masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 414
masasi9991☆quiet followDONE現パロのデググラ ##デググラ 待受の話 畳の上であぐらをかいたキミは、大きな背中を丸めて手元を覗き込んでいる。 時々首を傾げて、ウームと唸る。何をやっているのか布団の上からじゃわからないが、キミの後頭部にハテナのマークがたくさん浮かんでいるように見えるのは間違いない。 首を傾げたり手元をちょこちょこと動かしているキミははっきり言ってかわいい。小動物的なかわいさだ。身体は大きいから熊や狼のようでもあるけど、そのギャップがまたすごくいい。 しかし一体なにをやっているんだろう。このまま困ってるキミを眺め続けるのも悪くはないけど、キミが興味を向けているものも気になる。「デグダス」 それにそこにキミがいると、それだけでどうしても、名前を呼びたくなってしまう。もちろんそれ以上のこともしたい。「お! グランツ! 起きたのか?」 キミは座ったままクルッと振り向いたが、手元の方はまだ見えない。 おれはちょっとやる気を出して、布団からどうにか抜け出す。「どうした? 風呂でも入るか? 先にご飯にしようか?」「フフフッ。それともキミにしようか? なんてな」「ん? わわっ」 キミが首を捻ってるスキに、おれはキミの背中に抱きついた。その広い背中に体重ぜんぶを預けながら、肩越しに手元を覗き込む。「スマホか? いつ買ったんだ」「今日だ! さっき仕事帰りにな、ほら、ピカピカだぞ」「あっはっは! よかったな。でも、使い方なんかわからないって言ってたじゃないか」「ン……ま、しかしこれからは仕事にもこういうのがないと困ると聞いたからな」「それで、やっぱり使い方がわからずに困っていたというわけか」「いやいや、さすがのおれも電話のかけ方まではわかったぞ。つまり完璧だ! ……しかしだな、聞いた話とどうも違って、この……」「ふんふん」 キミが手に持ったスマートフォンの画面を、背中側から抱きついた手を伸ばしてちょん、と触る。画面に映っているのは、まだアプリも何もほとんどインストールされていないさっぱりしたホーム画面だ。「この辺の、この奥の方のこれだ。この宇宙の部分を変えたいんだ。変えられると聞いたんだが」「あはっ。なるほど、待受の画像を変えたいのか。この星空の画像は初期設定のままだもんな」「……ンー? ウン? うんうん。そうだ」 疑問形で唸るキミの低くて曖昧な返事が、抱きついた背中越しにゆるく響く。首を傾げたり頷いたりする振動も、やっぱりハテナを浮かべた曖昧なもので、こっちに伝わってくる振動も大いに戸惑ってゆるゆるだ。「ちょっと貸してくれ」「おう」「例えばな、こういうのはカメラがここに付いてるんだ」「ほぉー」 素直に頷くキミがかわいくて、また小さく吹き出してしまった。その瞬間に、シャッターボタンに指が当たる。カシャ、と大きな音がした。「あ! 写真だ!」「しまった。変なタイミングで撮ってしまった」「な、グランツ。この写真がお茶請けになるのか!?」「ふはっ、あははっ! それじゃお菓子じゃないか! ふっ、ふふふふ、おれがお菓子に……」「お茶請けではない? この後ろの全部にこう、でっかく出すやつがいいんだ」「待ち受けだ。でも今撮ったのが、どんな写真になってるか」 そう言いながら、改めてさっき撮った写真を画面に表示させてみる。「ふふ。だめだ、ほとんどおれしか映ってない」 しかも吹き出した瞬間の微妙な顔だ。デグダスの方は頬とモミアゲと無精髭がブレながらフェードインしている。「うん、これだこれ! これにしてくれ!」「え? いや、こんな写真じゃだめだろう」「いやいやこれにしたかったんだ。こういうのにするのに、どうしたらいいのかわからず困っていたんだ」「おれの顔だぜ」「うむ。そのために買った」 大満足とばかりにキミは頷く。で、おれにスマホを持たせたまま。おれがキミのためにこの写真を待ち受けに設定するのを全く疑いもなく待っている。こんな写真写りもよくないヤツで、本当にいいのか? と、いうか、そのためにって、今言ったのか。なんてこと言うんだキミは。 身体がカーッと熱くなってきた。体温の高いキミの背中よりももっと熱くなっているかもしれない。あっという間だ。