#兄ルン1123後夜祭肉マシマシのベーコンエッグで辛うじて目を覚ましたけれど、朝食が終わればまた夢の中へ——。大きなあくびをもらして、ゴチソウサマ、と手を合わせたルフィが部屋に戻ろうとしたとき、リビングの扉を開けたサボが突然「ばんざい!」と声をあげた。
「ばんざい……?」
眠たいときはいまだに小学生みたいだ,
ともう一人の兄に揶揄われることもあるルフィは、ぽやんとした思考の中で素直に両手を掲げた。と、今度は後ろから延びてきた手がずぼっとパジャマ代わりのスウェットを奪い去る。
快晴とはいえ、月は今年最後のそれにかわったばかり。肌をなぞる空気にふるりと体を震わせれば、サボが手にしていた服を着せかけた。その手がわきの下に入り込んだかと思うと、ルフィの体は、軽々と持ち上げられる。
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