うちの子(雑)紹介【ざっくり(よく出てくる?)キャラ紹介】
ハウル・ターナー (愛称:ハル)
種族→人間
年齢→22歳
身長→168cm
職業→図書館司書/翻訳家
容姿→白髪緑目
平和主義者でお人好しな好青年。誰にでも当たり障りなく接するし他種族にも非常に友好的。
それ故に警戒心がかなり低めかつ敵対者にも攻撃をするどころか仲良くなろうと試みる時もある。一応現在は多少の自衛手段を持っているが、実行するかは別。
身体能力は平均以下レベルだが、記憶力と理解力は凄まじい。薬学にも明るく、更に魔術を使う才能もある…が、攻撃魔術は1度しか使ったことがない。
平和主義者故に攻撃が出来ないというのもあるが、死を連想する物(特に血)が非常に苦手。基本は様々な属性(特に影)を操って相手の動きを止めるくらいのことしかしない。
常に悪魔のレージュと付喪神のナコを連れており、何かあれば2人の助けを借りるスタイル。
…というか性格の問題から身内(リア/結望/アヤ)達に1人での外出を禁止されている。
リアの相棒で、アヤの弟(的存在)で、結望の旦那。
リア・ラッセル (本当の苗字はサリヴァン)
種族→人間
年齢→21歳
身長→163cm
職業→警備員
容姿→赤髪紫目
元盗賊の青年。万能の解毒体質を持つ。
物心つく前に盗賊団に拾われ盗賊として育てられた。そのため常識や倫理観が欠けていることが多かったり、文字が(読めはするけど)あまり書けなかったりする。記憶力と理解力は悪い。現在は色々あって美術館の警備員をしている。
寝転んで眠れない程に非常に警戒心が強く人間不信であり自分の生存を何よりも優先する…タイプだったが、ハウルと出会ってからはマシになった。身内以外には基本無愛想だが、懐くとツンデレしたり甘えたり案外世話が良かったりする。根は素直。ご飯と猫が好き。あと好きじゃないと言う割に子供には意外と甘い。
人間とは思えない程に身体能力が高く、体術や武器での戦闘を得意とする。カトラス(片手剣)を用いることが多いが1番得意な武器はナイフ。しかし1度見た動きならそのまま再現することが出来る天才でもあるので大体どんな武器でも使える。
また、一応僅かに魔術で紫雷を操ることが出来るものの使い慣れていない上に魔術使用時は身体能力が落ちるので滅多に使わない。
桜月 結望
種族→妖狐(¼は人間)
年齢→200歳越え(人間年齢では20歳ちょっと)
身長→153cm
職業→神使/茶屋の店主
容姿→銀髪黄色目
高い霊力と妖力を持つ桜月家の現当主。夢見草という土地の氏神を祀る神社で神使をしている。
ド天然で天真爛漫で超ポジティブ。見た目が16歳程度で精神年齢もそれくらい。人を疑うことを知らないタイプだがとんでもなく幸運体質であり大抵結望の気付かぬ間になんとかなる。しかし意外としっかり者でもあり、時々聡い。たまに実年齢相応とも言える包容力を発揮することがあり村人達から非常に信頼(最早崇拝)されている。
境内にある茶屋は村人達と仲良くなりたいという気持ちで始めた物であり、店で出る和菓子は全て結望の手作り。
平和主義者であり性善説を信じている。
けれど獣人なので身体能力は高い上に、相手の体力(スタミナ)や魔力等を奪う刀と傘(盾)を持っていて普通に強い。
怪我はさせずに体力や魔力を奪って停戦に持ち込むスタイル。妖狐なので分身や変化、狐火なんかも使える。
綾月 ゆの (愛称:アヤ)
種族→覚
年齢→23歳
身長→160cm
職業→大儺/茶屋バイト
容姿→焦茶髪茶目
元異世界出身の人間。覚となってからは弥琴に弟子入りして夢見草で大儺をしている。
基本は敬語(癖)で礼儀正しく落ち着いており、根は真面目な常識人。(但し身内を傷つけられると速攻で攻撃してくる)
過去の色々により少し倫理観や死生観が狂っている節があったり、苦手なものやトラウマが多かったり。そのせいもあって他人には友好的だが一定の距離を取ろうとする。
覚なので人の心を読むことが出来るが能力を使わずとも人の機微にはかなり敏感。逆に感情が出にくい人の事は少し苦手。
身体能力は人間と変わらず、体力も少なめ。しかし反射神経と特殊(チート)な転移魔具を活かしてトリッキーな戦闘を行う。メイン武器は槍だが銃も持っている。
元一般人でありながら攻撃することにもされることにも躊躇いが無い。そのせいで怪我も多いが、とある事情で毎回致命傷は逸れている。
柊 弥琴 (愛称:ラギ)
種族→(自称)妖
年齢→?
