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    kurayoshi_9

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    kurayoshi_9

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    #hrakプラス #hrak夢 👖が別れ話を切り出した話。ヤンデレ気味です。なお夢主は名前固定。詳しい設定がありますのでそちらを読んでください

    後ろの正面だあれ? 俺は今夢でも見とんのか?
    「…維さん、もう一度言っていただけます?」
    「何度でも言おう。……私と、別れて欲しい。君より好きな人ができた」
     ジーパンが公安の女フってやがる。


    「……僕より、好きな人ですか…。どんな人ですか?」
    「君より背が小さくて可愛らしい22歳の若い女性だ。仕事は企業の受付嬢をしていて、君と違って女性らしくてお淑やかな人だ」
    「…そうですか……僕と違って…」
    「そうだ。一人称も『私』だし、髪も長くて美しく手入れされているし、私服もスカートで可愛らしかった。君と違って」
     『君と違って』と、ジーパンが言うたびに公安の女の手がピクッと動く。コイツでも動揺することあんのか。
     …まぁ、動揺するわな。ウゼェくらいイチャイチャベタベタしてたしなコイツら。
    「…急に呼び出して済まなかったな。話は以上だ」
    「………いいえ、お気になさらず。……コーヒー飲んでから帰ってもいいですか?」
    「好きにしろ。私は仕事に戻る」
     そう言ってジーパンは自分の執務室に行った。…いつもなら、公安の女も連れて行くのに。アイツ、マジで別れるつもりなんか…?
    「………………はぁ…」
    「……おい、公安」
    「……大・爆・殺・神ダイナマイト、前から言ってるけど『公安』だけじゃ僕ってわからないよ…」
    「ここにいる公安はテメェだけだから関係ねぇだろ。…………大丈夫か?」
    「……明日は槍でも降るのかな。大・爆・殺・神ダイナマイトから心配された」
     ははは、と、から笑いをする公安の女はいつもみてぇな明るさは微塵もなかった。…さすがに応えとんのか。
     公安の女はテーブルのコーヒーカップを手に取り、口に運ぶ。よく見るとその手は微かに震えていた。
    「…別れるんか?お前ら」
    「……維さんが、別れたいなら…別れるしかないでしょ」
    「ンな簡単に決めんのかよ。…テメェの顔には別れたくねぇって書いてあんぞ」
    「っははは………表情を読まれるほど、動揺してるのか、僕は。……情けないなぁ…」
     今にも泣きそうな顔を押し殺して無理矢理笑うコイツに、なぜかイライラした。
    「…ンな簡単に諦めんのかよ」
    「簡単じゃな「簡単だろーが。『別れたい』『はい、別れます』って諦めて」っまだ別れるって言ってない!!」
    「じゃあ何であン時そう言わなかった」
     声を荒らげて否定するコイツに聞く。他のSKどもがチラチラと俺を見るが、知るか。例え残酷だろうが冷たかろうが、コイツにははっきり言ったほうが効くんだよ。
    「……っ…!……別れ、たくない…!…っ維さんが……僕の全てなのに……!……やだぁ…!」
    「…泣くほど嫌ならさっさと本人に本音ぶち撒けてこいバーカ。うじうじしてんじゃねぇよウゼェ」
    「………大・爆・殺・神ダイナマイトは…喝の入れ方が、手荒いなぁ…」
    「うるせぇ」
     クスクス笑うコイツにティッシュを投げつける。何なくキャッチして涙を拭うと、覚悟の決まった目が見えた。立ち上がり、執務室の方をまっすぐ見つめる。
    「…行ってきます」
    「とっとと行ってこいや。……たく、あのオッサン、あんなモブ女のどこがいいんだか」
     歩き出そうとしたアイツの足がピタッと止まる。何だぁ?まだ迷ってんのか?
