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    みたか

    toronpp

    DONEチェイスが警察犬になった、パウパトロールはじまりの日の話。パウタグの形やモチーフ、あるセリフ(英語ver.)についての自己解釈もりもり。直近であげた話に入れ込みたかったけど、まとまらなかったんで別にしたもの。幕間のような雰囲気かも。普段は気安く甘えんぼうだったりもする友達パピーが、集合時にキリッとあんなセリフ言ってるのっていいよね。
    Ready for action「これでよし……ああ、いいね、よく似合ってる」
    「えへへ、ありがとう、ケント」

     チェイスの首元、星マーク付きの青いタグが、晴天のもときらりと光る。
     パウタグと名付けたこれは、チームメンバーの証でもあり、僕のパウパッドといつでもどこでも繋がるための大切なツールだ。今日に合わせて調整した完成版に、「カッコいいな」と笑ったチェイスはとても満足そうだった。

    (初めて試作品をわたした時は「すごいすごい!」って飛び跳ねて大はしゃぎしてたっけ)

     下ろしたての制服を着ている今日のチェイスは、堂々と胸を張り誇らしげだ。少し大人になったその様が感慨深く、また、内心の高揚を隠しきれないむずりとした表情は微笑ましい。

    「ねえ、そう言えばさ、なんでけいさつのマークって星なんだろうな?」
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    ちよど

    DONE第30回ビマヨダワンドロに参加させていただきました。素敵な企画本当にありがとうございました!
    お題は「生前」です。
    ビマヨダがお菓子を作る話。

    ビマさん「一度おまえを騙してみたかったんだ」

    注意。お菓子を作ったことのない人間が工程を省略して書いています。
    「ビマヨダが生前やりたかったこと」「もういいだろう? ビーマ。もう入っていいではないか?」
    「まだだ。わがまま王子。まだ朝食の片付けが終わってねぇ」
     カルデアの食堂からキッチンを覗き込んでいるドゥリーヨダナに俺は洗い物から視線を動かさずに応えた。
     食堂のピークは過ぎ、ここには俺とドゥリーヨダナのふたりきりだ。
     ちょっと前まではあり得なかった状況の原因、それはこのトンチキからの依頼だった。
     それで無理を言ってピークの後の厨房を使わせてもらうことになったが、このわがまま王子は待ち切れないようだ。
    「まだ皿洗いが残ってる」
    「えー、手際が悪いのではないか?」
     皿を持つ手に力が入る。それをなんとか抑え込んで俺は諦めて冷蔵庫に向かった。
     中に入っていた一晩寝かせた茶色の塊は昨日あいつが作ったものだ。それを取り、準備してあった作業台の上に乗せる。
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