Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    sobako_mc

    🥂👔だったり🐰2️⃣だったり。表におけない進捗をポイポイしてあります。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 30

    sobako_mc

    ☆quiet follow

    ※事後表現あり
    ※このツイート(https://twitter.com/sobaco_hpmi/status/1389351897694236673?s=20)の冒頭。エロは後で書きます!!!

    はぁはぁ、と一気に上がった心拍数と呼吸を整える為にベッドの上に沈み込んでいると思い出したかのように一二三が口を開いた。何度が放出したことによる倦怠感に身を委ねていた独歩は夢現から現実に戻される。
    「そう言えばさ、独歩って下着どこで買ってんの?」
    「な、んだよいきなり」
    「いやだってこんな可愛い下着、どんな顔して買ってんのかなーって気になって」
    ねぇ、と言いながら片足に引っかかったままの下着を剥ぎ取ると手に取ってしげしげと見始める。やめろ、と言いたいのにそれも叶わないのが悔しい。今日は普通に勉強するつもりだったのに、一緒の机で課題をしてたいたら何故か一二三に押し倒されてあれよあれよという間に抱かれていたのだ。そういうつもりがなかったから比較的大人しいタイプの下着であった為に何だか居た堪れなくなって抵抗した。しかしそれが一二三の何かしらの琴線に触れたらしく、何時もよりも少し意地悪に抱かれたように思う。
    今日身につけているのは薄い水色のショーツで、紐パンでもなければOバックやTバックのようなものでもない。普通のローレッグの真ん中にリボンが付いているだけの女性下着だ。一二三に抱かれる時は見られることを思って新品のものだったり比較的可愛いものを選んでいる。今日はテストも近いし俺赤点常習犯でなんて一二三が言うものだから勇気を出して一緒にテスト勉強をしないかと誘ったのだ。自分も少しなら教えることができるし、という独歩にそんじゃ一緒にしよ、と言われて一二三の家に連れて来られたのである。最初こそ真面目に勉強していたのだが、集中力切れたから、なんて理不尽な理由で襲われてしまい、いつものように抱かれてしまった。独歩可愛いー、なんていう一二三を引き剥がしながら女性物のショーツを履いていた時にその問いが降ってきたのである。
    独歩が女性用下着を付けているのはストレス解消の一環であるからだが、その為にわざわざランジェリーショップに行ったりしたことはない。大人の玩具同様、ネット通販で買うことがほとんどだ。アダルトグッズのサイトにはランジェリーも置いてあるのでそこからできるだけ大人しめのランジェリーを選んでいるし、たまに冒険して女性用下着のネットショップで注文したりする。家族に見つからないようにコンビニ受け取りにするのも忘れない。
    「普通、に、ネットショップ、だけど……」
    「ネットかー。当たり外れ激しくない?可愛いけどサイズ合わないとかさ」
    「あぁ……、それはある。デザイン違いとかサイズが小さいとかなら良いんだが……たまに紙パンツみたいなのとかペラペラのとか入ってて……そう言う時は泣く泣く諦めるかな」
    「何それ勿体無ぇ!」
    「二度と使わないサイト入りするだけだ。最近では玩具買うとこでしか買わな……」
    い、と言おうとして相当恥ずかしいことを一二三に報告しているのだと分かって顔が赤くなる。じわじわと熱くなる顔を見られたくなくて視線がどんどん下に向かう。
    「へぇ、そうなんだ」
    だから可愛いよりもセクシーな下着なんだね、と耳元で囁くように言われるものだから更に顔が熱くなる。かぁあ、と音がしそうなほどに上がる体温にどうしたら良いのか分からなくなった。そんな独歩に一二三はニパー、と笑顔を向けた後、飲み物取ってくんね、と笑って部屋から出て行く。その間に服を着てしまおうとスラックスとシャツを手早く身に付けた。丁寧にボタンも全部外してくれたものだからもう一度留め直すのは面倒臭い。もたもたと留めていたところで一二三は戻ってきた。
    「あ、めんごめんご、全部ボタン外したから着るの大変だったっしょ」
    「いや、もう終わるから」
    そんなら良いけど、なんて言いながらコップに入ったカルピスを渡してくる。ありがたくもらって口をつけると爽やかな酸味と甘味が喉を潤してくれた。市販のものよりも薄めのそれは、恐らく一二三が紙パックから作ってくれたのだろう。独歩は薄めが好きだということを覚えていてくれたのだろうか。何だか嬉しいな、と思いながら飲み干すと、そうだ、勉強と思って口を開こうとしたら一二三が先に言葉を発する。
    「テスト最終日って、独歩暇?」
    「え、あ……、その日と次の日は塾も、ないけど」
    「え、マジ!?んじゃ、俺っちとデートしない?」
    一二三のその言葉を咀嚼するのに、数秒を要した。
    「で、デート!?」
    「一生懸命頑張ってる独歩ちんにプレゼントあげたいんだよねぇ。それに誕生日も近いじゃん?」
    独歩の誕生日は五月十五日だ。テストの真っ最中なので誕生日は勉強になるがそれが終わったら期末テストまでは時間ができる。生徒会の仕事や塾はあるが、テストが終わった後であれば息抜きの一つは許されるだろう。
    「誕生日、覚えてたのか?」
    こうして家に行き来するようになってはいるが、一二三に誕生日を教えたのはかなり前だ。下手したら低学年の頃の話になるのに、もしかして覚えていてくれたのだろうかという期待が胸の中に広がって慌ててそんなことはないだろう、と否定する。
    「んー?だって覚えやすいし?そういう独歩ちんは俺っちの誕生日覚えてるのかなぁ?」
    「覚えてるわけないだろ」
    嘘だ、覚えている。一二三の誕生日は六月二十二日だ。その日におめでとうの一言が言えなかった、と毎年肩を落とすのがいつものことになったのは中学に上がってからだっただろうか。一二三と一緒にいる時間が減って、お互いの家を行き来することが減って、それが寂しいと思っていたけれどどうすることもできなくて。だけど、独歩がそんな思いをしていると一二三は知らなくていい。知られても困るだろうから言わなくても良いだろう。
    「えー、んじゃもっかい言うけど、俺っちの誕生日は来月の二十二日ね!しっかり覚えててよ」
    「忘れなければな」
    嘘だ。忘れるわけない。もう何年も忘れずにいたのだから。今年は面と向かっておめでとうと言っても
    許されるだろうか。そんなことを思いながら、ニコニコと笑いながら欲しいものを言う。
    「楽しみにしてるからね、独歩」
    「はいはい」
    好きなグループの新曲CDだとか服だとか、全ては買ってあげることは出来ないけれど少しぐらいは、なんて思うのは一二三に喜んでほしいから。こっそりと一二三の欲しいものをメモしながら、独歩はどれを買ってあげようかな、きっと何でも喜んでもらえるんだろうな、なんて考えた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺💖☺💕💒☺☺💖💖💖😍💞👍☺💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    sobako_mc