身長→165cm
職業→元大儺/雑貨屋の店主
容姿→黒髪黒目
夢見草の隣街である天満で一輪堂という雑貨屋を営んでいる見た目20代後半の女性。年齢も種族も不明だが少なくとも500年は店をやっている。飄々としていて本心を隠すのが上手いがとんでもなくズボラで怠惰でもある。気に入った者を揶揄うのが好き。
その正体は古い神の1柱であり、本来の姿は白銀の髪に赤い瞳の龍人。普段の姿は人間に似せている。柊木を自由に生やして操る他、物を一瞬で朽ちさせたり直したり、物の記憶を読み取ることが出来る。
(なので武器による攻撃を完全に無効化も出来る)
元は正体を隠し流浪の大儺として和の国を渡り歩いていたが、知り合いの神から桜で有名な夢見草の話を聞いて観光がてら来た所、八重という妖狐に出会い彼女を酷く気に入って隣街に定住した。今では八重の忘れ形見として孫娘である結望のことを気にかけつつ、八重と同じ真っ直ぐさを持っていたアヤを気に入り可愛がっている。
ナ・レージュ
種族→失恋を司る悪魔
年齢→若い
身長→幼女姿は66cm/大人姿は169cm
職業→ハウルの使い魔
容姿→白髪青目
表紙に動く青い目がついた黒い本に宿っていた悪魔。何も知らなかった友達からハウルが誕生日プレゼントとして貰った。最初はハウルを呪うつもりだったが名前を付けて貰ったりしてすっかり懐いてしまい、正体を明かしてもハウルが受け入れたので自主的に使い魔になった。(しかしハウルはレージュを使い魔ではなく「娘的存在」として認識している)
真名はチェルシー・ルカ・スール。ハウルにだけ教えている。
失恋の呪いを掛けることの他、影に潜ったり影を操ったり小さな物であれば影に「落とす」ことが出来る。
外部から魔力の供給があると幼女のような姿になり、莫大な魔力を得た時には大人姿になり影を自由自在に操る上に聖水以外が全く効かなくなる。ただ姿を維持出来るのは極短時間なので基本はハウルを連れて逃げる。
ちなみに大人姿以外では喋れないのでアヤが読心術を使い意思疎通しているが大体なら身振り手振りでハウルも分かる。最近は影で文字を描くことも出来るようになったがあんまり使わない。
玄乃瑪 ナコ
種族→付喪神
年齢→1歳くらい
身長→130cm
職業→ハウルの守護
容姿→黒髪赤紫目
ハウルが持つ指輪型の魔具に宿った付喪神。小さな悪霊や呪いなんかを食べてくれる。
普段は黒い金魚の姿をしているが、人の姿にもなれる。
ハウルを「主」と呼び、結望を「嫁様」と呼ぶ。
所有者であるハウルより製作者である弥琴とシェイムさんを「主様」と呼び慕っており、一時期はハウルとかなり険悪な仲だった。(ちゃんと改善した)
菫
種族→付喪神
年齢→1歳くらい
身長→130cm
職業→アヤの武器
容姿→紫髪赤紫目
アヤが持つバングル型の魔具に宿った付喪神。銃の姿に変わってアヤの戦闘をサポートする。
普段は紫の蝶の姿をしているが、人の姿にもなれる。
アヤを「主」と呼び、リアを「旦那様」と呼ぶ。
ナコと同じく製作者夫婦を「主様」と呼び慕っており、ナコのことは妹認識。
アヤとは最初から仲が良いが、時折振り回されていたりはする。
茜
種族→付喪神
年齢→?