    「……モブ女?」
    「あ?」
    「大・爆・殺・神ダイナマイト……モブ女って、誰?」
    「あー…さっきのパトロールで、俺とジーパンが救助したモブ女で……やけに可愛いだの何だの言ってたから、ジーパンの言ってた『好きな女』てのは多分ソイツ「それってこの人?」
     差し出されたスマホには、ケバい化粧にウゼェくらいのフリフリした服の女がこちらをじっと見ている写真が出ていた。
    「……コイツだ。何で写真持っとんだ」
    「…昨日のデートで、僕と維さんをずーっとガン見してたから…気になって撮っておいたんだ。…今日のパトロールで、この人を救助したの?」
    「間違いねぇ。雑魚に絡まれてたのを俺とジーパンで救助して………今考えると、モブ女にベタベタされてたクセにやけに仲良さそうに話してたな。いつもはさっさとあしらうクセに」
     手を振ったり握手したり、簡単に話をすることはあるが、腕を組んで親しげに話すのは公安の女くらいだ。…なのに、あのモブ女はソレを許された。何でだ?マジで惚れたか?初対面のヤツに?……ンな訳ねぇわな。
    「「……個性をかけられた」」
     俺らは目を見合わせて言った。…やっぱソレしかねぇわな。
    「じゃあかけられた個性は何だ?他人を操り人形みてぇに操る個性か?」
    「……ただ操るだけじゃないと思う。普段のその人の仕草や声のトーンを完璧に再現した上で操ってるから…洗脳に近いかも」
    「…やけにはっきり決めつけんな?」
    「だってさっきの維さん、仕草とか話し方とか表情とか声のトーンとかイントネーションとか目線の掛け方とかいろいろ全部維さんそのものだったもん」
    「クソナードみてぇな分析すんな!!キメェ!!」
    「ちなみに真剣な話をする時の維さんの声の大きさの平均デシベルと声の高さの平均ヘルツは「聞いてねぇよ!!てかマジでキメェから寄るな!!」
     思わずその場から飛び退いた。マジでキメェなコイツ…鳥肌立ったわ…。
    「…で、どーすんだ。ジーパンがあのモブ女に個性かけられた物的証拠や被害報告がねぇと何もできねぇぞ?」
    「被害報告か……洗脳系なら難しいかもしれないけど、これは維さんの証言にかけるしかないね」
    「あ?個性解除できるんか?」
    「……洗脳系なら多分いける。あとはこの女の個性が何か調べれば、逮捕できる…かも」
     そう言うと公安の女はスマホを操作した。多分公安の奴らに調べてもらうように依頼したんだろう。…にしても、
    「…調子、戻ったみてぇだな」
     ボソッと呟くと、公安の女は耳聡く聞きつけ俺の頭に手を置いた。
    「大・爆・殺・神ダイナマイトのおかげだよ。…ありがとう」
    「頭撫でんな!!さっさとジーパンの個性解除してこいや!!」
    「ふふ……ごめんごめん。…行ってくる」


     コンコンコン、とノック音が聞こえる。入るよう促すと、元恋人の朧が入ってきた。
    「維さん」
    「何だ。まだいたのか」
    「…前に約束した事、覚えてます?」
    「約束…?」
     何のことだ?約束?そんなものした記憶は…っ何だ、頭が…!
    「……僕に飽きたら、どうするんでした?」
     朧に飽きたら…?そんなもの、ただ別れれば……っ違う。…何が違う?何だこの頭の痛みは…!!
    「…っ」
    「………僕に飽きたら僕をどうするんですか?約束しましたよ?」
    「そんな、もの…っ約束した……覚えは…」
    「した。絶対にした。答えろ袴田維。僕と別れたいなら……僕を捨てたいなら、質問に答えて約束を果たせ」
     彼女は泣きそうな、でも決意した目で私を見る。……そんな顔、させたくない。…っなぜだ。私は彼女のことなどもう…。そんな訳あるか、彼女は私の……、私の……。
    「…捨てないなら、さっさと戻ってきてくださいよ。でないと……………………………………爆豪君に乗り換えますよ?」
    「ふざけるな絶対に許さん絶対に渡さん朧は私だけのものだ!!!!!!!!!!!!」
    「………僕に飽きて、僕と別れたいなら?」
    「君を殺す。……まぁそんな日は未来永劫ないがな」
    「……おかえり、維さん」
     朧に駆け寄り、抱きしめる。先ほどまでの頭痛が消え去り、これまでの記憶が戻る。……私は、何て事を彼女に言ってしまったんだ…!!愛しているのは彼女だけなのに…!!
