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    スラン

    miya_ko_329

    DONE作中から50年後くらい。歳を取ったアスランとキラとカガリとラクス。アスカガっぽいかもしれない。
    種/アスラン誕生日2021「まさかこの歳まで生きるとは思わなかった」
     苦笑めいた表情を浮かべ、老年の男はテーブルに置かれたカップを手に取る。その横の小振りの平皿には生クリームとフルーツが贅沢に使われたケーキが載せられているが、彼が満足に食べられるのは本当にごくわずかな分量だけだった。
    「さすがにもう甘いものも、そんなにたくさんは食べられないかな」
    「僕はまだもう少し大丈夫だけれど。――アスランは元々甘いものそれほど好きでないでしょ」
     幼馴染にそう言われて、アスランは「そうだったかな」と考えをめぐらす。長く生きていると色々なことが変わっていくし、結局のところ変わらないものもある。それを思い出せないくらいには時を重ねてきたらしい。何の縁もゆかりも無かったこの国が、もはや故郷より長く過ごした場所になっていた。初めて訪れたときに感じた、まとわりつくような潮のにおいは、いつの間にか空気と同化してしまって、意識してようやくそれを知覚できる。プラントには無かった大洋に囲まれたこの国が、終の地になろうことは、あの頃の自分はきっと想像もできなかっただろうけど。
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    ura__h_

    DONE前回の🔗🎭の続き ハッピーエンドver.
    あんなにたくさん見たいとおっしゃってくれる方がいると思っていませんでしたありがとうございます😭
    ちなみにスランプ
    両思い「ねぇサニー」
    「どうしたの?アルバーン」
    「…僕、好きな人出来たって言ったらどうする?」

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    アルバーンに好きな人が出来たと言われた日、珍しく気まずくなってしまい、それ以降話すことなく帰った。家に帰ってからもその事しか考えられず、夜も寝られなかった。俺はどうするべきなんだ?諦めて応援するか?…いや、何処の馬の骨かもわからねぇような奴にアルバーンを任せは訳には行かない。やっぱり気持ちを伝えるしかない。もうどうなっても構わない。よし、と気合を入れて眠りについた。

    ────────────

    サニーに好きな人が出来たと嘘をついた日、そのこと以外考えられなくなった。やっぱり言うべきじゃなかった。サニーが離れて行ってしまったらどうしよう。でも今から取り消すなんて出来ないよね…いや、ちゃんと言おう、本当に好きな人はサニーだって。その後は何回も何回も台詞を考えた。サニーはどう思うんだろう、なんて言われるかな、なんてことを考えていたらいつの間にか眠っていた。
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