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    ikawanarenohate

    @ikawanarenohate

    カ!ファ。狂聡 無法組
    あいかわやしろ/昭和生まれです/文字を書きます/カ!→映画(落ち)→ファ。/3914ダメな方フォロー非推奨

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    ikawanarenohate

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    カ!ファ。狂聡4419
    ふたりで楽しくキャンプに行ったら最強殺人鬼と出会ってしまったし、狂児は記憶喪失なってもうたよ、という話。狂児さんの拳銃コレクション小屋を書きたかっただけ。進捗報告なので推敲はないです

    (仮)山行こ!【2】「――で。きみ、誰?」
    (誰、て、僕は……)
     あまりに意外な問いに、聡実の唇は震える。
    「これやったの、きみ?」
     狂児は乾いた血でぱりぱりになった前髪をつまむ。
     そんなわけない、と思った次の瞬間、はっ、と腑に落ちた。
    (怪我……頭の怪我や!)
     狂児は多分、自分のせいで事件に巻き込まれたのだ。
     顔が血まみれなあたりからして、頭を負傷したのだろう。
     その拍子に、記憶が飛んだのではないだろうか。
    (そんな……狂児、大丈夫なん?)
     我がこと以上の不安に襲われつつ、聡実は必死に首を横に振った。
     もしも狂児が、頭の怪我で自分のことを忘れているのなら――どうしたら、いい?
     自分は声すらも、出ないのに。