    「ただいま。……っごめん、朧」
    「…謝らなくていいよ。維さんが言いたくて言った訳じゃないでしょ?」
    「それでも君を傷つけたのは事実だ!!……ごめん、本当にごめん…!謝って許されることではないかもしれないが…言わせてくれ…!」
     彼女は私の背中に手を回し、ぽんぽんと優しく叩いた。ごめん、朧、ごめん、ごめん、と私の声が部屋に響く。その間ずっと彼女は私を慰めてくれた。
    「それにしても…随分と早かったですね、個性解除。…本当にかかってました?」
    「かかってた。自分が思ってもいない事を言わされて、止めたいのに止まらなくて……意識が残ってる分、地獄だった」
    「ふむ……意識を深層に閉じ込める個性…?でもそれだと『♪〜♪〜♪〜』…失礼」
     朧はスマホを取り出し何かを確認する。顔を上げて私もスマホを見ると、先ほどのパトロールで会った女性の写真と長い文章が写っていた。
     名前、個性、住所…この女性のプロフィールか?なぜ朧がこんなものを……。
    「………なーるほどぉ?そういう個性ですか…」
    「朧、この女性がどうかしたのか?」
    「……維さんに個性をかけたのは、コイツです。昨日のデートの時に僕らをガン見してましたし、個性も悪趣味な個性です。間違いない」
    「まだ状況証拠しかない。決めつけるのは危険だと「庇うの?コイツを?」…お、朧?」
     朧は目を見開いて私を見た。…こんな表情、見たことない。
    「庇うの?何で?ねぇ何で?コイツしか有り得ないでしょ?あなたに個性かけたのは。だって昨日のデートの時、コイツがどんな目で、どんな顔で維さん見てたか知らないでしょ?『恋してます』みたいな顔して維さん見ててさ、僕すごい不快だったんだよ?絶対脳内で維さんとイチャイチャしてたよコイツ。…はぁ!?維さんとイチャイチャするのは僕だけですけどぉ!?つーか僕以外の女が維さん見ないでよ!!僕のだもん!!僕の維さんだもん!!何勝手に見てんだよ目ん玉くり抜くぞモブ共!!維さんの事考えんなよ!!何勝手に脳内でデートしてんだよ!!ふざけんな生きたまま脳味噌こじ開けて切って焼いて豚の餌にしてやろうか!?足の腱切ってどっかの樹海に放置してやろうか!?ああああああ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ維さん見ないでよ僕のだもん僕には維さんしかいないのに何で取るのやめてよ取らないでよ維さん維さん維さん維さん維さん維さん維さんやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ別れたくない離れたくないやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ「朧!!朧大丈夫だから!!私は別れない!!君とずっと、一生一緒にいる!!」
     錯乱する朧を強く抱きしめる。彼女はポロポロと涙を流しながら腕の中でまだ、嫌だ、別れたくない、取らないで、やめて、と壊れた機械のように呟いている。
     私のせいで…私が迂闊だったせいで朧がこんなに傷ついて…!
    「朧…朧、愛してる。この世の何よりも誰よりも君だけを愛している。私は別れない。私は離れない。君以外のものになる気もない。私は君だけのものだ。君だけの袴田維だ。…大丈夫、大丈夫だから…」
    「……つな、ぐ、さん…………」
    「愛してる、朧。私にも君だけだ。君だけしかいない。君がいなくなったら私も死んでしまう。ずーっと一緒だ、朧」
    「……うん……維さん…。……ごめん…キス、して…?」
    「謝らなくていい。…私もしたいから」
     彼女の顔に手を添えて唇を重ね、そのままさらに深く口付けた。お互いを貪るように深く、深く。
    「は…維、さん……」
    「…落ち着いたか?」
    「うん…ありがと」
    「……庇う訳ではないが、今は本当に状況証拠しかない。私の証言も、逮捕するには弱い。せめてもう少し被害者からの証言があれば話は別だが…」
     プロヒーローの証言とは言え、これだけでは物足りない。もう少し何か確実な証拠があればいいんだが…。
    「……そんなの、本人の口から、言わせればいい」
    「…朧?」
    「……僕に任せてください。確実な証拠を用意します」
    「待て、何をするつも「じゃあちょっと行ってきますね」朧!!」
     彼女は個性で自分を希釈して姿を消した。…アイツまさか…!
