まみや @mamiyahinemosu 好きなように書いた短めの話を載せてます。現在は主にDQ6(ハッ主)、たまにLAL。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 67
ALL 6(ハッ主) LAL 2 3 4 5 11S まみやDOODLEDQ6、ハッ主。EDの少し後、遠距離恋愛してるふたりの話。きらきらひかる 港の桟橋のあたりに人だかりができていた。 作業場に籠ってずっと細かい作業をやっていたら肩が凝ってしまい、気分転換でもするかと散歩をしていたら、その光景に出くわした。 こんな所で珍しい、何事かと興味本位で近づいてみれば、集まっているのは男より女の方が多そうだ。後ろの方からひょいと覗いてみれば、そこには。 「綺麗ね、この指輪」 「奥さん、お目が高い! そりゃあ有名な細工師の品でね。そいつが辺鄙な山奥の村に住んでる変わり者だから、なかなか手に入らなくって」 どうやら貴金属やアクセサリーを売っている露店のようだった。露店の主人は得意げにお客に話を披露している。 「大魔王がいなくなって平和になったからな。世界中に買い付けに行けて、こういう珍しい品も手に入る。いやあ、いい世の中になったもんだ」 2828 まみやDOODLEDQ6、ハッ主というほどでもない。主とハッサン、旅に出て初めて飯屋でごはんを食べる。テーブルマナー「はいよ、沢山食べてね、お兄さんたち。ごめんねえ、今日ちょっと混んでて、メインはもうちょっと時間がかかるから、先にこれ食べといておくれ。特別に大盛りにしといたから」 と、早口で言い、にこやかに笑って、飯屋のおかみさんが机の上に皿を置く。 ハッサンはおかみさんに、そりゃどうも、と言って、そして目の前の皿を見て嬉しそうに、「お、美味そうだな。ここの店、当たりだぜ」とこちらに笑いかけた。 確か、これは、骨つき鶏の唐揚げ、…だったと思う。飯屋に入って、ハッサンに「レック、お前、何食いたい?」と聞かれていざメニューを見ても、今まで城で食べていたものと違いすぎて想像がつかなかったので、結局全部注文をハッサンにおまかせしてしまった。 1451 まみやDOODLEDQ6、ハッ主。ED後数年後、レイドックの国王夫妻と、ハッ主の話。家族の風景「父上、母上。どうしても外せない用事があるので、王の仕事を、この日だけ代わってもらえないでしょうか」 レックが私たちにそう言ってきたのは、少し前のこと。 その日が、今日。レックは朝から急いだ様子で伴もつけずにどこかへ出かけていき、私と夫は随分久しぶりに玉座に座った。 夫は久しぶりの公務に張り切って、玉座に座って王に面会を求める人々の話を聞き、側の大臣に指示を出す。私も久しぶりに玉座に座って、微笑みながら人々の話を聞いて、たまに口を挟んだりして。そして王の間から人々の波が引いて、誰もいなくなった、その時。 レック王のお帰りです、と、妙に慌てた様子で兵士が報告にやってきた。あら、もう帰ってきたのかしら、お昼にもなっていないのに。思ってたより早いわね、と夫と話していると、レックが王の間に姿を現した。 3520 まみやDOODLEDQ6、ハッ主前提、ED後少ししてから。レイドックのモブ兵士が見たレックの話。ハッサンは直接は出てこない。恋文『久しぶり、元気にしてるか? 仕事はどう? 変な奴に絡まれたりしてない? お前、可愛いから心配だよ。気をつけてな。 俺はレイドックの兵士生活、だいぶ慣れてきたよ。最初は緊張したけど、先輩たちは皆いい人だし、城の人たちや、王さまや王妃さまも、いつも優しく接してくださって、毎日楽しくやってるよ。 そうだ、王子さまの話はもうしたっけ? たまにお話しするって言ったっけな? 最近、訓練所でちょくちょく稽古をつけてもらうんだけど、本当に強くて、フランコ兵士長でも敵わないくらいなんだ。さすが、世界を救った勇者さまだ。俺もいつか王子さまくらい強くなりたいな。 近いうちに休みがもらえそうだから、そうなったら定期船に乗ってそちらに行くよ。早く会いた』 3876 まみやDOODLEDQ6、ハッ主前提でED後の話。ハッサンは出てこないけど、ライフコッドでレックとターニアがハッサンについて喋る話。おにいちゃん レックにいちゃんは、いつも、お土産を手にいっぱい抱えてやってくる。 「ただいま、ターニア、元気?」 と言って、にこにこ笑い、私がいれたお茶を飲みながら、私のお話を聞いてくれたり、逆にレックにいちゃんが不思議なお話をしてくれたりする。 真実を映す鏡。空飛ぶベッド。操縦できるひょうたんみたいな島。鏡の中のお姫様。悪い魔術師。世界中のメダルを集める王様。遠い海の中に住む人魚。魔物にお尻を噛まれて、魔物になってしまった人。竜の像があるふしぎな洞くつ。世界の果てみたいな小さな島で開かれるドレッサーコンテスト。空の上に浮かぶお城。 レックにいちゃんのお話は、まるで絵本に出てくるおとぎ話のような、夢みたいなお話ばかり。本当のことだよ、ずっとそんな所を旅してきたんだ、と言うけれど、信じられない。いつも聞くたびに、本当かしらって思っちゃう。 2809 まみやDOODLEDQ6、ハッ主。ED数年後くらい、恋人同士なふたり。また明日 オレに目通りを願いたい、と並んでいた人の列がようやくなくなった。朝から何人の話を聞いたんだか、もうさっぱり覚えていない。 今日のあとの予定は、と側の大臣に聞くと、少し後に会談および、晩餐で会食の予定だと言う。 「最近急に羽振りの良くなった富豪がおりまして、ぜひ王様と話したいことがある、と言うのです。どんな用件かはわかりませんが、気分良くお帰りいただくのが肝要かと」 と言われ、そのいかにも面倒そうな雰囲気にオレは顔を顰めた。どうせうちの商品を取引しないかとか、うちの娘を妃にしないかとか、そういうのだろう。あ〜、憂鬱すぎ! …もう、抜けるなら今しかない。 あいつに会いたい。今、きっと、2階の通路のあたりで作業をしているはずだ。 2279 12