葉佩九龍🗡️オルタ 設定葉佩九龍🗡️オルタ
プロフィール・生い立ち等は通常の葉佩と同様。
オルタと言っても完全なる性質の反転や別側面ではなく、Ifの葉佩九龍。
〜分岐点〜
大きな分岐点は父の死後。
通常、葉佩は父親が死んだ要因を“自身が父に声を掛け、注意を削いだせいだ”と思い、心無いロゼッタ職員たちからの「父親殺し」との汚名含めて全責任を背負い込んだが、それに対して“自身に罪はなく、全て秘宝の夜明けが悪い”との反発の念を抱いたのがオルタ(If)である。
反抗的な態度を取ったオルタに、周囲からの罵声は激化し、そんな状態が1年ほど続いた頃、遂には父親の事を嘲り罵倒する声も聞こえ始め、ついに我慢の限界を迎えるオルタ。
父に対して暴言を吐いた数人の職員たちとグループでアメリカの遺跡調査任務を取り付け、出向いた先の遺跡で皆殺しにしてしまう。
結果的にあれだけ憧れていたロゼッタ協会を裏切ることになってしまったオルタは心の拠り所を無くし、やや自暴自棄気味にドッグタグとH.A.N.Tをその場に捨て、単身秘宝の夜明けに乗り込むことを決意した矢先、何の因果か喪部が率いる秘宝の夜明けの兵士達数名が目の前に現れる。
〜喪部との契約〜
オルタの周りにある宝探し屋の屍たちと、次々と秘宝の夜明けの兵士たちを蹴散らしていく力量、そしてなにより自らの体が傷付くことを全く恐れない戦いぶりに目を付けた喪部は、残りの秘宝の夜明けの兵士達を撃ち殺し、オルタとの対話を試みる。
「キミ、ロゼッタ協会の宝探し屋だろう?……周りのソレはキミがやったのか?」
「ああ。……全部、どうでもよくなった。本当はお前らを……秘宝の夜明けを皆殺しにしてやりたいが、俺一人じゃもうどうしようもない。ハッ、せめてお前らの首を手土産にして、総統とやらの部屋まで行けるか試してみようかな」
「……気に入ったよ。キミ、ボクと手を組まないか?」
秘宝の夜明けという形態に興味がなく、己が総統になるために邪魔な人間を葬りたい喪部と、秘宝の夜明けたちに一矢報いるのに総統の首を獲りたいオルタの奇妙な利害関係の一致から、2人は手を組むことになる。
「どうせ捨てる命だ。お前が使いたいんなら勝手にしろ……ただし俺からも条件がある。お前が総統になったらその時は……俺を殺してくれ」
「くくっ、契約成立だね。今この時からキミの命運はボクの物だ」
〜本編軸〜
天香學園に秘宝があると情報を入手した秘宝の夜明けは、転校生として葉佩九龍を派遣する(ロゼッタ協会からの転校生は未派遣)。
通常の葉佩と違い、無理して愛想良く振る舞うことをせず、波風を立てない程度にありのまま無愛想に過ごすが、それでも己に良くしてくれる八千穂・皆守のことは憎からず思っている。
バディたちには己の所属に関する素性は詳しく伝えず、ある組織に所属するトレジャーハンターであるとだけ名乗っている。
オルタの知るところではないが、転校後すぐ素性を境に気付かれており、ロゼッタ協会にもその時点で連絡されているが、秘宝入手の妨げになるようなら処分せよと一時保留の扱いをされている。
遺跡を攻略していくスピードは本編と同様。
喪部の転校時点で、オルタの中での好感度が1番高い人物によってルートが変動する(喪部orそれ以外)。
〜オルタ×皆守ルート〜
とても愛想がいいとは言えないオルタだが、それでも友人としてそばに居てくれる皆守に、言葉にせずとも居心地の良さを感じているオルタ。
マミーズでの爆弾騒ぎの際は、オルタの中でより失いたくない人間はどちらかと天秤にかけ皆守を庇ったが、その際の自分を蔑ろにするような皆守の言葉に珍しく怒りの感情を顕にした。(ちなみに、のちに奈々子には謝罪)。
その後も傍に居て何かと己を気遣ってくれる皆守に、まだ愛情ではないにせよ大きな比重の感情を寄せていく。
喪部が転校してきた際には、ここからは天香の生徒達とではなく、喪部とバディを組んでの遺跡探索を持ちかけられるが、“いきなり遺跡探索にバディを連れていかなくなると怪しまれる”とそれを拒否する。
だんだんと秘宝の夜明けに対する復讐心よりも、皆守と共に生きたいという思いが強まるも、ロゼッタ協会と秘宝の夜明けの両者を裏切る事になっては遂に己は行き場をなくしてしまうので、皆守と共に歩む未来を諦めながらも、10thでは屋上で皆守に未来のことを尋ねられ、思わず「甲太郎とカレー屋して生きてくのも悪くないかもしれない。……なんてな」と屈託のない笑顔を見せる。
しかし、天香學園に秘宝の夜明けが乗り込んできた際には、己の退路を断つ選択だと理解しながらも、皆守を守りたいという一心で遂に秘宝の夜明けと袂を分かつ事を決意し、マッケンゼンと喪部を打ち倒した。
その後遺跡の最深部まで進んだオルタは、無事に荒吐神を撃破。遺跡から双子の力で脱出するも、秘宝の夜明けが己の命を狙いに来るであろうことを鑑み、即座に皆守に(今生の別れのつもりで)別れを告げた。
學園を去ろうとしたところで境に声を掛けられ、そのままロゼッタ協会へ連行。天香遺跡での功績と、母である葉佩葉月の口添え、更にはオルタが手にかけた人物達が他組織の密偵であった事が判明し、脱走に対する罰則こそ課されたもののロゼッタ協会への復帰を認められる。
〜喪部×オルタルート〜
喪部の天香転校後は常に行動を共にするようになり、遺跡探索も2人で行うようになる。それにより生徒会からの警戒も強くなるが、意に介さず順調に遺跡を踏破していく。
12thではマッケンゼンが独断で天香遺跡に乗り込んできたことに喪部は憤り、遺跡内でマッケンゼンと、彼に従う兵士達をまとめて始末し、そのまま喪部とオルタは迦具土を斃さぬまま遺跡から脱出する。
オルタはなぜ喪部が遺跡の最奥まで暴きに行かなかったのかと疑問を口にするが、それに対して“目下一番の障害であったマッケンゼン一派を処分できたことや、道中オルタが入手したオーパーツを持ち帰れたこと”に大層機嫌を良くした様子の喪部に、オルタはそれ以上聞くのをやめ、主人と共に秘宝の夜明け基地へと向かうヘリに乗り込んだ。
最初に出会った時よりも感情豊かになったオルタを見て(これ以上九龍を進ませるわけがないだろう?どうせあの化人とやらを斃したら、ボクをやたら睨みつけていたあの男の記憶が戻ってしまうんだろうからね)と喪部は一人嗤った。