身長→180cm
職業→アヤの武器
容姿→銀髪黒目
アヤが持つ槍に宿った付喪神。
アヤを「姐さん」と呼び、他の人は(製作者であるはずの弥琴も含めて)呼び捨て。
付喪神ではあるがそもそも槍が弥琴の「力の1部」で作られた物なため弥琴の力を強く引き継いでおり、ちょっと特殊な存在。しかし性格は完全にアヤの好戦的な所を引き継いでいるので菫の頭痛の種となっている。
リーシュ
種族→?
年齢→?
身長→?
職業→アヤの守護霊
アヤが人間だった頃から取り憑いている霊(のような何か)。
10年程アヤに嫌われていたが後に和解し、今ではそれなりに仲良い。(名付けたのは和解後のアヤ)
非常に排他的な性格で常日頃からアヤの周囲にいる者達を消す機会を伺っているが、アヤに脅されたり絶対に勝てない相手がいたりで最近は諦めつつある。
正体は人間に捨てられた感情の集合体であり祟り神のようなもの。(誰かの死後の存在では無い)
絶対的にアヤを守るという意志を持っており、その為には「死を拒絶する」という理すら捻じ曲げる力を使う。その結果アヤが世界の狭間に落ちてしまったけれど反省は無し。
アヤが「生きたい」と強く願えば願うほど死の拒絶が強くなり攻撃を完全に逸らせる程になるが、ずっとアヤが希死念慮だったので致命傷をギリギリ逸らすくらいが限界だった。
ハフズ
種族→レイス
年齢→?
身長→160cm
職業→?
容姿→白髪緑目
アヤの弟であり、ハウルの前世。
リーシュのせいで「世界の狭間」と呼ばれる空間に落ちてしまったアヤが出会った存在。
(簡単に言うと)
なんでも願いが叶えられる空間(世界の狭間)にてアヤがとある世界の人物と「話してみたい」と意図せず願った結果生まれてしまった存在であり、元となった人物の記憶を持っている。
その為当初は自分のことを劣化コピーと呼び、自分を作り出したアヤを酷く憎んでいたが後に元となった人物とは関係の無く「自分」の友達が出来たことで自分を卑下しないようになり、アヤの境遇を知ったり不安定に生まれた自分にアヤが「私の魂でもなんでもあげる」と言って本当に魂の一部を譲渡していたことを知ってからは徐々にお互い唯一無二の理解者として和解する。
関係性で言えば母と子に近くはあるがハフズには元となった人物の記憶があるのでアヤを母とは思わなかった+アヤが親という存在になることを嫌がったので、それなら血は繋がっていないが魂は繋がっているし、という理由で姉と弟という関係になった。(元となった人物はブラコンだった為、ある意味ハフズなりのデレでもある)
しかしアヤの願いで生まれた自分が存在する限りアヤはなんでも願いが叶えられる空間から離れられず、生きることも死ぬことも出来ないと知り、消える=今まで関わった人たち全ての記憶からも消えると分かっている上で親友を信じて自分が消えることを選ぶ。
その時に自分の転移能力を宿したペンダントをアヤに遺した。
そうして1度消えてしまったハフズだったが、アヤの魂の1部を持っていたことで完全に消えることを回避。ハウルとして転生し、後に前世について思い出していく。
(補足)
大儺
→邪鬼(=人間に仇なす存在の総称)祓いの専門家。妖のみが就ける。アヤは「警備員のような」と軽く言うが実際は普通に危険な戦闘職(事実アヤは何度か死にかけている)
どう考えても戦闘関連能力を持たない覚であるアヤは大儺に向いていないが、親友(結望)を守る為だけに弥琴に弟子入りして大儺になった。多分国内唯一の覚の大儺。
アヤが世界の狭間に落ちた理由
→アヤの希死念慮が振り切れ自殺をしてしまった時にリーシュがアヤの死を拒絶しようとするもアヤが生きる気皆無だったので体の死を防ぎきることが出来ず、既に死が確定している体と死を拒絶された魂…という矛盾が発生し、言わば世界の自浄作用で世界から魂が弾き出され世界の狭間に流れ着いた。その際アヤ(魂)は死んでいないことにされたので「自分が死んだ」という記憶と、体と魂を繋ぐ物=名前を失っている。(なので「綾月ゆの」という名前は自分の名前を覚えていないことに気づいたアヤが自分で適当に付けた物)
