ちゃぷん、乳白色のお湯が揺れた。
夕食はこのお湯に似た色をした温かいクリームシチューだった。人参やブロッコリーの彩りは完全に無視して、類は一口大に切られた鶏肉とシチューの上澄みをすくって器に盛った。食べ終わったあとに司から、「玉ねぎも入れていたんだが、すっかり溶けていたから気づかなかっただろう?」と言われて焦ったのは記憶に新しい。ご飯に合うように少し濃いめの味付けにしてあるものだとばかり思っていたのに、まさか玉ねぎの風味を隠すためだったなんて。一生の不覚だ。やはり今日は自分が作るべきだった。glareを浴びせてしまったから司には休んでほしかったのに、「オレが作る」と言って聞かなかったのはそのためか。
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