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    setsuen98

    @setsuen98

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    setsuen98

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    🌊🔮♀。大学生×社会人 モブ目線。

    🔮♀が書きたかったのと、🌊のツイから浮かんだものを書き始めたけど途中で折れた。
    駆け足、尻切れトンボ。

    男性の身長×0.93が女性になった時の身長らしいですよ。

    #suuki

     同じ部署に勤める浮奇・ヴィオレタという女性は、社内でもとても有名な人だった。
     男の俺からみても上手だとわかる完璧なメイクが映える美しい顔は、正直許されるのなら何時間でも見ていられる。
     150半ば程の比較的小柄な身長に、出るところは出ている抜群のスタイル。真っ白で滑らかな肌はどんな色合いの服を着ていても映えるし、ふんわりとした柔らかそうな髪は毎日アレンジされている。個人的には、アップスタイルにされていると細い首筋や鎖骨が見えていいと思っている。

     閑話休題。

     日々注目を集める彼女と、個人的にお近付きになりたいという者は男女問わず多く存在しているものの、未だお誘いに成功した人は少ないという。ただ付き合いが悪いということもなく、大人数での飲み会などにはすんなりと首を縦に振ってくれるので、その際は皆ここぞとばかりに話しかけチャンスを狙っている。
     かく言う俺も彼女と個人的にお近付きになりたいという一人で、休みの日に何の目的もなくぶらつく最中、人通りを避けるように道端へ寄りスマートフォン片手に一人佇む彼女を見つけた時は反射的に其方へ足を向けていた。
    「こんにちは」
    「……ああ、こんにちは」
     勢いで声を掛けたが、迷惑そうにされたり気持ち悪がられたらどうしよう…なんて心配を他所に、俺の声に操作していた端末から視線をあげ、顔見知りである事を確認した途端ふんわりとした可愛らしい笑みと共に挨拶を返された事に一気にテンションが上がる。
    「ひとりで買い物でもしてたの?」
    「ええ、まぁ。でももう帰ろうかなって…家でお留守番してる犬が寂しがってるし」
    「へぇ、犬飼ってるんだ?俺も好きだけどペットNGで飼えないから羨ましいなぁ…かわいい?」
    「とっても。……見に来ます?」
     真っ赤なリップで艷めく唇から投げられた不意の問いに、大きく心臓が跳ねる。
     彼女は羨ましがる俺への親切心や社交辞令でこう言っているだけだと自分に言い聞かせるけれど、正直期待してしまうのは仕方がないと思う。こんな美人に家に誘われて、下心を抱かない男がいたらお目にかかりたい。
     この邪な思いを悟られないように深呼吸をし、いいの?と問おうとした矢先。

    「わん」

    とやたらいい声の鳴き声がしたと思えば、突如彼女の背後に現れた長身の男。その男は彼女のタイトスカートに覆われた腰に両手を掛け寄り添い、訳も分からず驚きに固まる俺をじっと見つめながら身を屈め、見せ付けるかの如くふわふわの彼女の髪に頬擦りをする。
    「あれ、スハ。どうしたの。あと少しで帰るって連絡したでしょ?」
    「待ちきれなくて迎えに来ちゃった。マテが出来なくてごめんね?…どーもぉ、浮奇のかわいい犬でーす」
     大して驚いた様子もない彼女からの問いににこやかに答えたイケメンが、僅かな間の後再び此方を見つめおどけた様に言った言葉の圧に、オレは瞬時に全てを悟った。

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    setsuen98

    DONE🌊🔮♀。大学生×社会人。
    過去あげた大学生×社会人のシリーズですが、これだけでも読めます。ですが良ければそちらも読んでみてください。
     先週のデートの際スハがそわそわとしながら手渡してくれた箱の中に収まっていたのは、うっかり指を引っ掛けでもしたら千切れてしまいそうなほど華奢なシルバーチョーカー。
    チャームも何も無いシンプルなデザインながら、フリルのような繊細な動きのあるチェーンはそれだけで上品に存在感を放ち、どんな服装にもマッチするセンスの良い品だが、箱を開けて真っ先に浮かんだ言葉は「誰と選んだの?」だった。ファッションやアクセサリーにそれほど興味がないスハが選ぶとしたら、シンプルなものだとしても何かしらの石やモチーフがついた無難とも言えるネックレスを選ぶはず。彼が一人で選ぶには、デザインが洗練されすぎていた。
     流石にスハのセンスじゃないでしょ、なんてそのまま問うなんてことはせず、オブラートに包んで包んで、それはもう遠回しに訊けば大学の友人達と出かけた際ショップについて来てもらいアドバイスをもらったのだと言うが、「その時に教えてもらったんだけど、チョーカーって“傍にいてほしい”って意味があるんだって」と伏し目がちに照れながら口にしたスハに、そのメンバーの中に女がいたことを確信して問おうとした矢先に続けられた「あと、彼氏がいますって印になるって聞いて……着けてくれる…?」と、私よりも背が高いにも関わらず器用に上目遣いで見つめてくる年下彼氏の可愛さにやられて、もういいか、という気になってしまいイチャイチャタイムに突入した、というのがその時のハイライト。
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    setsuen98