当然リーシュ本人はアヤの体が死んでいることもアヤの本当の名前も覚えているが、それを思い出させるとアヤが消えてしまいかねないので黙っている。
侑李君(プラム君)とハフズとアヤ
→世界の狭間にいた頃のアヤは「どんな世界にも入れるが、誰にも認知されない」という状況だった。
(アヤにとって話せるのはアヤの魂の1部を持つハフズか世界の狭間にいた謎の存在1人だけ)
しかしそんな中例外でアヤを見つけてくれたのがプラム君(と結望)だった。
それをきっかけにハフズもプラム君と知り合い友好を深め、無事侑李君(プラム君)が救出された後にハフズは親友となった侑李君の言葉を信じてアヤのことを頼み、自身は消えることを選ぶ。
当然アヤはその後暫く酷く塞ぎ込んでいたものの、ハフズを覚えていないはずの侑李君の発言から「ハフズは完全に消えた訳じゃない」と信じることにし、侑李君以外で唯一自分を見つけてくれた結望の元で「世界の狭間に行けなくなる代わりに、その世界の住民になる」ことを選択。そうして覚になった。(その後も基本希死念慮して侑李君からは「親友を奪ってしまった」という罪悪感で逃げたりもしてたけど)
【凄くざっくりした本編の時系列】
ep.0
目を覚ますといつの間にか訳の分からない真っ白な空間にいたアヤ。謎の助言者によりここが「世界の狭間」と呼ばれる場所であり、ここには「世界から弾き出された者」しか来れないが、その者は別の世界に自由に行くことが出来るし作りたいものはなんでも作れると聞く。そこでアヤはとある世界を覗いていたが、ある時その世界の住民と「話してみたい」と願ってしまい……。
ep.1
中世な雰囲気の平和な街で生まれ育ったハウル(19)。しかしある時理不尽な事件に居合わせた結果、その場にいた盗賊のリア(18)と共に異世界に飛ばされてしまい、そこで結望とやたら異世界に詳しいノアと名乗る女性に出会う。
そして異世界について初めて知ったハウルとリアは仕方なく「利害の一致」を理由に協力関係を組み同居生活しながら元の世界への帰り方を探し始めるが、次第にハウルは謎の既視感を覚えるようになる。同時に、自分を支えてくれる結望に惹かれ……。
ep.2
最初は不仲だったリアとアヤ(ノア)だったが、少しづつ仲を深めていく。そんな中ハウルと喧嘩してしまい飛び出したリアを探しに来たアヤにリアは剣を向けるが、アヤにどれほど大切に想われていたかを知ってアヤに好意を寄せるように。しかしそんなタイミングでアヤが失踪してしまい……。
ep.3
ハウルとリアが出会ってから1年と1ヶ月が経ち、ハウルと結望が結婚することに。それを機にリアは結望の家に居候していたアヤに「同居して欲しい」と頼み込み、アヤとハウルが家を交換する形で新生活が始まる。そして当然リアはアヤと仲を深めようと色々頑張り、次第にアヤも揺れるが……。
ep.4
異世界でレージュと共に散策していたハウルと結望だったが、突然レージュが暴走しハウルが失恋の呪いを掛けられてしまう。呪いの効果により最悪死別する可能性がある為2人は別れることを決め、ハウルはレージュを連れて家を出ていくが暴走状態のレージュを外に出す訳にも行かず引き篭もり生活を強いられ次第に塞ぎ込んでしまう。そのことを察したリアと侑李君は呪われる覚悟でハウルの住む家に突撃し……。
ep.5
大儺を4年程務めて来たアヤだったが、師匠である弥琴に大儺を辞めることを勧められ喧嘩してしまう。そこでシェイムさんが「3ヶ月後に手合わせを行い、アヤが僅かでも弥琴に傷を付けられたら大儺を続けることを認める」という提案を行い修行をすることに。
一方ハウルもひょんな事から弥琴に「自衛しないこと」を責められ悩んだ結果シェイムさんから薬学について学ぶことに。そうして修行に励むアヤとハウルだったが、強大な邪鬼と遭遇してしまい……。
ep.6
これまでずっと魔力を持っていないと思っていたリアだったが、結望の刀に触れたことで自身が本当は魔術師であったことを知る。そしてそのことからハウルがリアの素性について推測を立て、リアはその真偽を確かめる為に1度は諦めていた「元の世界に戻る方法」をハウルと共に探すことになるが……。
