優しい「行秋……」
「ちょ、っとまって重雲」
「……まてない」
「あ、だめだって…………っはぅ」
「ここが気持ちいいんだろう」
「ふ……んっ…………んん……」
「他に凝ってるところはないか?」
「もうちょっと下……あっ……そこ、もっと強く押して……」
「行秋、こういうのは溜めるのはよくないぞ。ちゃんとほぐしてやらないと」
「重雲に怒られる日が来るとはね……。にしても重雲、そのスキルはどこで覚えたんだい?」
「様々なな依頼のうちだ……。方士が施術をすることにより身の内の妖魔を退散させることができると思いこんでいる人がよく居てな……」
「あははっ、それは可哀想な」
「この話はただの愚痴になってしまう」
「でも面白いよ。続けてほしいな」
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