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    夏川順助

    @Natsukawa_jyun

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    夏川順助

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    少し映画ネタあり。
    中国語から訳したので、文学性のない訳文です。
    エセ関西弁・しょうもないダジャレ・書きたいことだらけ詰め込んだ
    以上お許しできる方どうぞ。

    #さささま
    littleByLittle
    #簓左馬
    others

    海の上の漫才師「暇やな…」
    一向にやむつもりなく降り続けている雨を眺めて、白膠木簓は口を開けた。「何か話さへん?」
    雨の日はどうしても嫌で、息苦しさに胸が締め付けられ、湿気で髪も少々重たくなる、左馬刻と一緒に雨宿りしながら、タバコを吸っているおかげか、気分が少しマシになった。
    「何を」
    「左馬刻、『海の上のピアニスト』を見たことあるん?」
    「なんだそりゃ」
    「映画や。1900と名乗る天才ピアニストの話。クルーズ船で生まれ育って、ずっと陸に足を踏み入れたことがなかった。ある日、惚れた女のために彼は船から降りようとしたが、考えに考えた末、やはり船に戻った。陸地が恐ろしいと。やがてクルーズ船が解体されることになって、1900は最後まで船と一緒に海の底に沈んだっちゅう話や。」
    「おぉ…マジ船とピアノ好きがなんだなこいつ。」
    「うん?アホやな~とか、笑わない?欲しがっても手に入れられない才能を持ってるのに、あの若さでボロクソな船と共に死ぬんや〜なんて」
    「最後まで己を貫くやつは、嫌いじゃねえぜ」
    「…なはは~お前らしいわな。そういや1900っちゅう名前、めっちゃかっこええやん。簓さんもそういう風の名前つけようか~今のはMCネームやし、ピン芸人の名前はまだやな、一つぐらい考えへんと…」
    「1926から1989年の中適当に選べりゃいいだろ。」
    「昭和時代かい!そないにお年寄りやないねん!確かにもうちょいで昭和生まれになってもうたけど。」
    「1900も随分古いんじゃねーか、てめえが好きそうな雰囲気だろ、Mr.昭和さんよ。」
    「もう呼び始めたか…確かにレトロ風は好きやけど。」指で挟んだタバコを口元に寄せて、深く吸い込みながら、簓は語り続ける。「しっかし…ちょっとわかるわ、その気持ち。俺やって、世界のおわりがきたら、オオサカに帰って最後に一回漫才やりたいわ。」
    「その時地下から温泉が溢れて、天上の水門が開いて、四十日間も雨降り続けるんやろう。海に流れ込み、湯船から溢れ出すように、やがて海は陸地に押し寄せる。」
    「けどな、たとえこのイケブクロ、このトヨシマ区からカブキ町まで海に呑まれたとしても、たとえアサクサの雷門からシナガワの港まで、グリコの看板、カニ道楽からアメ村まで波にかき消されても、西と東を分ける関ヶ原に、底知れない渦潮が巻き上がったとしても、あずき派とあんこ派とか、新宿駅と梅田駅どっちの方がダンジョンとかの論争が、今後一切なくなったとしても、やっぱ俺は最後に通天閣のてっぺんで、海を前にして漫才やりたいわ~」
    「おおーいいじゃねーか。幕閉じに津波とは随分ご立派なもんだな。つーか、東京タワーとかスカイツリーのほうが高ぇだろ」
    「漫才も俺も関西生まれやし、通天閣にも大切な思い出がいっぱいあるやからな。まぁそん時どうやって西に帰るかは問題やけど」
    「あれだけの洪水、いかだでも渡れんだろ。パドルも使わなくても、波だけでいけるかもしれねえな、リアルの神奈川沖浪裏だ」
    「ほへー、こりゃほんまの浪速の子やないか!アイデア斬新すぎるやろ左馬刻!お客さん~せっかく神奈川まで来たし、富士山でも寄ってみます?手を伸ばせば触れるんとちゃう?」
    「じゃ行ったら?」
    「その後、関ヶ原の渦巻きも乗り越えて、どこいしょ、どこいしょ!ソーラン、ソーラン」まるで網を引くように、簓は前後揺れ始めた。「まもなくオオサカや!」
    「おい、そりゃ北海道行きだろ。逆方向。漁る場合か、さっさとユータンしろ。」
    「左馬刻やっぱお前ツッコミ上手やな。コンビ組んでこのネタ話さへん?」
    「しねーよ。俺様はこの船でお前のパフォーマンスを最后まで見届けてやんよ。まぁ、先に合歓をノアの箱舟に乗せてからな。」
    「ん?ほんまついてきてくれるん?俺の冗談いつも気に入らないやないか。」
    「俺様だって空気ぐらい読むわ。相棒の最後のステージ、誰もいねえと寂しいんじゃねーか」
    「なはは〜そりゃおおきに!代わりにお礼は、全世界初・海上漫才劇場の特等席for左馬刻様や!笑顔と盛大な拍手をお忘れずにな!」
    「なぁなぁ、このオチどや?」タバコをくわえたまま、簓は雨の中に踏み入れ、左馬刻に向き直った。雨はだいぶ収まったが、まだ少し降っている。扇子を持っているふりをして、腕を振った。
    「洪水が目の前に上がった時、俺はこうキメるんや:『おいおい、津波の「笑み」で日本中が笑い崩されてまうやないか、こりゃ俺は国宝級も超えた、天災級の漫才師やな!しかし最後の男二人として、そちらのお兄さん」碧棺左馬刻を指して、指を鳴らした。
    「俺らは沈没やなくて、チン・勃つべきや!……って、もうええわ、ありがとうございました〜」自問自答を終わり、碧髪の男は深くお辞儀をした。
    「最後の男二人何ができるってんだ、アダムとアダムで禁断の恋か?」
    「せやったら、俺らはとっくに禁断の関係やないか」簓は何の罪もない顔を晒した。
    「ったく、この期に及んでしょうもねえ下ネタかよ。笑えねえな」
    「笑ったやん」
    「クソ寒ぃから笑ったんだよ。なんで外に飛び出した?雨宿りの意味なくなったじゃねえか、バカか。世界を滅ぼしたのはお前の天災地獄級のギャグじゃねーのか?Mr.昭和さんよぉ」左馬刻は軽く笑った。「しかし、こうなったらクズども一掃して世直しできるんだな。悪くねえ。」
    「えぐいな〜」簓もまた笑った。「罰くだっても知らんで?」

    そのオチの後、俺らのボートに飛び降りて、お前と抱き合うんや。
    雨の中、海の中、世界最初で最後の終末漫才、ぜひお見逃しなく。士は己を知る者のために死ぬとすれば、お前と一緒なら、こうして幕閉じてもええんやろ。
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