☆ユズ☆ @c_love_r123 出来上がったもの、ざっくり書いたもの、書きかけのものなど、好きなものを好きな時に好きなだけ。閲覧やスタンプいつもありがとうございます。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 22
ALL ディアシト シルイン オリジナル スタラピ ☆ユズ☆DONEいただいたお題④ディアシトで「幼少期」幼少なのがシトリニカだけになってしまった。ごめんなさい……。「ほしいものをくれた人」 いち、に、さん。いち、に、さん。 そう呟きながら王城の一室でひとりステップを繰り返す。 両親はモリオン王とその妃に呼ばれて少し前に行ってしまった。幼いシトリニカはついていきたかったが、ここで待っているようにと言われてしまい留まる事しかできなかったのだ。 新しいドレスに身を包み、ほんの少しだけ踵のついた靴をはけるのが嬉しかった。本当は早く誰かに見て欲しかったが、従兄弟のスタルークは部屋から出てきてくれなかったし、もう一人の彼の兄は部屋にもいなかった。 舞踏会は今日が初めてではない。だが、前回フロアに出た時はあまり優雅に踊る事ができなかった。 内心少し悔しく、だから、人知れずダンスの練習をした。先生から稽古をつけてもらう時以外は決して努力する姿を見せず、今日の為に練習を重ねてきたのである。 1955 ☆ユズ☆TRAININGディアシト習作両思い後の二人の話「恋の難しさ」「あら。会いにきてくれたの? ディアマンド」 シトリニカのさらりとした口調に国王の目に微かな動揺が混じった。 王としては簡単に感情を表に出すものではないのだが、部屋には自分と婚約者の二人しかいない今、自然とディアマンドはただ一人の男に戻ってしまう。 舞踏会に出るドレスを合わせにシトリニカが王城を訪れていると聞き、少しでも会いたいと思い訪ねてきた。だというのにその反応は薄く、もっと喜んでくれるだろうと思っていたディアマンドにしてみれば内心穏やかではいられなくなる。 「もう戻るところだったか?」 ドレス選びに付き合うと聞いていた王太后の姿はもうなく、シトリニカ自身もすっかり普段の姿になっていた。 帰るところを引き止めてしまったのではないか。 2454 1