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    鳴百全年齢

    彩ノ渦とは完全に別の未来if覚え書き出所後に蔵のすぐそこのマンションのワンルーム与えられて「監視もある、制限もある、一応出所しただけ」感漂う鳴さんの、からっぽの部屋が心配なももきさんが、監視カメラがあちこちについた鳴さんちに頻繁に遊びに行くようになって、ばんごはん一緒にして、帰るの面倒になって泊まり始めて、ソファも来客用の布団もないからシングルベッドにふたりでぎゅうぎゅうになって寝て、ほとんど同居みたいになってくる。あんまり距離が近いからなんか変な気持ちになってくるけどお互い言い出せないまま関係がずるずる続いて、ある夜に「俺、気がついちゃったんですけど」「なんだ」「あの一角、監視カメラの死角なんです」「お前な」「いや本当ですって、まずいと思うんで、ほら、明日蔵で確かめてくださいよ〜」とかへらへら言いながらももきさんをキッチンカウンターの陰のはしっこに引っ張っていった鳴さん、不意に抱きしめて顔近づけて様子をうかがって、拒否する様子がないから、息も声も殺したぐちゃぐちゃのキスをして、何分もそのままでいて、それから「……角度、変えるように指示しといたほうがいいですよ」って笑う、

    そんな話が読みたいですね……(ここまで書いたなら書けやという話)
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    recommended works

    shido_yosha

    DONE鳴+百。
    「同じ場所に辿り着いていたらいいですね」
     鳴瓢が目覚めたとき、視界に映ったのは、暗い足元と身体の前面を覆うチェスターコートだった。コートは鳴瓢の所有するものではなく、平素親しくする先輩の香水が香った。
     曖昧模糊とした意識で目線をあげる。どうやら誰かが運転する車の助手席で居眠りをしてしまっていたようだ。
     五人乗りの車両は現在夜の高速道路を走行しているらしく、右車線や前方を並走するのは普通車より運送会社のトラックのほうが多かった。
     隣の席へ首をまわす。短髪で端正な横顔が、テールランプに照らされて窓辺に頬杖をついていた。普段は皺がつくからと嫌がるのに、珍しく、ライトブルーのワイシャツの袖をまくっている。
    「……ももきさん?」
     鳴瓢が掠れた喉で呟くと、運転手はこちらを一瞥して、
    「起きたか」
    「あれ……俺なんでここに……」
    「はは、寝ぼけてるのか。湾岸警察署と合同捜査してやっと事件を解決した帰りだ。五日間不眠不休で走りまわって、犯人捕まえたとたん、お前、ばったりと倒れたんだぞ」
    「そうでしたっけ……でもこのまま直帰しないんですよね」
    「ああ。あそこへ向かわなきゃならないからな」
    「はい。あの場所に必ず行かなければならない」
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