連鎖的おひるね 2「よく寝た! うわっ!?」
自分の寝言にびっくりして叫んでしまった。あまりにも気持ちよく眠っていたので、思わずその気持がそのまま声になって出てしまったが……、驚きのまま目を開くと、そこには青い空が見える。
ここはいったいどこだったっけ? とても静かな空におれのびっくりな叫び声が吸い込まれていったのが見えたようだった。ちょうどお昼の眩しさだ。ということは、お昼寝だ。なんて気持ちのいいお昼寝だったのだろうか。まだ身体もポカポカと暖かくて気持ちがいいが、そろそろ起きた方がいいかもしれない。なんとなく、採掘の合間の休憩だったような気がする。
しかし起きようと思っても、なんと左の腕にちょうどいい重さと暖かさの何かが乗っていて動けない。ソッと首をそちらに傾けて覗き込むと、空よりも深い色の青がキラキラ光って、しかもなんとなくいい匂いまでする。
「ん……デグダス、そろそろ、おきて……」
目がしょぼしょぼ。薄く開いてすぐ閉じて、寝言のようなやわらかい囁きをこぼす唇は、小さくぷるぷる動いている。
「あわてないあわてない。今日はゆっくりいこう」
「……ンン」
まだ開けていられなさそうな瞼を、右の人差し指でこしょこしょして閉じさせる。よしよし、ちゃんと目を閉じたな。スヤスヤの呼吸の音も規則正しくなる。それにお口も、閉じた目元も、にっこにこだ。
うーん、こうしていると再び眠気が……。