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    アキラ

    🍭あまき🍬

    DONEリンに家族のそれとは違う特別な感情を抱く喫煙者のアキラが、リンの恋人であるライカンに、その二つの事実を知られる話。

    喫煙者であり、リンへの歪んだ愛のあるアキラという特殊設定の大捏造話です。リンちゃんは不在ですが、ライリン前提なのでライリンです。
    全て受け止められる人向けの自己満話です。良ければ。

    誤字脱字チェックをしてません。後日やります。ご容赦。
    紫煙、朝靄に紛れ。 早朝、その日はうっすらと[[rb: 朝霧 > あさもや]]が川面を覆っていた。ライカンが右手にコーヒー、左にシティ速報を手にしてCOFF CAFE ルミナスクエア店の二階テラスに上がると、アキラがいた。彼は席につくわけでもなく、柵の上に腕を乗せて、ゆったりと体を預け川を眺めていた。その指先には紙タバコが挟まっており、赤く火の灯った先端から細くゆるりとした紫煙が立ち上る。煙は川のほうへと流れ、朝霧の中に混ざっていくようだった。
    「や、ライカンさん。偶然」ライカンに気付き挨拶するやアキラは紫煙をくゆらせた。
    「……これはプロキシ様。本当に偶然でございますね」
     アキラがふっと吐いた息に、ライカンの鼻がひくつく。キツさや重だるさはない。軽めのタバコを彼は吸っていた。ライカンはふと周囲を見回してみたが、どこにも禁煙の張り紙はなかった。
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