ゲイバー
takanawa33
TRAINING悠七 ゲイバーパロ続きの続き「……やってしまった」携帯を握りしめる七海は洗面台の前で赤く腫れた目元を擦った。
あのあと、あまりにイイ夜に負けて連絡先を交換してしまったのだ。
足腰が立たなくなるまで楽しんだ金曜の夜とはうってかわってどんよりとした気分の土曜の朝。タクシーで帰宅し、転がるようにベッドへ辿り着いた七海を待ち受けていたのは液晶に輝く虎杖悠仁からのメッセージだった。
『昨日はありがとう!ナナミンすっごく可愛かったね、俺、あんなに興奮したの初めてで、引かれてないかな?体は大丈夫?もしよかったら来週の金曜も会えませんか?今度はゆっくりごはんがしたいな。俺、ナナミンのことたくさん知りたいんだ』
絵文字もなく、真摯なメッセージだ。
七海としても、あんな抱かれ方をしたらそうそう別の相手で満足できないと分かっている。だからホイホイと誘いに乗ってしまいたい。けれど、けれどだ。
(相手は学生ですよ)
三十路になろうとしている男が熱をあげていい相手ではない。
チッカチッカと光るスマートホンを取り敢えず脇において顔を洗う。まだ疼く中。
「……よし」
とりあえずオナニーだ。昨日の興奮を身体が覚えているうちに発散するのだ。
引き 2855