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    ステージ

    su2vu

    MAIKINGお笑い芸人の直哉が場末のショーパブでステージに立つ甚爾を見て「一緒に漫才やらへんか」と誘い、本気でM1チャンピオンを目指すも、どつ本のカリスマ的面白さに打ちのめされてメンタルブレイクする話 たぶん続きます
    タイトル未定 甚直お笑いパロ 1 今年あかんかったら辞めよか。毎年毎年、浮かんでは消えていくその一言が言えんまま、五年の月日が経った。

     無所属のピン芸人が場末のショーパブでシノギを削っている。そんな噂を聞きつけた先輩が、俺に声を掛け、退屈をまぎらわせるために興味本位で飲みに行ったのが、全ての元凶やった。その頃の俺は高専時代の同級生と一緒に入学した養成所を卒業して三年、満足いくネタも作れん、バイトに追われてネタ合わせも出来ひん、そんな箸にも棒にもかからん日々を過ごしとった。そんな毎日をぶち壊してくれたのが、ショーパブのスポットライトを浴びる甚爾くんやった。
     なんていうか、第一印象は「なんでこの人お笑いやってんの?」やった。整った顔立ち、恵まれた肉体。女誑かして金巻き上げる仕事か、オッサンびびらして金巻き上げる仕事の方が似合うやろ、と思った。黒くてピチピチのシャツに、民族衣装みたいな綿のズボン。なんやこいつ。でも、気になる。目ェ離したら、知らん間にオモロいこと起きてまうんちゃうか、みたいな不思議な魅力があった。口元の傷痕は、メイクやろか。時間にして、わずか三十分足らずのショーやった。体感十秒。気ィついたら終わっとった。瞬きすら許されんかった。それでも、間違いなくオモロかった。この人に着いていったら間違いない、そう確信した。
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    ytd524

    DONE※現パロ
    ※ジャズフェスで演奏する恵に一目惚れした五がピアノを始める話
    ※さしすバンドでステージ出演したら観客席に恵の姿を見つけて運命感じる五

    akiyuki様の元ネタ(https://twitter.com/ak1yuk1/status/1404486850329206784)の一部を抜粋し勢いのまま書き上げたものになります、許可くださりありがとうございます!
    行動派悟、大好物です。
    ジャズパロ 木漏れ日が心地よい、初夏の季節だった。
     公園のような広場に作られた小さなステージで、制服を着た三人の学生たちが音楽を奏でる。さすがに中学生ではないだろうから、きっと当時の俺と同じ、高校生であったはずだ。そこそこ集まった人だかりから上がる手拍子に合わせて紡がれる、小気味良いアップテンポな曲。その中、俺の視線は引き寄せられるように、ただ一箇所から動かすことができないでいた。
     エレクトーンの上を滑っていく細長い指先。伏し目がちな瞳。染めたこともないであろう真っ黒い髪は、着ている制服と相まって、まるでモノクロフィルムのように視界へと映り込む。
     あぁ、でも、わずかに覗き見える瞳の色は、どこか薄いような、黒とはまた違う色をしているようであった。睫毛が影になって見えないその色だけが、モノクロの中でやけに鮮やかに映るようで。
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