ep.7
リアが魔術を使えない原因である魔法を解く為、ハウルとリアは魔法に詳しい国を巡ることに。そしてとある王国に辿り着くも、リアはなんだか乗り気ではないようで……。
【番外編:弥琴とシェイムさんの話】
とある理由でシェイムさんがアヤに接触(誘拐)した際に弥琴がアヤを助けに来たのが初対面。
弥琴はアヤを守る為にシェイムさんを手元に置く(店で働かせる)ことにし、シェイムさんは弥琴の利用価値を測る為に店で働くことに。
そんな腹の探り合いをしていた2人だったが、弥琴が給料として自身の霊力を込めた耳飾りを作成し渡したことでシェイムさんは自身の異物(ウイルス)が抑えられるように。
その後、シェイムさんが弥琴の正体に気づいたり弥琴がシェイムさんを助けに行ったりを経てシェイムさんは弥琴に素で接するように。
そんな中、弥琴は過去のトラウマと重ねて救いたい一心で異物の侵食に苦しみつつも衝動的にシェイムさんの記憶を読み取る。この時にシェイムさんは弥琴が好きなのを自覚。一方弥琴はシェイムさんを(そういう契約をしていたとは言え)苦しめていたデビル君について知って単身で挑みに行き、弥琴が攻撃を受け止めきれたら今後シェイムさんに危害を加えないこと、という約束をさせる。それにより重症を負うもギリギリでシェイムさんが駆け付け、完全に生きる事を諦めていた弥琴を必死に説得し生きる意思を引き出したことでなんとか一命を取り留める。
そして療養中、シェイムさんから好意を寄せていることを告げられた弥琴はかなり戸惑うも言葉を重ねる内に過去のしがらみから解放され共にいたいと決意。晴れて夫婦となり、2人で「自分が死ねば相手も道連れにする呪い」を掛け合い現在は弥琴の家で一緒に暮らしている。
弥琴が侑李君に妬く理由
→侑李君がシェイムさんのマスターだし、シェイムさんがいつか侑李君の為に捨て身とも言えることをするつもりなのを(記憶を覗いたので)知っているから。
でも侑李君のこと自体は認めてるし気に入っている。旦那が絡むと自制出来なくなるだけ。
たまに中身達が話してる「10年」の話
→シェイムさんが侑李君を助けるために電子世界を自爆とも言える形で壊しに行ってしまう。しかし元はそれで終わるつもりだったシェイムさんだが弥琴という存在が出来たことで完全な消滅を回避する道を選び、その後侑李君が必死にシェイムさんを復活させようと長い時間をかけついに成功させる。
一方弥琴はシェイムさんが居なくなり暫く塞ぎ込むも呪いが発動していない=まだ生きているはずと信じ、シェイムさんが帰ってきた時に話せるようにと旅に出る。
そして和の国で「10年」経ったある日、ようやく2人は再会する…という話。
【世界観(というか世界)の話】
ハウルとリアの出身世界
→異世界を認知してない世界なので世界名は無し。特定のアイテムと莫大な魔力を用意しなければ出入り出来ない。
ハウルとリアは中世な世界観の「セレスタ国」という所で生まれ育っている。
この世界には人間と魔族(魔法を使う種族の意)が居るが不仲であり、かつてセレスタ国も隣国である魔族の国と戦争をしていた。
ハウルは魔法を理解し再現する「魔術」を使う人間(魔術師)であることと持ち前の好奇心によって魔族への偏見が無い珍しいタイプ。リアは盗賊団内に「人間の国への憧れから不法入国してくるも貴族に捕まって奴隷にされていた所をカーラ(盗賊団のリーダー)に救われた魔族」というのが居たので特に偏見を持たなかった。
結望と弥琴(と付喪神達)の出身世界
→異世界を認知してない世界なので世界名は無し。外部からは普通に入れる世界。
結望と弥琴は「和の国」(正式名は山和国)という所で生まれ育ち、現在もそこに住んでいる。
この世界ではどの国も必ず「神」と「人間を守り、神に仕える存在」と「人間に仇なす存在」と「邪神」が存在する。
和の国では自然の化身である八百万の神々と、様々な種族からなる妖、そして負の感情を糧とする邪鬼と自然災害を引き起こす邪神達がいるという状況。必ず「悪い妖」や「良い邪鬼」というのは存在しない。
