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    アクセル

    masasi9991

    できたエックスとアクセルがなんか喋ってるゼロクス花のこと


     朝、誰よりも早い時間にエックスがハンターベースに出勤してるのは特に珍しくもないことだけど、今日はその手にちょっと珍しいものを持っていた。
     多分それに必要なのは水と太陽の光と酸素と電池……あとは、伝統的には花瓶かな? でもそんな骨董品がこんなところにあるわけないから、エックスはしばらくオペレーター室のあちこちを探し回ったあと、結局特にいいものが見つからなかったらしく自分がいつも使ってるガラス製のコップに水と電源を突っ込んでいた。
    「そのコップ、割れちゃったりしないかな?」
    「大丈夫じゃないか。何度か床に落としたりしてるけど、意外に丈夫だ」
    「へー、エックスもそんなそそっかしいことあるんだ」
    「緊急で出撃要請が出たりすると、時々な」
     エックスは少し照れくさそうにそう言った。でもボクがハンターベースに来てからは、そこまでそそっかしいエックスの姿は見たことがない。結構昔の話なんだろうか、と昔っぽいデザインのガラスを見て想像する。
     それにしてもシステムの電源からコードを拝借して水の中に直接ケーブルを突っ込んでるから、なんだか見た目にはやっぱり危なっかしい。わざわざ有線で電力 1582