    ■□■

     目覚めた瞬間から、狂児の全身はバカみたいに痛んだ。
     熱に浮かされたような感覚があり、頭痛が酷い。
     他の痛みは、どこから来たのかもわからない。
    (喧嘩……したんやろなあ)
     狂児はうんざりと思い、血でぱりぱりになった前髪を揉む。
     あまりに酷い頭痛で思い出すのも面倒だが、これだけやられたなら相手は複数だろう。
     どうせ狂児のシノギが派手なのを逆恨みした奴らだ。
     胆力のない無能こそ、かっさらわれた金を暴力で取り戻そうとする。
    (俺のこと殴っても一円も儲からん。あほらし)
     そんな暇があったら、少しでも何か学んで頭を使え、と狂児は思う。
     所詮極道の世界も金、金、金で、金を稼ぎ出す奴が一番えらい。そういう単純なゲームなのだから、ちゃんとルールをのみ込んで戦えばいいのだ。少なくとも狂児はそうした。教わったルールを丸呑みにして、自分なりに転がした。
     ――このまんま行けば、三十代のうちに役職つくかもなぁ。
     満足げに自分のことを見ていた小林のことを思い出す。
     あれは、いつ言われたことだった?
    (ああ、くそ、頭いった……)
     低くうなって頭を抱えると、そっ、と誰かが袖に触る。
     反射的に睨み上げれば、相手はびくりと震えて動きを止めた。
    (で、このにーちゃん、なんなん)
     目覚めた瞬間に視界に入ってきた、この男。
     歳は十歳ほどは下だろうか。明らかにぽややんとしたカタギだ。
     ランプで照らされた肌が異様に白く、真面目そうな眼鏡の奥で、薄茶色い瞳がガラスみたいに光っている。
     透き通るような、なんて男相手に言う言葉ではないが、そんな印象の青年だった。
     こんな華奢な男に殴り倒されたとは、はなから思っていない。
     ただ、思い出せない。
    (なーんか、距離近いねんな……)
     やくざとして生きていくと決めたときから、あえて殺気を香水のようにまとう努力をしてきた。それこそが最低限のトラブル回避の方法で、礼儀だと心得ているからだ。
     それをこんな兄ちゃんに無視されたら、心楽しいわけはない。 
    「それとも、俺に誘拐でもされたんかな、おにーちゃん」
     痛みのイライラを載せて、狂児は低く歌うように言う。
     青年は、見るからにびくりと震えた。
     白い喉仏が、こくりと動く。
     それを見ていると、心のどこかがざわめいた。
    「ほらぁ、お返事は?」
     問うた自分の声に、妙な色気が載っている。
     血で汚れた指を伸ばして、喉に触れた。張りのある肌の感触。
     ぞくり、と、ざわめきが強くなる。
    (なんや、これは)
     妙だ。この感覚は、知らない。
     とっさにこの喉笛に噛みつきたくなる。
     このまま首を掴んで押し倒し、渾身の力で締め上げたくなる。
     腹の底から、ぞわぞわと切実な欲求がせり上がってくる。
     暴力の気配。
     なのに、憎くはない。倦みもない。
     ただひたすらの、興奮――。
    「…………ぁ」
     狂児の変化に気づいたのか、青年がかすれきった声をあげる。
     やっとその顔に恐怖が載ったのを見て、狂児は少しほっとした。
     同時に、青年の異常にも気づく。
     はくはくと空気を吸っているのに、ろくに声が出ていない。
    「ん? ああ」
     そういうことか、と思いながら、青年の喉を軽くつかんで、指で撫でてやった。
    「っ、……!」
     青年は身じろぐけれど、逃げる気配はみじんもない。
     必死に顔をあおのけ、震えることしかしない。
     なんて従順で、弱いのだろう。
     てのひらの下でぴくぴく動く喉の感触が心地よくて、狂児の顔には薄ら笑みが載る。
    「ちょお、思い出せんのやけど。その喉つぶしたの、俺?」
    「……!」
     さっ、と青年の顔が青くなった。
    (かわいいなあ。子犬ちゃんやないか)
     徐々に余裕が戻ってきて、狂児は喉の奥で、くくっと笑う。
     なんだか従順そうな子犬だし、喉がつぶれているならうるさくもない。
     狂児は青年から手を離すと、痛む体でどうにか立ち上がった。
    「酷いことするなあ、俺は。あたたた……あーくそ、なんで腕イカれとるんや~。お久しぶりの戦争か? きみぃ、なんか覚えとる? 覚えとっても答えられへんやろけど」
     雑に話しかけながら、小屋のキッチンへ向かった。
     気絶前のことはどうにも記憶があやふやだが、この小屋のことはわかる。
     組の連中にも詳しい場所を教えずに買った山荘で、普段使っていないぶん日用品の多くは野生動物の食害を防ぐため、冷蔵庫に入っているはずだ。
     ぱか、と開けると、ぶぅん、と音がする。
    (電源入っとる。俺が入れたんか)
     おそらくは、そうなのだろう。冷蔵庫の中には煙草や非常食が揃っている。
     煙草を引っ張り出して一本雑にくわえると、ポケットからジッポを出して火をつけた。
     紫煙を吐くと、少しだけ頭がすっきりする。
    (……で。明らかにやられとんのは、頭と腕かあ。どうにかせんとあかんけど、片手でやるの、面倒やな)
     ちらり、と青年のほうを見ると、すぐにばちんと目が合う。
     相変わらずおびえきっているようなのに、なぜか狂児から目を離さない。
     逃げる気配もないし、本当に、一体何者なのだろう。
    (ま、もうちょい落ち着いたら、思い出すやろ)
     それまで少し利用させてもらうか、と思い、狂児は猫なで声を出した。
