『喧嘩するほど仲が良い』「……」
ふと協会にてばったりと出会ってしまった二人は、目を合わせると同時に殺気が溢れ出る。
「殺気、出さないでくれる?」
「僕より先にアンタが抑えれば?」
二人で睨み合っていると、突然目の前が見えなくなり旬と道門の顔が手で覆われた。
「こんなど真ん中で何をしている、道門」
「僕からじゃないんですけど」
「道門」
「……分かりましたよ、分かりましたッ」
旬を睨めつけるのをやめて違う方向へ向き、犬飼と旬を見ないようにした。
「……水篠ハンター今回はわざわざ来ていただきありがとうございます」
「いえ……暇をしていたので俺は大丈夫です」
「ありがとうございます、では道門と後程ダンジョンブレイクまで残りわずかしかないゲートの攻略をお願いしたいのですが……」
「「は?」」
――――続く。