サタン
だっと
DONE仕事暇すぎて気晴らしに書いてたサタブフの作文。ご飯食べてほしいって思ってたのに、何がどうしたらこうなるんだろう。
推敲してない(多分今後もしない)ので、細かいことは気にせずにお楽しみください。何もかも雰囲気です。
ほんのりビターエンド風味。サタン様の一人称視点です
給餌 ヴィータ体を覚えてからというもの、メギド体の頃には気にも留めていなかったようなことが意識の端にかかるようになった。
たとえば日差し。メギドラルでは昼と夜の明るさに大きな違いはなかったが、それでも明るいこと、暗いことを以前よりも強く意識するようになった。ヴィータ体の光受容器官である瞳の、虹彩と呼ばれる部位の色素が薄いため、光に敏感になったのだろうと言われた。
たとえば空腹感。メギド体ではさほど食事を必要としない。それぞれが好きなものを好きな時に好きなだけ摂取すればいい。生命維持の大半をフォトンの摂取によってまかなっているためだ。それが、生命維持の大半を食事に頼るようになる。正直、何度かそれに気づかずにほとんど動けなくなるまで活動をつづけた結果、倒れたことがある。本当に厄介だ。
5137たとえば日差し。メギドラルでは昼と夜の明るさに大きな違いはなかったが、それでも明るいこと、暗いことを以前よりも強く意識するようになった。ヴィータ体の光受容器官である瞳の、虹彩と呼ばれる部位の色素が薄いため、光に敏感になったのだろうと言われた。
たとえば空腹感。メギド体ではさほど食事を必要としない。それぞれが好きなものを好きな時に好きなだけ摂取すればいい。生命維持の大半をフォトンの摂取によってまかなっているためだ。それが、生命維持の大半を食事に頼るようになる。正直、何度かそれに気づかずにほとんど動けなくなるまで活動をつづけた結果、倒れたことがある。本当に厄介だ。
わたがし大動脈ラメラメ
MOURNINGまだ見ぬ10章及びサタン様とベルゼブフ様の関係に怯えたオタクの空想文ベルゼブフ様の口調を7割妄想で補っています
同じ目線 ヴィータ体になって、一番最初に見たのはベルの顔だった。
「……ちゃんとヴィータ体をとれたみたいだね、気分はどう?」
「……正直、違和感で一杯だななんだか落ち着かないし、物足りない感じがする」
「そうだね、うん、わかるよ。でも、こうしてフォトンの使用を抑えることが、今後に繋がっていくんだよ」
「わかってるさ」
わかってはいても、慣れないものは慣れない。俺は落ち着かなくて身体のあちこちを触ってみたり、その辺に目を巡らせていた。そしたら、ベルと初めて『目』が合った。
「同じ高さにお前の目があるって言うのは、なんか変だな」
「そうだね、不思議な感じがするね。サタンと目線が近いのは」
そう言って笑う顔を見て、俺はもっと落ち着かなくなった。知っている笑い方、馴染んだ気配、なのにその容貌や声が、形作られる感情の輪郭が未知だった。見慣れないものを見て嫌悪感を覚えたりするのとは違う、何か未到達の場所に足を踏み入れたような、そんな感覚を覚えた。
756「……ちゃんとヴィータ体をとれたみたいだね、気分はどう?」
「……正直、違和感で一杯だななんだか落ち着かないし、物足りない感じがする」
「そうだね、うん、わかるよ。でも、こうしてフォトンの使用を抑えることが、今後に繋がっていくんだよ」
「わかってるさ」
わかってはいても、慣れないものは慣れない。俺は落ち着かなくて身体のあちこちを触ってみたり、その辺に目を巡らせていた。そしたら、ベルと初めて『目』が合った。
「同じ高さにお前の目があるって言うのは、なんか変だな」
「そうだね、不思議な感じがするね。サタンと目線が近いのは」
