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    カケル

    うきこ

    DONE七夕の話。
    クリスチャンの審神者と長谷部が仲良く笹に願い事をかける話。

    ・名前あり審神者がひたすら出張ってます
    ・宗教表現多め
    七夕に願いを「これに好きな願い事を書くといい。ああ、主の場合は君の神に対して願い事を書くのだったね」
     短冊を何枚か手渡した歌仙兼定は、彼の主――内村光一を見て柔らかい笑みを浮かべた。
     今日の光一の服装は、いつもの洋装ではなく浴衣だった。落ち着いた紺地の浴衣に、同じく落ち着いた色の男帯。いつも手首につけてるロザリオブレスレットが袖の隙間から覗いていたが、今日はそれが少しだけ浮いて見えた。
    「急いで誂えたけど、ちゃんと似合っているようでよかった。動きづらくはないかい?」
    「少し……。あの、本当に似合ってる?」
    「似合っているとも。僕の見立てに間違いはなかったと感心していたところさ」
    「よかった……」
     そう言うと、光一は受け取った短冊を胸に当てて、恥ずかしそうに、けれどどこか嬉しそうに笑った。おそらく彼の頭に浮かんでいるのは、たった一人の顔だろう。へし切長谷部、彼の忠実な部下であり、大切な恋人。浴衣を着せてほしいと頼んできたのも、たぶん「長谷部に見せたいから」といったあたりだろう。
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    kumaneko013

    DONEしげさん宅のナガセさん、ハルカゼくん、そしてナガタさんの3人をお借りしての現パロです。アステルくんとナガタさんが買い物に出かけるお話。

    ・話の中に出てくるネトゲは某11と14を混ぜたような感じのファンタジーRPGだと思って下さい。
    ・平行世界に関しては、こっち(どっち)とほんの僅かに違いが見られるようなイメージで書いています。街並みだったり、時代が少しだけズレてたりとかそんな感じで…。
     本日の業務も全て終了し、帰り支度を始めていたアステルの元に届いた一件のメッセージ。
    「……ん、ナガセ先生から?」
     なんだろう、と思いつつ、スマートフォンに表示された文面に目を通し──緑色の双眸を瞬かせる。
    『良ければ今夜、うちで夕飯食べて行かれませんか』
     突然の誘いに驚きつつも、ナガセへと返信を送って。
     初等部の職員室を後にしたアステルは、ナガセと落ち合う場所となった正門へ向かった。

    「すみません、急に」
     正門の近くで合流するや否や、頭を下げてきたナガセ。そんな彼に慌てながら、アステルの方も両手をぱたぱた振ると、
    「いえ、ちょっとびっくりはしましたけど、今日は何食べようか迷っていたところだったから……俺としては非常に助かりますが、いいんですか? ハルカゼくんも大変なんじゃ……」
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