Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ジム

    kudouhikaru

    PASTママとミヤモトちゃんの一件があるので、ムサシのことを密かに妹分として大切にしているサカキ様が見たかった、などと供述しており。
    もしも、ムサシのパートナーとしてコジロウを見初めたのがサカキ様だったら。
    ムサシ不在のコジムサ。
    ピクシブより再掲。
    神のはかりごと「ムサシちゃん」

    弓なりに反った赤い房の束を凝った編み込みに結い上げた少女が、不思議そうにこちらを振り返る。その表情を見て、サカキは違う、と確信した。

    ここは、ある高級ホテルの立食形式によるビュッフェレストランの会場だった。母が興した財閥ーーロケットコンツェルンをいずれ継ぐ身ではあるが、まだ十四歳であるサカキとしては、こういう上流階級の人間しか集まらない立食形式のパーティーは堅苦しさと息苦しさしか感じない。サカキの家に専属で仕えている料理長が提供してくれる食事の方がいくらもマシだ。が、「これも社会勉強よ」と母に強制的に連れてこられては、まだ幼いサカキに拒否権など存在しない。何せ食事を共にする相手は母の仕事相手ばかりだ。適当に愛想と笑顔を売っておいた方がいい、とはサカキにもわかっている。飲み物を選んで歩いている道すがら、ふと、すれ違った少女が母の親友兼部下である女性の娘とよく似ていた。母が女性ーーミヤモトから貰った写真を一度見せられただけだがーー、よく覚えている。名をムサシ。
    5325

    misaki_MHR

    Happy New Year高校生の少年(ララフェルヒカセン)とジムのインストラクターをしているオルシュファンの現パロクリスマスリメイクです
     クリスマスは何か予定はあるか? と聞かれて、多分家の手伝いかな、と、寂しい返事をした少年であったが、一緒に過ごせたら嬉しかったのだが、仕方ないな……と寂しそうにオルシュファンが言うものだから、これはもう、やるしかない、と少年は思った。
     どうにか都合をつけ、前日からのお泊りクリスマスにこぎ着けることには成功したものの、正直なところ、少年には誰かと、それも恋人と過ごすクリスマスがうまく想像出来ないままだった。
     クリスマスと言えば、両親に弟と妹、祖父母と、大人数で過ごすのが定番で、それも店の飾り付けを手伝わされ、むしろ忙しい思いをすることが多い日だった。そもそもクリスマスというのは、実家も忙しい日であるから、くたびれて眠り、その報酬としてのプレゼントをもらう、という、なんともロマンスに欠けた印象が強い。一般的な家庭がどんなクリスマスを過ごすのかも良く知らなかったから、オルシュファンとどうクリスマスを過ごしたら良いものか、友人たちに尋ねるところから始まったのである。
    3355