    「なあ、兄ちゃん。ちょっとお手伝い。痛いことせんから、こっちおいで」
    「…………」
     不安げな顔のまま、青年は素直に寄ってくる。
     心配になるくらい素直やな、と思いつつ、狂児は彼にニコニコと指示を出す。
    「寝室のほうに救急箱あるから、持ってきてくれる? お願い」
     すると青年はこくんとうなずき、言われた通りに寝室へ消えた。
    (……なんやろな、あの子。こんなけが人相手に、逃げる気ゼロやん。従順すぎて心配なるわ)
     狂児は少し怪訝な気分になりながら、シンクの蛇口をひねる。
     水も、出る。
     自分はこの小屋を使う気で準備して、力尽きている。
     一体なぜ。
    (この小屋使うときは、面倒ごとの処理か、銃の試射。他人は連れて来ぉへん)
     水の下に頭を突っ込むと、山の湧き水の寒さが肌に染みた。が、そのおかげで傷の痛みは鈍る。頭と顔から血を洗い流して顔を上げると、そこにはやはりあの青年がいる。
     大分低いところから、じっと見上げてくる瞳には、妙な色がある。
     優しさと、侮り。
     いや――違う。
     もっと、やわらかい。
     慈愛と、心配……?
    (俺に?)
     思わずまじまじ見つめていると、青年がタオルを押しつけてきた。
    「あら、気ぃきくやん」
     へらりと笑って狂児が髪を拭いている間に、青年は救急箱を開けていた。
     消毒薬、ガーゼ、医療用テープ、三角巾、痛み止め。
     おおよそ必要そうなものを準備する手際にも、迷いがない。
    「なんや、慣れとるね。あと、冷凍庫から冷やすやつと。あー、どっかに段ボールないかな。腕に当てとく用」
     新たな指示を出せば、これもさくさくと片付けられた。
     狂児は、自分の腕をタオルで包んだ冷却剤で冷やし、添え木をして三角巾で縛っていく青年を、じっと見下ろす。
     清潔に借り上げられたうなじ。
     やっぱり、噛みつきたい。
     思い切り力を込めて、肌がぶつんと切れる寸前まで痛めつけたい。
     きれいな若者の匂いを嗅ぎながらしなやかな肌を見ていると、すぐに興奮がひたひたに満ちてくる。 
    「なあ。俺、ひょっとしてきみのこと抱いとった?」
    「っ……」
     ぱっ、と青年が顔を上げた。
    (あら、顔真っ赤)
     耳まで真っ赤にして睨み上げてくる青年は、ずいぶんと幼く見えた。
     なんだか嬉しくなってしまって、狂児は台所の灰皿に灰を落としながら言う。
    「図星の顔や~。なんや色っぽいもんなあ、きみ。大人しい顔してウリの子? いくらでここついてきたん? それとも、なんかの落とし前?」
     積極的に男を抱いたことはないが、やり方は知っている。
     これだけ興奮するなら、充分抱けるだろう、とも思う。
     あんあん言う女に飽きたり刑務所で味をしめたやくざが、より征服欲を満たそうとして男に手を出すのもよくある話だ。
     狂児は短くなった煙草を手に、目を細める。
    「あのなぁ。もう説明したかどうか思い出せんのやけど、この小屋、他人に知られたらあかんとこやねん。だから、きみ、生きてここは出ていかれへんの」
     青年の目が見開かれる。
    (ほんまにきれい)
     こんなにもきれいなものを目の前にすると、どうしても心がざわついてしまう。
     指に挟んだ煙草を、きゅっとここに押しつけたら。
     この目はどんなふうに灼けるのだろう。
     酷い想像だけれど、きっと自分はこの青年を殺すのだろうから、遠からずもっと酷いことをする。
     そうでなくて、どうしてこんなところにふたりでいるのか。
    (思い出したいけど、思い出したないな)
     この青年がひどくくだらない理由で殺されるのだとしたら、そんなもの思い出したくもない。そんなことより、痛みも遠のくような、この甘ったるい気分に浸っていたい。
     見上げてくる瞳に顔を近づける。
    「気晴らし、する?」
     ふう、と煙草の煙を吐きかけて、たっぷりの毒を注いだ甘い声で囁いてやる。
    「っ、けほっ……」
     咳き込んだ青年の、透明な瞳がゆうらり揺れて、奥に淡い熱がともったのを見た。
     狂児は、ふ、と笑って、煙草を消した。
     そのまま、青年の目の上に唇を落とす。反射的に閉じられたまぶたに、唇が触れる。
     まぶた、鼻筋、唇の端。決定的ではないところばかりにキスを落とすと、そのたびに青年はかすかに震えた。
     するりと顎の下に鼻先を滑り込ませて、喉仏にキスをする。
     ひときわ体が跳ねた気がして、喉の奥で笑った。
    「――声出ないの、かわいそうでかわええね」
     喉に唇を触れさせたまま囁くと、青年の喉が痙攣する。
     ちら、と見れば、青年はぎゅっと目を閉じたまま、何かを堪えているようだった。
     目の端から堪えきれなかった涙が零れる。
     ぞわり、と心臓が心地よくなり、狂児は熱い息を吐く。
    (泣いとる。かわいそ。かわいい。かわいい――)
     頭の中が、甘ったるい。
     もうすぐ、本格的に情欲に火がつくのがわかる。
     この喉笛に噛みついて血を流させるか、組み敷いて女みたいに啼かせたい。
     どちらもいい。
     どちらも狂う。
     ふう、と息を吐き、狂児は青年の胸に手を置いた。
     そのままぐい、と押して身を離し、にっこり笑う。
    「寝室で待っといて。薪取ってきてストーブ焚くわ。続きは、その後な」
     気づけば、辺りはしんしんと冷えている。
     山の、長い夜が来る。

