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    ステッド

    Namako_Sitera

    DOODLEステッドとアラウネの話。女帝裁判の話。
    命火拝領 〈4〉 灯火の守り手と選ばれし者がホルンブルグへの遠征に向かったその一方、現世に残った朱の黎明団は副団長クレスの指揮のもとオルステラ各地で起こるボヤ騒ぎの処理に追われていた。
     西方の女帝タトゥロックの処刑が未知の敵によって中断され、その未知の敵……つまり亡者がクラグスピア及びエドラスを襲ったということそのものが衝撃的な事件であった。タトゥロックの処刑も結果的にうやむやになり民の感情も制御どころではなく、亡者への恐怖はさらにそれを加速させるものである。情勢は揺れ、そしてその揺れを格好の機会と捉えるものたちも多いのがこのオルステラの現実だ。
     サザントスと呼ばれる神に反旗を翻した男の脅威に対抗すべく灯火の守り手は協定を組んだが、その手はあまりにも少なく小さい。国単位でしか動くことが出来ない灯火の守り手たちを補佐すべく、朱の黎明団は彼らの手では取りこぼすこのボヤ騒ぎに対処することに決めた。以前からアライアンスを分け各地に展開していたからこそ出来ることだったのだろう、その手際の良さは最近加入したばかりのステッドの目に鮮烈に映ることになった。
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    Namako_Sitera

    DOODLEやっぱ辺獄ホルンブルグの聖火の試練書きたいよなぁ!!!!!! となって書き始めた地獄の辺獄巡礼の話。全授編で正式加入することになったステッドと、辺獄と呪王戦でわりと深刻なダメージを受けっぱなしなヨルンの話。
    命火拝領 〈1〉 ドニエスクに自警団ができるという。曰く、かの戦の生き残りである兵士が中心となって動き出した話だとか。そんな話を聞きつけステッドは渦中の人物に会うことにした。
     ドニエスク崩壊後塞ぎ込んだままの人物は多い、どうして彼が自ら立ち上がることができたのか? ステッドは己の疑問の思うがまま彼に訊ねた、一体何があったのかと。
     答えは単純だった。

    「機会を貰った……か」

     盗餓人を生み出してしまった過ちと偶然居合わせた旅の剣士との出会いを経て、彼はようやっとするべきことを見つけたのだという。
     夜闇への恐怖を飲み干し覚悟を決めた兵の表情は、ステッドにとって印象的なものであった。
     しかしドニエスク周辺の底にまで干上がった戦火の傷は根深く、周辺を見やれば知った顔が道端に転がっている。当然、その中にはステッドの友人たちもいた。祈りを捧げながら戦地の跡を歩く、一歩進むたびに恐怖と諦観が背を凪いでいく。だがその暗闇の中に、ステッドは何かきらりと光るものを見つけた。
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