セシリア コレイたちがモンドに訪れ、無事アルベドによる観光案内も終わった頃。
アルベドはカフェのテラスに座ってゆっくりとしていた。
机の上にはスイーツが並び、お酒もある。もはや豪遊である。あのアルベドでも、こんな風にゆっくりすることもきっとあるのだろう。いつもの真面目な彼を見ているとなんとも珍しい光景である。
そして、その様子を離れたところから眺める不審者が一人。
俺、空である。あの隣に座りたい、でも!と指を咥えて離れたところ…具体的に言えばベンチに身を隠す形で眺めていたのである。
俺も久々にモンドへ帰ってきたわけなのだが、お互い忙しくてアルベドとあまり話すことができなかった。なので機会を盗んでは雑談なんて、と思って近づいてみたけれどいざ勇気が出ない。
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