    ■□■

    (……狂児のアホ……)
     寝室に追いこまれ、外から鍵をかけられた途端、悔し涙が聡実のまぶたを割った。
     頭の中がぐちゃぐちゃだった。
     ぐちゃぐちゃにしたのは狂児だ。
     いつだって勝手で、唐突で、言ってみれば異常な男だ。
     振り回され続けている自覚はある。
     が、今回は度を超している。
    (大怪我して記憶飛ばしたあげく、なんや、あれ)
     黒くうろんな瞳で自分をねめつけ、殺気まじりの甘ったるい声を出して。
     ナイフでいたぶるみたいに、肌に触れて。
     ウリだのなんだの言ったあげく、殺すだなんだと、脅しつけてきた。
    (……ちゃうねん。多分、ほんまに、殺すなんや、あいつ)
     そう自覚すると、ますますぼろぼろと涙が零れた。
     話しているかぎりでは、狂児はここ数年……下手をすると十年くらいの記憶をすっ飛ばしている。聡実と出会った三十九歳よりも前の感覚でものを言う。
     そのころのことは、狂児自身からも聞いたことはなかった。
     が、三十九歳で若頭補佐になっていたあたりから、若い頃の無茶は想像がつく。
     ちょうど無茶をしていたころの人格に戻った狂児には、カラオケに誘ってきたころの愛嬌もなければ、空港で再会したころの疲れた落ち着きもない。
     あるのは、むき出しの殺意。
    (阿呆。僕のこと殺して、どうするつもりなん。そのあと記憶戻ったら、どうするねん)
     いっそ一生忘れてくれるならいい。
     だが、万が一にも、聡実のことを思い出すことがあったら。
     ――想像するだけで頭が痛い。
     ダメだった。
     殺されるわけにはいかなかった。
     どうにかして、今の狂児と意思疎通を図り、生き延びなければ。
     そのためになら、なんだってしよう。
     聡実は思う。
    (でも、どうやって? なんか、筆談でもなんでもええから、話す?)
     メモでもなんでも持っていないか、と自分の体を探っていると、不意に枕元に置いてあったナップザックが震えた。
    「……?」
     ぎょっとして中を開いてみると、自分のスマホが震えている。
    (えっ。こんなんが没収されてないんか)
     狂児の奴、甘いんちゃう、と思いつつスマホを手にして、あっ、と思う。
    (そうか。狂児の記憶が十年くらいすっ飛んどるとしたら……そのころのスマホ、衛星リンクしとらんわ。山ん中じゃ通じないと思っとるんか)
     そうだとしたら、不幸中の幸いだった。
     さらに着信の通知を見て、聡実は大急ぎで通話ボタンを押す。
    『――聡実センセイか。狂児のアホはそこにおるか? おったらはよ電話取らんかい、このボケぇ! 言うとったって。そっちから県警に連絡取るよう言うてきたんに、さっぱり出えへんやないか。ええ? ……なんや、だんまりやな、センセイ。どうした?』
    (組長や)
     カラオケ大会で出会い、その後も何度か挨拶したことがある。
     これは祭林組組長の声だ。
     自分を覚えているひとの声に安堵して、聡実はため息を吐いた。
     が、それ以上しゃべることはできない。
     もどかしく沈黙していると、組長の声音が代わった。
    『……言えん状況か? 夕方の連絡のとき、狂児も怪我しとったな。……あー、わかった。ええか、体動くなら、近くのもん叩け。はい、が一回、いいえ、が二回。どっちでもなきゃ三回や。できるか?』
     さすが、という他ない判断に、聡実は相手に見えないのを知りながらうなずく。
     部屋の隅で膝を抱えて、壁を叩く。
     一回。
    『よぉし。センセイ、狂児は無事か? あいつ、電話出ぇへんねん』
     二回。
    『死んだ?』
     二回。
    『生きてはおる。けど、電話には出せんか。……わかった、ひとまずセンセイに説明しよ。キャンプ場で妙な男に襲われたらしいな?』
     一回。
    『そいつの正体なぁ、公安出の狂犬や。センセイは法学生や、公安わかるな? テロ集団に潜入捜査しとった公安が、気ぃくるってしもたんやと。人間追いこむ狩りがくせになってしもて、地味に殺してまわっとる』
     ……一回。
    『びびるわなあ、そんなん。そいつの面倒なとこなんやけど、半端に歯ごたえある奴が好きらしいねん。運が悪い、で済ませたないけどな、狂児とセンセイ、見込まれてしまったんやろな』
     一回。
    『今は狂児の小屋か?』
     一回。
    『わかった。警察には、大体の位置知らせとくわ。狂児の子飼いも助け行く言うて張り切っとるけど……組のもんも、そこの正確な位置はわからん。結局のとこ、自分の身は自分で守るしかないかもしれん』
     ……一回。
    『運試しやな、センセイ。ま、狂児は運はええほうや。よろしく伝えたってな』
     そこまで語って、組長の電話は切れた。
    (……夢のようやな。悪い夢)
     自分に降りかかるとは夢にも思わなかったことが、どんどん振ってくる。
     思えば、十四の梅雨の時期から、ずっとそうだったかもしれない――。
     そんなことを思っていると、かちゃり、と鍵の外れる音がした。
    「大人しくしとった? 子犬ちゃん」
     のんびりとした声と共に、扉が開く。
     向こうではストーブが燃えているのだろう。
     火の気配がこちらまで漂い、うっすらと男の輪郭が浮かび上がる。
    「それとも兎なんかな」
     乱れた髪で笑っている男は、見ているだけでぞわつくほどに殺気がむき出しだ。
     手負いの獣。こちらを食い散らかす対象としか見ていない、けだもの。
     だが、こいつもまた、他の獣に狩られている。
     ただ、そのことを忘れているだけ。
    (……どうにかしてこの男、使えるようにせんとあかん)
     聡実は、腹の奥にどすんと覚悟みたいなものが決まったのを感じた。
     自分たちは、狙われている。ならば、せめて、協力関係を築かなければ。
     すべてを忘れられたとはいえ、一度愛し、愛された男だった。
     もう一度、つかまえる。
     こいつを生かすために。
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