わんころ属性がゆく!「ペヤング…?」
なにそれ。首を傾げながら思わず尋ねれば、バジはあり得ないものを見るような目で九条を見た。
「は…はぁ!?お前ペヤング知らねぇの!?」
「まずインスタント系食べたことない」
そう言った九条の顔を見て、バジは三ツ谷と母ちゃんの顔を思い出した。
世界にはインスタントの飯も食えねぇやつが居るんだから好き嫌いすんじゃねぇ!
そう言っていつも野菜を食わせようとする二人の言葉通り、こいつ、もしや飯すらまともに食えねぇ環境に!?そう思ったバジの顔を見て、九条はストップ、と声を上げた。
「言っておきますけれど、インスタントの濃い味付けが苦手なだけでそれなりの飯は食べますよ」
「ンだよ。驚かすンじゃねぇよ」
「さっせん」
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