治安のよろしくない地域で刺青彫り師してるセンチちゃん。ある日お店に制服姿の学生がやって来た。
セン「パパとママはどうした」
ゼタ「 両親はいませんが兄11人と姉1人ならいます」
セン「君が来るようなところじゃないって言ってるのが分からないか」
ゼタ「はい 言われておりませんので」
セン「めんどくさ……あのね、墨入れるにしてももっと明るいところに行きなさいな」
ゼタ「オープンなところだと家族にバレてしまうので、ここでお世話になりたいのです」
優秀な学校の制服、多い兄姉、育ちの良さそうな容姿と言動。センチちゃんはまさかと思いゼタ様の学生鞄を勝手に開けて学生証を見つける。
セン「ーー やっぱりプライム家のゼータ坊っちゃんじゃないか ダメダメ帰れ」
ゼタ「そこをなんとか」
セン「絶対にダメ ここに来たことも、この地域に来たことも兄さんたちには内緒にしろ」
ゼタ「大それたデザインを頼むわけではありません。胸の痣を隠すようなものが欲しいのです」
シャツを捲って胸の痣を見せるゼタ様。
ゼタ「ここを補って直線にして、こう付け足せば、星みたいな、光みたいな形になると思って」
セン「そうか、素晴らしいアイディアだ。他のところでもそうやって説明してやれ。私はやらない」
結局センチちゃんはやらされるし、施術中に変な記憶が紛れ込んでくるし、ゼタ様の敬語は2日で消えるし将来的に付き合うようになる。