Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    サブマリン

    よしば

    TIREDサブマリンの奏千 何か書きたかったものがあったはずなんですけど飽きました「ちあき」
     ざざん、と静かに波が押し寄せる海岸に立っていた。自分を呼ぶ声に振り向くと、奏汰がいた。
     時刻は真夜中、同じ部屋で寝ていた鉄虎たちはぐっすり眠っているだろう。奏汰も寝ていたと思ったのだが、起こしてしまっただろうか。
    「こんな『まよなか』でも『しれい』ですか?」
     千秋は今回のSSで、流星隊メンバーと一定の時間を過ごしてはならないという指令で仲間たちから離れて行動することが多かった。今こうして外に出てきているのも指令なのかと奏汰は聞いてきているようだった。
    「いや、流石に寝るときは大丈夫だぞ」
    「じゃあ、どうして?」
     奏汰は妙に鋭いところがある。その海を映したような瞳は何もかも見透かしているのではないかと思うことも少なくはない。そんな瞳に覗き込まれて、千秋は肩を竦めた。
    「少し眠れなくてな。夜風に当たろうと」
    「いくら『おきなわ』でもよるはさむいですよ」
    「そうだな」
     今着ているのは旅館に備え付けてあった浴衣一枚だ。上着を取りに行くのがどうにも億劫でそのまま出てきてしまったが、流石に夜風が冷たい。
     奏汰はそんな千秋に呆れた顔で手に持っていた上着を渡す。
    「持ってきてく 1683