静句&鎮巳の目的と役目いっけなーい懺悔懺悔。
ハァイ、静句おばちゃんなのです。
クソ兄貴をぶっ殺すのに大失敗して、地下の監獄の独房に閉じ込められてしまいましてもうたーいへん!
とりあえず早くごはんの時間になって欲しいのです。
わたくしにオムライスを食わせなさい、です。
ーーーーー
「なにこれ……」
「わたくしなりの反省文なのですー」
「いや……反省する気、無いじゃん……」
同じ獄中の甥っ子に苦言を呈され、わたくしは唇をとがらせた。
「静句おばちゃん……もう少し……真面目に反省した方がいいかも……」
「でも、わたくし達の役目はこれで終わりなのでしょー?」
わたくし達の役目という名の『演目』は終わった。
うちの兄はあれでも馬鹿ではないから、事の黒幕に薄々勘づいている。
そのあとどうするかは、わたくしには関係ない。……でも。
「『あの人』は、わたくし達を利用する気なのでしょうねー」
「……それはまぁ……けど、言うこと聞くしか、ないと思う。恩があるから……静句おばちゃんが、眠ってる場所……僕に教えてくれたし」
「むー。なんか不服なのですー」
分かりやすへそを曲げるわたくし、だったが、甥っ子は別のことを気にしている様子だ。
視線で発言を促せば、お面の下からぽつりぽつりとつぶやく。
「……早く、出たいね、ここ」
「ですねー」
「仕事、あるし……課長にも、迷惑かかるから……」
「課長……あぁ、彼ですかー。あの子に関しては問題ないのです。何か文句言ってきたら、昔みたいにちょんまげ引きちぎったりますのでー」
「ダメだよ……痛いことは」
「それに、もう決まってる事でしょー?彼の方から、ここに来るってー」
そう言い返せば、口下手な甥っ子は黙りこくってしまった。
つまらない。もっと喋りたかったのに。
わたくしは、また唇を尖らせた。