変わっても、変わらない場所。 とある日の朝刊一面を見て突然星が見たいと言い出した青嗣を連れやってきたのは地下鉄を乗り継いで30分もしない場所にある科学館のプラネタリウム。件の一面で記事にまでなっていた先日リニューアルオープンしたというそれは、俺からすればやっぱり懐かしい場所で、同じように懐かしさを感じていたらしい青嗣と投影時間まで常設展を見ようと見に行った展示は、所々はリニューアルされていてもやっぱり懐かしいものが多かった。プラネタリウムのドームを利用して地球と宇宙をイメージした空間を更に上の階のスペースシャトルの模型から見ることが出来る昔からの俺のお気に入りの空間に入れば、十数年以上前から変わらない景色が広がっていて、思わず口角は上がってしまう。
2025