(了)Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DOODLE道タケ漣 らくがき2コマまんが 2 masasi9991DONE道タケ漣のキスの話二人ですること 今日のコイツは見るからに機嫌がいい。一体何があったんだ? ……どうせ、些細なことだろう。昼に食った円城寺さんの弁当が、ウマかったからとか。いや、円城寺さんの弁当は大抵ウマいけど、今日は俺とコイツの好きなおかずがたくさん入っていた。 そういうのだけで、あんだけ上機嫌になる単純なヤツ……は普段よりも文句は少な目、騒がしさは上で、円城寺さんの買い物にも付き合って荷物持ちをさせられ、円城寺さんのアパートに着いてからも食材や日用品の収納の手伝いのためにそう広くないアパート内をあちこち行き来していた。円城寺さんの後ろにくつついて。まるで飼い主の背後をちょこちょこと着いて回る犬みたいだ……と見てて思った。 「タケル、漣。午後からずっと家のこと手伝ってくれてありがとうな」 1704 masasi9991DONE膝枕したい道タケ漣デカくてやわらかい「いつも、してもらうばっかだろ」 「あん?」 「お返しにこっちからできねぇかって話だ。……オマエはそんなこと考えねーか」 「らーめん屋がやりてーっつーからやらせてやってるだけだ。オレ様はカンダイだからなァ……その、ヒザマクラっつーやつも」 「そうか」 畳に胡座かいて座ってるチビがオレ様を見下ろしてフッと鼻で笑った。意味わかんねーからムカついてその喧嘩を買ってやろうかと思ったが、メンドクセえ。寝転がったままチビの言ってたことを考える。 ヒザマクラ? ヒザっつーか、太ももをマクラにするやつ。よくらーめん屋がやってる。 らーめん屋の太ももは枕としてはそれなりに悪くない。らーめん屋の暑苦しい体温も寝るのにはちょうどいいし、頭や背中を撫でてくる手がそこにあるのもいい。つまりらーめん屋が勝手にやってりゃいいんだ、そういうのは。 2159 masasi9991DONEおやすみの前の道タケ漣一番いい場所「しまった。あれを忘れてた」 さあ電気を消して寝ようか、という瞬間に急に思い出して布団を出た。タケルが「え」と呟いた。漣は、「ハァ?」だって。二人ほとんど同時に。 あれ、っていうのはあれだ。大した用事じゃない。しかし寝る前に片付けておかないと、明日朝起きてからだと……。ともかく大したことじゃない。布団を出て、台所に立ってやり残したことをすべて片付けた。ものの十分ぐらいだ。それでも罪悪感をたっぷり抱えて、再び寝室に戻った。 だってさっきの二人の一言、寂しそうだったじゃないか。まあ、一言というか一声、たったそれだけだったし、寂しいったって別にドアを挟んですぐそこにいるんだし、そもそも自分の自惚れが大げさに感じさせているというのは大いに否めないが、あの反応がかわいくてたまらなくて。 1347 masasi9991DONEお昼寝する道タケ漣うたたね とん、と寄りかかってきた円城寺さんの重みと熱と、すぐ近くに聞こえる規則正しい寝息。それから心臓の音……は、俺のか、円城寺さんのものか、どっちかわかんねぇ。ドキドキする。それと向こう側で不貞腐れてるヤツの、横顔。 優越感――思わず口元が緩んだ。とはいえ、横目で円城寺さんとソイツを眺めながら、胸ん中に浮かんできたのはそれだけじゃないって気もしてる。 ソイツが子供っぽく尖らせた唇の、薄いピンク色に少しだけ見とれた。 「静かにしてろよ」 小声で呟く。が、思ったより自分の声が部屋ん中響いた気がして、慌てて円城寺さんの顔を覗き込んだ。……大丈夫だ、起こしちゃいねぇ。俺の肩を枕にして、円城寺さんはすっかり眠ったままだ。 1366 masasi9991DONE寒い朝の道タケ漣冬の朝のいたずら 小柄な二人の背中が、ちゃぶ台の前で小さく丸まって座っている。喧嘩は一時中止らしく、寒い寒いと口を揃えて不満を漏らしつつ顔を洗って部屋に戻ってきていた。 二人とも、この間自分が買ってきた青と赤の半纏をそれぞれ羽織ってくれている。分厚くて温かいそれで着ぶくれした後ろ姿はまるでハムスターや兎のような小動物が寄り添っているかに見えて、思わず口元が緩んだ。買ってきたときは二人とも微妙そうな顔をしていたけど、やっぱりよく似合っているし、こんな寒い朝にはぴったりだ。 「洗面所、そんなに寒かったか? まあ飯を食ったら温まるさ」 「洗面所も、この部屋も寒い……」 「らーめん屋、自分の家なのに寒いかどうかもわかんねーのかよ」 1540