そう言って笑う顔を見て、俺はもっと落ち着かなくなった。知っている笑い方、馴染んだ気配、なのにその容貌や声が、形作られる感情の輪郭が未知だった。見慣れないものを見て嫌悪感を覚えたりするのとは違う、何か未到達の場所に足を踏み入れたような、そんな感覚を覚えた。
リラ猫
DONEサタン×MC。サタンの詰め合わせ絵をいただいたので、それらにSSをつけてお返ししました。
放課後の特別な時間 授業終了のチャイムがなった。自分は無意識にふぅと溜息をつく。
「今日もお疲れ様」
そう言って、自分の隣に座っていたサタンが声をかけてきた。ありがとう、と笑みを浮かべながらそちらを向くと、サタンの左の手のひらが視界に入る。そのまま手は自分の頭の上まで移動し、くしゃくしゃと撫でた。
突然のサタンの行動に、自分はじっと見つめたまま固まってしまう。
「……ん? どうした。顔が赤いぞ」
いたずらっぽく笑いながら自分の顔を覗き込むサタンに、自分の頬が更に熱くなるのを感じた。なんでもないと首を横に振ると、サタンは顔を離して「そっか」と呟く。
ふうと安堵したのも束の間。おでこに温かく柔らかなものが触れた。
「え!?」
1592「今日もお疲れ様」
そう言って、自分の隣に座っていたサタンが声をかけてきた。ありがとう、と笑みを浮かべながらそちらを向くと、サタンの左の手のひらが視界に入る。そのまま手は自分の頭の上まで移動し、くしゃくしゃと撫でた。
突然のサタンの行動に、自分はじっと見つめたまま固まってしまう。
「……ん? どうした。顔が赤いぞ」
いたずらっぽく笑いながら自分の顔を覗き込むサタンに、自分の頬が更に熱くなるのを感じた。なんでもないと首を横に振ると、サタンは顔を離して「そっか」と呟く。
ふうと安堵したのも束の間。おでこに温かく柔らかなものが触れた。
「え!?」
リラ猫
DONEサタン×MC前提のモブ目線。私が不穏が好きであると分かった途端に、不穏絵をぶん投げて来たのでお返ししたSSです。
「ああ、そうか。おまえは、俺を利用したかったんだな」
私の目の前にいるサタンは、いつもの貼り付けた笑みで私を見ていた。
嘆きの館に住んでいるという人間の留学生が気に食わない私は、執行部の中でも一番人間に興味がなさそうなこのサタンに、ゆっくりと近づいたのだ。
あの人間がさっさと消えてくれるのならば、誰がやってくれてもいい。ただし、私以外の手を使って。だって、さすがにあのディアボロ殿下に逆らう命知らずは、馬鹿しかいないでしょう? だから、そんな馬鹿を私は探していたの。
けれど思いの外、あの人間はしぶとく生きてる。執行部のメンバーと次々契約しているという噂まである。さっさと消さないと、どんどん消すことは難しくなる。
1133私の目の前にいるサタンは、いつもの貼り付けた笑みで私を見ていた。
嘆きの館に住んでいるという人間の留学生が気に食わない私は、執行部の中でも一番人間に興味がなさそうなこのサタンに、ゆっくりと近づいたのだ。
あの人間がさっさと消えてくれるのならば、誰がやってくれてもいい。ただし、私以外の手を使って。だって、さすがにあのディアボロ殿下に逆らう命知らずは、馬鹿しかいないでしょう? だから、そんな馬鹿を私は探していたの。
けれど思いの外、あの人間はしぶとく生きてる。執行部のメンバーと次々契約しているという噂まである。さっさと消さないと、どんどん消すことは難しくなる。
リラ猫
DONEサタン×MC。フォロワさんから可愛らしいサタンの絵をいただいたため、それにSSをつけて贈らせていただきました。
小さな悪魔様「おい」
嘆きの館の廊下を歩いていると、どこからともなく聞き覚えのある声が聞こえてきた。自分はその声の主を探して辺りを見渡す。
「……あれ?」
どれだけくるくる首を回して探しても、その声の主は見つからない。サタンの声が聞こえたような気がするのだけれど、自分の身長よりも高いはずの彼の姿が見当たらない。
空耳だろうか?