    DONE🌊🔮。芸能人×メイクさんパロ。
    まだ付き合ってない二人です。
     大きな鏡に写る自分の顔を見れば、あまりに不格好な表情に苦笑が溢れる。無意識に眉間に力が入り平素に比べ険しい目元に反して、口元はスタンプを押したようにわずかに口角が上がったまま。デビュー当時から、基本的にいつでも笑顔で、と口酸っぱく言われ続けた教えに忠実に従う自分の表情筋が今は恨めしい。
     デビューしてから駆け抜けてきたこの数年、自分なりに努力を積み重ねてきたおかげか、歌だけではなくテレビ出演や演技など、様々な仕事をもらえるようになった。有難いことに熱心に推してくれるファンもつき、かつて夢見た姿に少しずつではあるが近づけている。それなのにどうにも自分は欲深いようで、同じ事務所の後輩たちがデビューするなり順調すぎるほどのスピードでテレビやステージなど華々しい活躍を見せる度、劣等感と羨望が溢れどうしようもない気持ちに苛まれ、手のひらに爪が食い込むほどに握りしめそうになるのを堪えてすごい!と手を打ち鳴らす。そんな自分の姿が滑稽で醜くて、後輩たちに合わせる顔もなくなって、思考が自己嫌悪で埋め尽くされる。そんな気鬱が続く時がたまにあり、今まさにそんな気持ちを抱えながら雑誌撮影のためにメイクルームに入れば鏡に映るのはこの様。思わず項垂れ、少しでも胸中がすっきりしないかと大きく長く息を吐く。
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    setsuen98

    MOURNING🦁👟みたいな何か。付き合ってません。
     ほぼ満席状態の店内。二人掛けのテーブルにルカと向かい合って座ってから、なんとも言えない無言の時間が過ぎていく。と言っても実際には大した時間は経っていないけど、黙り込んだまま相手が口火を切るのをただ待つ時間は何倍にも長く感じられる。だからと言って、いつもの快活とした姿とは異なり神妙な顔でテーブルを見つめるルカに「話って何?」なんて無遠慮に本題へ切り込むことなんて出来なくて、手持ち無沙汰にカップに口をつけブラックコーヒーをちびちびと啜るしか出来ず、日差しが降り注ぐ外をいい天気だなぁ…なんて現実逃避まがいに眺めていた。
     「シュウに相談したいことがある」と改まって連絡がきた時は、一体何事かと身構えてしまった。まさかルカの身に何か深刻な問題でも起きているのかと心配になり即座に了承の返信を打てば、カフェでお茶でもしながら聞いて欲しいとの思いのほかゆったりとした回答に、勝手な杞憂だったのかと胸を撫で下ろしたのが数日前のこと。ただ実際に顔を合わせてみるとこんな風に一切読めない様子で、大きな問題でないことを願う最中、突然ルカが顔を上げ僕の方を見つめたかと思えば、また直ぐに視線を落とし何度か口をモゴモゴとさせてようやく口を開いた。
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    setsuen98

    DONE🌊🔮。芸能人×メイクさんパロ。
    まだ付き合ってない二人です。
     大きな鏡に写る自分の顔を見れば、あまりに不格好な表情に苦笑が溢れる。無意識に眉間に力が入り平素に比べ険しい目元に反して、口元はスタンプを押したようにわずかに口角が上がったまま。デビュー当時から、基本的にいつでも笑顔で、と口酸っぱく言われ続けた教えに忠実に従う自分の表情筋が今は恨めしい。
     デビューしてから駆け抜けてきたこの数年、自分なりに努力を積み重ねてきたおかげか、歌だけではなくテレビ出演や演技など、様々な仕事をもらえるようになった。有難いことに熱心に推してくれるファンもつき、かつて夢見た姿に少しずつではあるが近づけている。それなのにどうにも自分は欲深いようで、同じ事務所の後輩たちがデビューするなり順調すぎるほどのスピードでテレビやステージなど華々しい活躍を見せる度、劣等感と羨望が溢れどうしようもない気持ちに苛まれ、手のひらに爪が食い込むほどに握りしめそうになるのを堪えてすごい!と手を打ち鳴らす。そんな自分の姿が滑稽で醜くて、後輩たちに合わせる顔もなくなって、思考が自己嫌悪で埋め尽くされる。そんな気鬱が続く時がたまにあり、今まさにそんな気持ちを抱えながら雑誌撮影のためにメイクルームに入れば鏡に映るのはこの様。思わず項垂れ、少しでも胸中がすっきりしないかと大きく長く息を吐く。
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    DONE🌊🔮♀。大学生×社会人。
    過去あげた大学生×社会人のシリーズですが、これだけでも読めます。ですが良ければそちらも読んでみてください。
     先週のデートの際スハがそわそわとしながら手渡してくれた箱の中に収まっていたのは、うっかり指を引っ掛けでもしたら千切れてしまいそうなほど華奢なシルバーチョーカー。
    チャームも何も無いシンプルなデザインながら、フリルのような繊細な動きのあるチェーンはそれだけで上品に存在感を放ち、どんな服装にもマッチするセンスの良い品だが、箱を開けて真っ先に浮かんだ言葉は「誰と選んだの?」だった。ファッションやアクセサリーにそれほど興味がないスハが選ぶとしたら、シンプルなものだとしても何かしらの石やモチーフがついた無難とも言えるネックレスを選ぶはず。彼が一人で選ぶには、デザインが洗練されすぎていた。
     流石にスハのセンスじゃないでしょ、なんてそのまま問うなんてことはせず、オブラートに包んで包んで、それはもう遠回しに訊けば大学の友人達と出かけた際ショップについて来てもらいアドバイスをもらったのだと言うが、「その時に教えてもらったんだけど、チョーカーって“傍にいてほしい”って意味があるんだって」と伏し目がちに照れながら口にしたスハに、そのメンバーの中に女がいたことを確信して問おうとした矢先に続けられた「あと、彼氏がいますって印になるって聞いて……着けてくれる…?」と、私よりも背が高いにも関わらず器用に上目遣いで見つめてくる年下彼氏の可愛さにやられて、もういいか、という気になってしまいイチャイチャタイムに突入した、というのがその時のハイライト。
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