    腹ごしらえをした後は、ショッピングを
    するためにゼニスワン・ショップに寄った。
    「うーん、これいいな。」
    「これはー。キーカバーですか?」
    「今使っているキーカバーもいいんだがー。
    長年使っているからな…少し擦り切れて
    いるんだよな…。」
    それならー。そう思ってアニエスは
    ヴァンに提案した。
    「なら、私に買わせて下さい!」
    「オイオイ、それじゃあ年上の面目が
    立たないだろうが。」
    「所長がボロボロだけどのキーカバーを
    使っているって方が周りの人から
    舐められてしまいますしー。
    それでも納得しないなら、ヴァンさんが
    なにかここで私に買って下さい。」
    「…お前、本当に言うようになったな。」
    「だれかさんのおかげで、 
    鍛えられましたから。」
    アニエスは、そう言ってニッコリと笑った。
    そんなアニエスを見ながら、ヴァンは
    コイツに敵うことは一生ないんだろうなと
    心の中で密かに思った。プレゼントすると
    言っても、一体ー。ヴァンは辺りを見渡し
    ていたが気になった存在があった。
    「じゃ、アニエスはこのキーカバーな。」
    「でも、私車なんて乗らないし…」
    「キーホルダーとしても使えるだろう。
    …それにお前が運転免許を取ったら、
    俺の車を運転してくれるかも知れないしな。」
    少しヴァンは、照れたように言った。ヴァンに
    とって車は大事なもので、それを運転させて
    くれるってことはー。アニエスは向日葵の
    ような笑顔でお礼を言った。
    「ありがとうございます!
    …ところでなんでこの柄なんですか?」
    花の柄、向日葵。ヴァンの好みとは思えず、
    アニエスは好奇心で聞いてみた。
    「…なんとなく。」
    アニエスの雰囲気に似た花の柄だったから、
    気になって選んだなんて口が裂けても 
    言えないし、バレたらアーロンあたりに
    揶揄われるに決まっている。
    「誤魔化しましたよね…?」
    「…お前、感が良すぎだろ。」
    その後、アニエスにしつこく聞かれたが、
    なんとかスルーした。…最終的に
    根負けして、話したが。

    散々歩いて、少しアニエスは疲れていた。
    「…少し休憩しないか。いい場所がある。」

    そう言ってヴァンが案内したのは、観覧車。
    だが、アニエスの様子が変だった。
    目はあらぬ方向を向いているし、 
    顔は赤かった。
    「…悪りぃ、高い場所苦手だったか?」
    「そ、そんなことはないです!!
    キレイですねー。」
    こんな棒読みの「キレイですね」は、
    はじめて聞いたかも知れない。
    観覧車から見える光ー。
    イルミネーションを見ながら、ふと思った
    ことがあったのでアニエスに言った。
    「…ありがとな。」
    「え?」
    「…お前が諦めないでくれたからー。
    こんなにキレイな景色を眺めることが
    出来ている。」
    「…いえ、私だけじゃなくて皆さんの
    力あってこそです。」
    「…取り込まれそうなとき、お前の声が
    聞こえてきたんだ。だから、ここにいる。
    アニエス、ありがとう。
    俺を諦めないでくれて。」
    「…いえ、ヴァンさん。私もヴァンさんに
    お礼をいいたいんです。」
    「え?」
    「どうしていいか分からない私の手を
    離さないで、掴んでくれてー。だから、
    父とも向き合えました。
    ありがとうございます、ヴァンさん。」
    「…お互い感謝し合っているってことか。」
    「そういうことです。」
    そういうとヴァンとアニエスは、笑いあった。
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