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    まっちゃ

    skyniguruma

    MOURNING次の冬シーズン始まっちゃうので去年の冬アイテム関連の小話を供養。

    この時はまだライ(後輩)生きてたんだよな…
    「あっ!師匠いつもと違うケープ!」
    星座板の方から上がった声にトリアは書庫へ向かおうとしていた足を止めた。振り向けば星座板の向こう、大きな岩の上から見慣れた星の子がこちらへ飛んでくるところだった。
    のばされた手を受け止める。一人、二人、
    「うわっ」
    お腹に飛びついて、三人。
    「なにしてんだよライ。トリアさんすみません」
    「大丈夫だよ。トト」
    ふわりと正面に着地して、四人。
    全員揃っているのを見るのは久しぶりだ。四人の顔を順番に見て、トリアは頬を綻ばせる。
    「みんな元気だった?」
    はい!と四人の後輩は口々に答えた。

    「師匠これもしかして冬のケープですか?」
    厚手の布を持ち上げてレナが首を傾げる。一緒に精霊を集めたこともあり、記憶に残っているのだろう。トリアが頷く。
    「そうだよ。ジャグリングの精霊さんのケープ」
    「わぁ!あったかそう」
    そう言いながらふわふわした裾を握るレナの横をすり抜けて、ライがトリアのケープに飛び込んだ。勢いよく鳩尾に頭をぶつけられたトリアが一瞬息を詰めたが、雀の子が気にした様子はない。しばらくケープの中でごそごそやって、やがてずぼっとトリアの胸のあたりからライが顔を 1277