そんなことを考えながら、自分は再び歩き出した。
「おい」
再び、サタンの声がどこかから聞こえてきた。辺りを見渡すが、やはりどこにも見つからない。
「サタン? どこにいるの?」
「こっちだ。チェストの方を見ろ」
その言葉にチェストの方に視線を向ける。すると、悪魔姿の小さなサタンがチェストの上でピョコピョコと飛び跳ねていた。その姿を見た自分は思わず目を見開く。
1340嘆きの館の廊下を歩いていると、どこからともなく聞き覚えのある声が聞こえてきた。自分はその声の主を探して辺りを見渡す。
「……あれ?」
どれだけくるくる首を回して探しても、その声の主は見つからない。サタンの声が聞こえたような気がするのだけれど、自分の身長よりも高いはずの彼の姿が見当たらない。
空耳だろうか?
そんなことを考えながら、自分は再び歩き出した。
「おい」
再び、サタンの声がどこかから聞こえてきた。辺りを見渡すが、やはりどこにも見つからない。
「サタン? どこにいるの?」
「こっちだ。チェストの方を見ろ」
その言葉にチェストの方に視線を向ける。すると、悪魔姿の小さなサタンがチェストの上でピョコピョコと飛び跳ねていた。その姿を見た自分は思わず目を見開く。
リラ猫
DONEサタン×MC。私が不穏が好きであると分かった途端に、不穏絵をぶん投げて来たのでお返ししたSSです。
ナイフについたいちごジャム 悪魔姿のサタンを目の前にしてゾッとした。
ここはキッチン。いったいここで、悪魔姿になるほどの何かがあったのだろうか?
恐る恐るキッチンの中に足を一歩踏み入れると、サタンがこちらを振り返った。
サタンの顔を見て、自分は思わず悲鳴をあげそうになる口を手で押さえつける。
サタンの手に持っているのは、赤く濡れたナイフ。そして、頬に一筋の赤い線とそこから液体が流れたような赤い跡。
これは……いったい…………
「見てしまったか」
そう言って笑うサタンを見て、自分の喉の奥から声にならない悲鳴が込み上げてくる。自分は小さく、何度も、首を横に振った。
「……あぁ、何か勘違いしていないか?」
そういってサタンはナイフについた赤いものをペロリと舐める。
698ここはキッチン。いったいここで、悪魔姿になるほどの何かがあったのだろうか?
恐る恐るキッチンの中に足を一歩踏み入れると、サタンがこちらを振り返った。
サタンの顔を見て、自分は思わず悲鳴をあげそうになる口を手で押さえつける。
サタンの手に持っているのは、赤く濡れたナイフ。そして、頬に一筋の赤い線とそこから液体が流れたような赤い跡。
これは……いったい…………
「見てしまったか」
そう言って笑うサタンを見て、自分の喉の奥から声にならない悲鳴が込み上げてくる。自分は小さく、何度も、首を横に振った。
「……あぁ、何か勘違いしていないか?」
そういってサタンはナイフについた赤いものをペロリと舐める。
リラ猫
DONEサタン×MC。私が不穏が好きであると分かった途端に、不穏絵をぶん投げて来たのでお返ししたSSです。
赤い償い 自分はどこで何を間違えたのだろうか。
そう自問自答するが、答えは見えてこない。
ひとまず、自分はかなりまずい状況に置かれているということだけは分かる。
地下墓地で、後ろ手にロープで縛られた自分は、膝をついて頭を下げている。そんな様子を、サタンは楽しそうに見下ろしていた。
「それで? 君はあの後、どこの馬の骨かも分からない下級悪魔と一緒に、一晩遊んで過ごした、と」
声こそ楽しそうに聞こえるが、その言葉選びには悪意がある。RADの同級生を「下級悪魔」と呼び、そんな自分を「遊んで過ごした」と貶めている。
明らかに、サタンは、怒っているのだ。
「ごめん……な……さい……」
