九条夏樹の審神者日記 2日目九条夏樹は怒っていた。それはそれはもう怒っていた。先ほどメールで前世の自分の記憶をフル活用して文句と嫌味をオブラートと求肥で包んだメールを政府の担当に向けて送信。そのあと海に行きたくないとごねるこんのすけを〆て、現在本丸探索である。よくよく調べるとこの本丸広すぎない...?
「もしかして、この本丸を使ってた前の人ってやべぇ人?」
「いや。これは審神者の霊力で大きくなるから、【深海】の霊力が多いだけだな」
「出たよ霊力。あの管理官の話を聞いててもわかんなかったんだよなぁ」
後で教えて。そう言って外に出る夏樹の腰に抱き着きながら、包丁は嬉しそうにいっぱい教えるから九条の事も教えて欲しいといった。それにいいよ、と応える彼の後ろ姿を山姥切はぼんやりと見る。
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