ハウルとリアが異世界に初めて飛ばされた時に辿り着いた世界であり、ハフズが最後に訪れた世界でもあった。
夢見草
→豊穣の神が治め、桜月家が代々守護している土地。小さな村と広大な山林、そして田畑が広がっている。桜が綺麗で有名。
天満
→海運の神が治め、鎌鼬の一族が代々守護している土地。大きな港町があり交易で非常に賑わっている。夢見草とは隣街だが間に山があるのでそこまで近くない。
ラトピア
→異世界と幅広く交流を持っており、そこそこ知名度のある世界。外部から普通に入れる。
ハウルとリアが和の国の次に訪れた世界であり、ここで拠点を構えて暫く共同生活をしていた。現在はその家でリアとアヤが暮らしている。(ミティリア国のフォーサイスという田舎街)
また、家の近所にある図書館でハウルは今も司書として働いており、リアは隣街の美術館で働いている。
アヤ(とリーシュ)の出身世界
→異世界は空想の物として認識されていて現代日本に非常に近い世界。外部からは普通に入れる世界だったが、現在はアヤを守る為にハフズが勝手に鍵を掛けたので出入り出来ないようになっている。
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【詳しい…?リアの話】
元は国の防衛を担い代々王国騎士団の団長を務める貴族(サリヴァン家)の子息であり、次期当主になる予定だった。
しかし生後間もない頃にサリヴァン家の存在を疎んだ別貴族に襲撃され両親を失うも、リアだけは両親の必死の抵抗のお陰で義賊のリーダーをしていた母親の妹(カーラ)によって救われる。
しかし姉(リアの母)をこよなく敬愛していたカーラは姉を失った悲しみから不殺の義賊を辞めて貴族達を滅ぼす為ならどんな手段も選ばない盗賊にへと変わってしまい、リアに対しても愛憎を抱くように。
そんなことを知らずリアは「団員が拾ってきた孤児」として雑用係をさせられながら育てられるが、6歳の時に唯一持っていた宝物(母親が作ったリアの名前と誕生日が彫られたコイン)を団員に奪われ、取り返そうと一瞬の隙をついてその団員を殺してしまう。その事でリアは「仲間殺し」として殺されそうになるも、カーラの仲裁により「耐え切れると毒への耐性を得られるが大の大人でも死ぬ事がある毒」に耐えられたら生かすとされ、実際死にかけるも何とか耐え切っただけでなく万能の解毒体質を得て盗賊として育てられることに。
しかし当時のリアは自分の意思や感情というものが非常に希薄で知識も殆どなかった為、カーラは信頼していた「キャルト」という青年にリアの世話を任し、最初は言われたことしか出来ないリアだったが次第にキャルトに懐き少しづつ笑ったり文字が読めるようになった。が、共同生活は1年経つ前にキャルトが任務中に亡くなったことで終わりを迎え、幼かったリアは深い悲しみから再び心を閉ざしてしまう。
その際にリアはキャルトと同伴していた団員が生きて帰ってきていることから疑心暗鬼で人間不信に&段々とキャルトの声や顔が思い出せなくなることに恐怖心を覚え、死を「存在が消えてしまうこと」と認識。警戒心が非常に強くなり誰も信頼出来ないまま、ただひたすら「死にたくない」という気持ちで生き続けるようになる。
そんな中、ハウルと出会い最初は「使える奴」程度にしか思っていなかったリアだが自分が盗賊だと分かっていても真っ直ぐ接してくれるハウルに次第に心を許すように。(ずっと団内ではコードネーム(ラッセル)で呼ばれていたので「呼んで欲しい」と密かに願っていた本名を初めて聞いてくれたのもハウルだった)
ハウルには後悔して欲しくないという気持ちで背中を押したり、もう二度と大切な人を失いたくないと必死に守ったり。いつしかリアは「元の世界に帰ってやりたくも無い盗賊をまたやるより、このままハルといたい」と願い、同じことを思っていたハウルと同居を続けることになる。その時に「ハルが倒れても安心して休めるように」と真っ当な定職に就いた。
物語途中からはキャルトの形見である片耳分だけのペリドットの耳飾りを付けており、後にそれによく似た耳飾りを「ハルのことも守ってやって欲しい」と亡きキャルトに願いハウルに贈っている。