サタンがこの後、何をするつもりなのかは分からない。それでも、許しを乞う言葉が自然と出てしまうほどに、自分はこの状況に恐怖していた。
894そう自問自答するが、答えは見えてこない。
ひとまず、自分はかなりまずい状況に置かれているということだけは分かる。
地下墓地で、後ろ手にロープで縛られた自分は、膝をついて頭を下げている。そんな様子を、サタンは楽しそうに見下ろしていた。
「それで? 君はあの後、どこの馬の骨かも分からない下級悪魔と一緒に、一晩遊んで過ごした、と」
声こそ楽しそうに聞こえるが、その言葉選びには悪意がある。RADの同級生を「下級悪魔」と呼び、そんな自分を「遊んで過ごした」と貶めている。
明らかに、サタンは、怒っているのだ。
「ごめん……な……さい……」
サタンがこの後、何をするつもりなのかは分からない。それでも、許しを乞う言葉が自然と出てしまうほどに、自分はこの状況に恐怖していた。
リラ猫
DONEBL作品。サタン×ルシファー。フォロワさんから3つのお題セリフをもらって書いたSS。
透明化の禁書「どうしておまえはいつもいつも……」
「貴様が俺に指図する筋合いはない!」
そんな叫び声がサタンの部屋から溢れ出る。いつもの光景。普段と同じ日々。
どうしてこの馬鹿は進歩しないのかと頭を抱えるが、それでもこうして俺に対する反抗心を向けてくれるとどこか安心する部分がある。シャーシャーと猫のように威嚇するおまえを見ていると、きっと明日も同じ日を繰り返すことになるのだろうと安堵する。
「おい! 聞いているのか!」
「聞いてるぞ。で、なんだ?」
俺の返事にサタンの表情が更に険しくなる。サタンの手が俺の方に伸びてきた。
「やはり聞いてないだろう!!」
そう言って俺の胸ぐらを掴んだサタンはそのまま…… バランスを崩して俺の方に倒れてきた。俺もまた同じように倒れてしまい……
1982「貴様が俺に指図する筋合いはない!」
そんな叫び声がサタンの部屋から溢れ出る。いつもの光景。普段と同じ日々。
どうしてこの馬鹿は進歩しないのかと頭を抱えるが、それでもこうして俺に対する反抗心を向けてくれるとどこか安心する部分がある。シャーシャーと猫のように威嚇するおまえを見ていると、きっと明日も同じ日を繰り返すことになるのだろうと安堵する。
「おい! 聞いているのか!」
「聞いてるぞ。で、なんだ?」
俺の返事にサタンの表情が更に険しくなる。サタンの手が俺の方に伸びてきた。
「やはり聞いてないだろう!!」
そう言って俺の胸ぐらを掴んだサタンはそのまま…… バランスを崩して俺の方に倒れてきた。俺もまた同じように倒れてしまい……
リラ猫
DONEサタン×??。BL臭はする。私が不穏が好きであると分かった途端に、不穏絵をぶん投げて来たのでお返ししたSSです。
飲み干した独占欲 迂闊だった。力を過信していた。傲っていた。
そう気づいたときにはもう遅い、という展開が小説などではよくある気がする。今まさに…… 自身の置かれた状況がそうであることに、乾いた笑いを心の中で浮かべてしまった。
自室で、サタンから手渡された飲み物を飲んだ。ただそれだけだった。飲み干して、しばらく談笑して…… 気がつくと視界が大きくぐらりと揺れて…… そのまま倒れてしまったのだ。
不思議なことに意識は失わない。サタンは動くことのできない体を大切そうに抱き上げると、そのままベッドへと運んだ。
「君には俺だけでいいだろ?」
仰向けに横たわらせると、サタンは顔を覗き込むようにしてそう言った。そういうサタンの表情は、嬉しそうでもあり、悲しそうでもあり…… しかし目だけは確かに、目の前にいる相手を渇望して仕方がないと語っている。
961そう気づいたときにはもう遅い、という展開が小説などではよくある気がする。今まさに…… 自身の置かれた状況がそうであることに、乾いた笑いを心の中で浮かべてしまった。