    DONE付き合っていることを周囲に内緒にしているタイプの学生🥂👔とバレンタインのあれそれ。最後少しキスしてるぐらいのイチャ付きです。
    ハッピーバレンタインなんて口が裂けても言わないバレンタインデーなんて誰が決めた。
    この日だけは独歩に近付くなって毎年釘を刺されている。家に帰るまでは俺に話しかけるな、会うな、近付くな、登下校も完全に別、という徹底ぶりだ。何でだよ、って言っていたこともあったけど、何となく気持ちは分かるんだよな。独歩がこの日を嫌う気持ちって言うの?俺っちとしても、独歩に会うのは……ちょっと嫌だし。
    何で嫌かって、バレンタインデーってどうしても自分達以外の人の好意がチラつくから。まぁ昔から俺っちってばこの時期になると同じクラスだけでなく別クラ他学年からも告白の嵐でその度に独歩が面白くなさそうな顔をしてきたことを知っている。俺が貰うチョコを見ては、お返し大変そうだなって他人事のように言いながら頬を膨らませている独歩がいるからこそ、この日は学校で俺を見たくない気持ちは分からんでもない。いつだったか、独歩が女の子に告白されているのを見て胸がモヤモヤどころかイガイガして、その場に飛び込んで俺っちのもの主張してしまったことを思い出して苦笑いしていると、クラスメイトから「伊弉冉〜」なんて呼ばれる。
    5449

    recommended works