大食いな理由
→幼い頃から食事が趣味と言える程にご飯が大好き。唯一の楽しみだった。警戒心は強いが解毒体質なので毒が入っていても気にせず食べられる。
大食いなのは①警戒心が強すぎてまともに寝られない分の魔力回復手段が食事だった ②身体能力が高い分エネルギー消費も激しい ③不眠症によるストレスで過食 ④純粋に食べることが好き という要因が重なった結果。(本人は無自覚)
そのせいでかなりの大食いであっても成長期に成長に回せるだけの栄養が足り無かった為、リアの両親はそれなりに背が高いがリアは身長163cmな上に中性的に見える程小柄。
料理は舌が正確なので味付けは出来るものの「焦れったい」と言って焦がすタイプ。全く作れない訳では無いものの基本作ってもらうのが好き。
ちなみに基本本当になんでも食べるリアだが甘い物(餡子とかクリームとか)は大の苦手。しかし大切な人(ハウルやアヤ)が美味しいと言って食べていると無理と分かっていてもつい食べようとしてしまう。
好きな物は肉とシチュー(特にビーフシチュー)とリンゴ。甘さ控えめならアップルパイも割と好き。
好きな飲み物は(幼い頃にキャルトが作ってくれた影響で)ホットミルクとロイヤルミルクティー。お酒は飲める(ザル)けど別に特別好きな訳では無い。
身体能力と魔力の云々
→獣人並と評される程の身体能力と五感を持つ。
どちらも遺伝や盗賊生活によって培われた部分はあるが、五感については「死へ恐怖から常に極度の緊張状態であること」、身体能力については「幼い頃に掛けられた魔法によるもの」の割合が多い。
元々リアは魔力を持っているものの、サリヴァン家の者のみが使える特殊な魔術を使う才能があった為、その魔術を使えば生き残りだとバレてしまう。そこで母親が襲撃時リアを連れて逃げる際に懇意だった魔族に頼み「特性(魔術師が生まれ持つ特殊な性質。魔力の回復がとても早かったりとか)を常時発動させる」という魔法をリアに掛けて貰う。
それによりリアは「魔力を身体能力に変換する」という特性が常時発動することになり、魔術が使えなくなった。
一時的にその魔法を封じることが出来れば魔術が使えるようにはなるものの、リアからしてみればその魔法自体が「母が自分を守ろうとしてくれた証」でもある。
タトゥー
→リアの首筋(正面やや右)には黒薔薇のタトゥーがあり、これは彫った物ではなく毒耐性を得る毒に耐えれたら体のどこかに現れる、という物。(頭に近いほど強い耐性を持つ証)
リアのいた盗賊団のシンボルマークでもあるが、リアはこれを「カーラの所有物って描いてあるみたいで嫌だ」と言っていつもハイネックの服やチョーカーで隠している。
(ちなみにチョーカーはリアが人生で初めて祝って貰った誕生日でハウルからプレゼントされた物)
女装
→盗賊として育てられることが決まってから12歳くらいになるまで殆どずっと女装させられており、よく人攫いにわざと攫われアジトを叩く的な仕事をさせられていた(当然武器を持ち込めないので体術を鍛えた)
仲間殺しの前科により肩身の狭いリアに敢えて危険な仕事を当てることで団員達の不満を解消させるというのと、使えるものは使う精神でカーラがさせていたことだが、その実カーラが亡き姉(リアの母)の面影に縋っていたのとリアの正体を隠して守る為でもあった。
ちなみにサリヴァン家は「赤髪紫目」の容姿遺伝が強かった為カーラは髪を紫に染めているしリアの髪も黒に染めていた。今でもリアの髪の毛先が黒いのはその名残。
尚、リアは14歳頃まで「性別」という物を理解しておらず自分が異性の格好をさせられている自覚も無かった。そのせいで今でも女装に対しての羞恥は0。
その後も情報屋としての繋がりがあった娼館で女装して下女に成りすまし娼婦に接触、金と引き換えに情報を受け取るという仕事をしていた。
…その際娼婦達に大変可愛がられ、女声を出す練習や女装の助言、メイクの技術(あと色々)を叩き込まれており、リアにとっては若干トラウマ。
しかしそのお陰で今でも女装が得意だし、アヤの服選びからメイクアップ&ヘアセットまで全て出来るので少しだけ感謝もしている。