自室で、サタンから手渡された飲み物を飲んだ。ただそれだけだった。飲み干して、しばらく談笑して…… 気がつくと視界が大きくぐらりと揺れて…… そのまま倒れてしまったのだ。
不思議なことに意識は失わない。サタンは動くことのできない体を大切そうに抱き上げると、そのままベッドへと運んだ。
「君には俺だけでいいだろ?」
仰向けに横たわらせると、サタンは顔を覗き込むようにしてそう言った。そういうサタンの表情は、嬉しそうでもあり、悲しそうでもあり…… しかし目だけは確かに、目の前にいる相手を渇望して仕方がないと語っている。
リラ猫
DONEサタン×??。BL臭はする。私が不穏が好きであると分かった途端に、不穏絵をぶん投げて来たのでお返ししたSSです。
待ち人「おかえり。まってたよ」
そう言って笑ったおまえの顔や手には血がところどころついていた。
どうも、一暴れした後らしい。サタンの部屋の中に入ると、ただでさえ本が散乱して足の踏み場がない部屋が、雪崩を起こした本で更に床が見えなくなっていた。
ホコリが舞う中に、鉄の匂いが混じっている。暗い部屋の中でよくよく目を凝らすと、至るところに血が飛び散っている事に気がついた。
「……今度は、どうしたっていうんだ」
溜息をつきながらそう問いかけると、サタンは笑顔のまま言葉を発する。
「さあな。いつもならば抑えられるはずの感情が、今日は抑えられなかった、というだけだ」
そうぶっきらぼうに言いながら、サタンは本を踏んでしまうことを気にすることなく近づいてきて、手を取った。……いや、強引に腕を掴んだ。
875そう言って笑ったおまえの顔や手には血がところどころついていた。
どうも、一暴れした後らしい。サタンの部屋の中に入ると、ただでさえ本が散乱して足の踏み場がない部屋が、雪崩を起こした本で更に床が見えなくなっていた。
ホコリが舞う中に、鉄の匂いが混じっている。暗い部屋の中でよくよく目を凝らすと、至るところに血が飛び散っている事に気がついた。
「……今度は、どうしたっていうんだ」
溜息をつきながらそう問いかけると、サタンは笑顔のまま言葉を発する。
「さあな。いつもならば抑えられるはずの感情が、今日は抑えられなかった、というだけだ」
そうぶっきらぼうに言いながら、サタンは本を踏んでしまうことを気にすることなく近づいてきて、手を取った。……いや、強引に腕を掴んだ。
リラ猫
DONEサタン×夢?部活帰りを想定したお話です。
フォロワさんに捧げたSS。
音楽室の前で待つ 音楽室を出て顔を上げると、そこにはいるはずのない人物が目に入り、思わず足を止める。
そのことに気づいた相手…… サタンは自分を見つけると柔らかく微笑んだ。
「お疲れ様。人間界の『部活』も魔界と似たようなもんなんだな」
サタンの言葉に「見ていたのか」と問いかければ、サタンは楽しそうに笑った。
「君を見ていて、何か問題でもあるのか?」
そんな問いかけに「恥ずかしいから」と返すと、サタンは顎に手を当てて何かを考え始めた。
「うーん。恥ずかしい、というのは……」
サタンが一歩近づき、自分に向かって手を伸ばした…… が、何かに躓いたらしい。サタンの体が自分にぶつかりそのまま床へと倒れ込む。
サタンが自分の上に重なる形で、自分を見下ろしていた。
596そのことに気づいた相手…… サタンは自分を見つけると柔らかく微笑んだ。
「お疲れ様。人間界の『部活』も魔界と似たようなもんなんだな」
サタンの言葉に「見ていたのか」と問いかければ、サタンは楽しそうに笑った。
「君を見ていて、何か問題でもあるのか?」
そんな問いかけに「恥ずかしいから」と返すと、サタンは顎に手を当てて何かを考え始めた。
「うーん。恥ずかしい、というのは……」
