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    bhrnp

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    bhrnp

    ☆quiet follow

    だめです

    「やだー! ライブないの寂しいー!」
    「ノイジーだな。仕方ないでしょ、ステージ改装するんだから……」

     クースカは、同じ言葉を繰り返しながら騒ぐ男を雑に宥める。いい歳をして覆らない事をずっと喚いているのはナンセンスで、壊れたラジオのようだと思っているが、大人なので正直すぎる言葉は胸中に仕舞い込んでいる。
    「申し訳ございません。まさかドラムを叩いた衝撃で床に穴が空いてしまうとは……」
     申し訳なさそうに萎れているマスター兼、此度の改装騒ぎの原因となったドラム担当のウララギである。エレドラのチューニングをしていた際に、脆くなっていた部分を踏み抜いてしまったのだという。色々な意味でウララギでしか有り得ない事象である。
    「いや……ウララギだけの所為では……先日はダークモンスターの襲来もあったからな……です」
    「まあユーザーに被害が及ばなかったし、お店そのものはランニングし続けられるんだから、比較的シンプルなリカバリで済むのは幸いだよね」
     本心はどうあれ、フォローを入れてくれた二人に、バーテンダーは頭を下げる。
    「ランニングマシーン? クースカちんもとうとう鍛えるつもりになっちった?」
    「運用。お店は普段通り営業出来るって意味」
    「はい。あまり早い時間は開けられなくなってしまうとは思いますが、修繕中もお気兼ねなくいらして下さいね」
    「じゃあじゃあー、お店の前でストリートライブやろーよ!」
    「リジェクト。変に注目集めるのはボークのスタンスに反する」
    「道路交通法に加え、閑静な場所でのライブは騒音規制法などにも抵触の恐れがある……です」
    「むー……」
     即座に否定をしてきた冷静な二人に、ジャロップは頬を膨らませる。ウララギにはフォローをするのに、ジャロップの言葉は反論されてしまうのは、当人としては納得いかないようだ。
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