    「大・爆・殺・神ダイナマイト!!」
    「うおっ…何だ、いきなり部屋から飛び出しやがって。……戻ったんか?」
    「ああ、愛の力でな」
    「ウッゼェ…」
    「そんなことより例の女性の家に行くぞ。不味い事になる」
    「はぁ?住所知らねぇぞ?」
    「さっき朧のスマホを見て女性の家の住所を覚えた。早くしろ朧が女性を殺しかねん」
    「早く言えバカ!!行くぞジーパン!!」


    「ここか?ジーニスト」
    「ああ、ここだ。このマンションの7階の……朧!」
     予め呼んだ塚内と合流し、例の女性が住むマンションに向かうと朧がマンションの入り口に現れた。
    「おや、維さん。大・爆・殺・神ダイナマイトと塚内さんも。早いですね」
    「朧!まだ何もやってないな!?」
    「殺したんか!?」
    「えっ殺し?」
    「2人とも必死過ぎ。…殺してないですよ。残念ながら」
     何でこんなに早く来るかなー、と愚痴る朧に安堵した。ま、間に合った…のか?
    「…朧、後はこちらでするから、君は帰りなさい」
    「えーここまで来たならモブ女に1発食らわせて「か・え・り・な・さい!」…んふふ、はーい」
     朧は後ろ手に手を振って消えた。…やけにテンションが高い。先ほどの安堵とは打って変わり、嫌な予感がしてきた。
    「……塚内、念のため救急車を呼んでおけ。それか精神科医をここに連れてこい」
    「は?何のために?」
    「…………念のため、だ。……大・爆・殺・神ダイナマイト、行くぞ」
     首を傾げる塚内を置いてマンションに入る。エレベーターに乗り込み7階を目指す。…何も起こっていませんように。

    「…ここか」
    「…アンタはここにいろ。俺がやる」
    「……済まない。頼んだ」
     爆豪がインターホンを押す。少し待つが誰も出てくる気配がない。…逃げられたか?爆豪がドアノブを掴み、回すと、ドアが開いた。私と彼は顔を見合わせて一つ頷き、室内に入る。耳を澄ますと、中からすすり泣く声が聞こえた。…例の女性か。だがなぜ泣いている。
     爆豪に目で合図をして、奥へ進む。声のする方へ進むと、例の女性が床にへたり込んで体を震わせていた。
    「おいテメェ」
    「ひっ…!!…あ、ダ、ダイナマイト…?」
    「大・爆・殺・神をつけろや!!略してんじゃねぇ!!おいモブ女!!テメェがジーパンに個性かけたんか!?」
    「大・爆・殺・神ダイナマイト、そんなストレートデニムのように聞いて『はいそうです』と答えるわけ「そ、そうです…」…何?」
    「そうです…わ、私が…私がジーニストに個性をかけて操りました…。ご、ごめんなさい…じ、自首、します…」
     ごめんなさいごめんなさい、と女性はぶつぶつと呟き始めた。思わず爆豪と目を合わせた。…爆豪はキツネにつままれたような顔をしていた。君もそんな顔をするんだな。
    「…どーなっとんだ?」
    「……多分、間に合ってなかったんだろうな、私達は」
     …朧、一体どこまでやったんだ……。大分精神に異常をきたしているのだが…。塚内…救急車か精神科医は呼んでくれただろうか…。