サタンが一歩近づき、自分に向かって手を伸ばした…… が、何かに躓いたらしい。サタンの体が自分にぶつかりそのまま床へと倒れ込む。
サタンが自分の上に重なる形で、自分を見下ろしていた。
リラ猫
DONEBL作品。男留×サタン。フォロワさんがお絵かきしているのを見て、思わず湧き上がってきたSSをそのままプレゼントしました。
魅惑のアップルパイ「おい、サタン」
俺に背を向けてしゃがみこんでいる金髪の悪魔に声をかけると、そいつはビクリと肩を震わせた。恐る恐る後ろを振り返るそいつは、キッチンの冷蔵庫を開けたままこちらをじっと見る。
「や、やあ。どうしたんだ、急に。君もお腹が空いたのか?」
そう言いながら、サタンは後ろに何かを隠したのを見逃さなかった。俺は何も言わずにサタンの肩に手を置く。そのまま軽く後ろ方向へ力を入れてやると、悪魔だというのに人間の力でも簡単に後ろへひっくり返った。
それと同時に表れたのは、平皿に乗ったレッド×レッドアップルパイ。後ろにひっくり返りながらも何とか皿をひっくり返さないように死守したそれは、一口分だけ欠けていた。
1225俺に背を向けてしゃがみこんでいる金髪の悪魔に声をかけると、そいつはビクリと肩を震わせた。恐る恐る後ろを振り返るそいつは、キッチンの冷蔵庫を開けたままこちらをじっと見る。
「や、やあ。どうしたんだ、急に。君もお腹が空いたのか?」
そう言いながら、サタンは後ろに何かを隠したのを見逃さなかった。俺は何も言わずにサタンの肩に手を置く。そのまま軽く後ろ方向へ力を入れてやると、悪魔だというのに人間の力でも簡単に後ろへひっくり返った。
それと同時に表れたのは、平皿に乗ったレッド×レッドアップルパイ。後ろにひっくり返りながらも何とか皿をひっくり返さないように死守したそれは、一口分だけ欠けていた。
塩ゆで枝豆
PROGRESS恋愛感情がないのに興味本位で付き合ったサタンと、それを承諾して付き合った留学生が交通事故に巻き込まれたことを機にサタンの記憶だけ喪失しちゃうおはなし。(魔界に交通事故という概念があるのかは知らない)プロットの1/10程度の弱々進捗。
がんばって書き切るぞ…… 4
t_imukan
DONE口が悪いサタンのサタ伊(対:G)悪魔?悪役?チャットで部屋に呼び出してきたのはサタンの方だというのに、いざノックをしても反応がない。
「サタン?」
もう一度ドアを叩いてみることにする。部屋の主人は無言を貫いたままだ。もしかして、今は留守にしているのだろうか。いや、それはおかしい。チャットの内容からして彼はつい先程この家に戻ってきたはずなのだ。
中の様子を伺うために、扉にぴとりと耳をくっつけることにした。淡々と低い声で呟いているサタンの声が聞こえる。なんだ、いるじゃん。ルシファーに向けたプランでも練っているのだろうか。
「サタン、入るね?」
開けた途端に飛んでいる本がこちらに当たらないかと怖かったけれど、実際に部屋の中にいたのはソファに座りながら何かを見下ろしているサタンだった。ほっとしたのも束の間、サタンの機嫌が悪そうなことに気付く。
1051「サタン?」
もう一度ドアを叩いてみることにする。部屋の主人は無言を貫いたままだ。もしかして、今は留守にしているのだろうか。いや、それはおかしい。チャットの内容からして彼はつい先程この家に戻ってきたはずなのだ。
中の様子を伺うために、扉にぴとりと耳をくっつけることにした。淡々と低い声で呟いているサタンの声が聞こえる。なんだ、いるじゃん。ルシファーに向けたプランでも練っているのだろうか。
「サタン、入るね?」
開けた途端に飛んでいる本がこちらに当たらないかと怖かったけれど、実際に部屋の中にいたのはソファに座りながら何かを見下ろしているサタンだった。ほっとしたのも束の間、サタンの機嫌が悪そうなことに気付く。