    「お名前は?……………………黙りですか。いいですよコッチで読み上げますから。え?ああ、僕の優秀な部下に調べてもらいました。あなたの事はもうぜーんぶ知ってますよ?指令刻子(しれいときこ)さん。プロフィール読むのは面倒くさいし興味ないので省略しますね?個性だけ読み上げます。個性『指令』相手に『指令』を刻み、実行させる。なるほどなるほど、維さんに『僕を振れ』って指令を刻んで行動させたんですね?でも維さんの意識が強くて刻んだ指令が打破されたと。雑魚個性ですねぇ。ザーコ、ザーコ。こんなので維さんを支配できると?それとも僕を振った維さんに後からアプローチかけようとしたとか?無理ですよ、無理無理。維さんは僕にしか興味ないですから。あなたの入る隙間なんて1ヨクトもありません。あ、ヨクトってわかります?漢字で表すと『涅槃寂静』現在ある1番小さい単位です。わかります?つまりあなたが維さんを手に入れる事なんてできないって事です。身の程を知れよ。何で維さんを好きになってんの?何で維さんに触ったの?何で維さんを視界に入れたの?はぁ?ふざけんなよ殺すぞ?…というか死にましょうか、あなた。維さんを見た目を抉り取って、維さんに触った手を切り取って、維さんを覚えた脳味噌を抉り出して、あなたの体から維さんに関係した箇所をぜーんぶ取り出して、細かくすり潰して豚の餌にしましょうか。残り滓はちゃんと埋葬してあげますからご安心ください。あなたに維さんとの関わりが残るのが我慢ならないんですよ。………何、被害者ぶって泣いてるんですか?泣きたいのはコッチですよ。維さんの前であんな醜態を晒してしまって…。ああ、でも維さん優しいから、あんな醜態を晒した僕を愛してくれて…キスまで…。……はぁ…好き……愛してる維さん…。維さんのためなら何でもしますし何でもなります…!犬にもなりますし、何なら奴隷や灰皿や肉便器にもなります…!ああああ維さん維さん維さん…!!好き…!!大好き、愛してる…!!………コホン、話が逸れました。えーっと…何の話してましたっけ?…まぁいいか。…あ、そういえば何で僕がここに来たか言って…ましたね。言ったのにあなたが『自白する訳ないじゃん』とか言ったから今こんな事してるんでしたね。でも『自白する訳ない』とか言ったら『自分がやりました』ってほぼ言ってるようなもんですよ?ウケるー。……………………話変わるんですけど、自分の心臓を直に触られる気分はどうですか?」
     目の前の女はカタカタと震え、涙を流している。ソレもそのはず、僕は今、文字通りコイツの心臓を握っているのだから。
    「震えてますねぇ。怖いですか?………そんなに激しく頭振らなくてもいいですよ。気持ち悪い。みーんな怖いから早く離せって言うんですよねぇ。そんなに嫌?僕、自分で自分の心臓触った時ゾクゾクして感じちゃいましたけど。おっかしいなー僕が変なのかなぁ。まぁいいや。…このまま心臓を思いっきり握ったら心臓発作であの世行きですよ。ワクワクしますね。やってみます?………だからそんなに頭振らないでください。気持ち悪いんですよ。口で言いなさい。発言を禁じた覚えはありませんけど?」
    「こっ、殺さないで!!ごめんなさい言います!!私がジーニストさんに個性をかけました!!ごめんなさい!!」
    「あははははは!!ごめんで済んだらヒーローはいらねぇんですよ。てかそれだけで済むと思ってんの?ウーケーるー。……………はぁ、ほーんと、ウケる。こんなのが…僕から維さんを取ろうとしたとか……ウケるわー……。………………………………やっぱり死んどきます?」
    「ひっ!!」
    「………………………………冗談ですよ。じょーだん。そーんな簡単に殺すなんて、冗談じゃない。…いいですか?僕はいつでもあなたを見てます。24時間365日、閏年入れたら366日、あなたを監視してます。わかります?………………………次、似たような事したら、即その心臓握り潰しますから。覚悟しとけ。……では、今からヒーローとおそらく警察があなたを捕まえに来ますので、大人しく自首して下さい。それでは今日から………精々背後に気をつけて、お過ごし下さい」
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