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    セス

    jupi420gab

    DONEシドクラ
    幸せすぎて不安になってくるヴくんと、とことん甘やかすシドおじ。自分も何かしたいと焦るあまり不安になるし、怖くなってきちゃう。

    現パロ?かも。
    現パロのヴくんも本編と同じく、ひどい過去を持っているのでたまにトラウマスイッチが入る…という自己都合設定があります。
    幸福「俺ばっかりだな」
    「うん? なんだ?」
    「え、……いや、何でもない、何でもないから」
     まさか聞こえていたなんて。起き上がりかけた男の身体を、クライヴは慌ててベッドへ押し返した。
    「クライヴ、こら、無理やり……っ」
    「いいから、寝てろ」
    「頭を打ったぞ? 枕にされるのも悪くはないがな。なあ、何か言ってただろ?」
     シドの言葉に首を振って、クライヴは薄く鍛えられた腹に頭を乗せた。おおい、クライヴ、と呼ぶ声に聞こえないふりをし続ける。
     ゆったりとした時間が流れる、夜の狭間。シドに拾われて数か月。眠りにつく前にシドの身体にくっついてまどろむ時間が、最近覚えたクライヴの“幸せ”だった。
     シドに髪を撫でてもらって、ゆったりと腹が上下するのに合わせて呼吸をする。そうしていると体が暖かくなってきて、心が満たされて、いつのまにか眠ってしまう。
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    @ay8mk5dg

    DONEリオセスリ誕生日記念
    リオヌヴィSS

    「新生というにはあまりにも苦く、甘く」

    久しぶりに休みが重なった二人はヌヴィレットの行きつけの☕️で休息をとっていた。すると仲睦まじいカップルが目に入り、思うところがあったらしく……二人がこれからについて話し合う話。

    ※伝説任務、魔神任務のネタバレがありますので注意。了承できる方のみ読んでください。
    新生というにはあまりにも苦く、甘く「仲睦まじいカップルだったな」
    「嗚呼、カーテンの隙間からみえてしまったのは事故だったが……こっちが少し恥ずかしくなるくらいに」
    「あんなことがあったのだ。仕方もない」
    「同感だ。船も滞在者がやっといなくなったからな」

     フォンテーヌも夕暮れ時に差し掛かり、久々に二人の休みが重なったからとヌヴィレットに誘われてリオセスリが訪れたのは老舗のカフェ。100年ほど前は著名人が集まりよく討論や議論をしていたものだと当時を懐かしむヌヴィレットにあんたのお墨付きならと一緒に入って名物のコーヒーを一杯いただいていた。最近では神をやめてフォンテーヌ一の女優と化した誰かもお忍びでよくここのティラミスを食べにくるとの話であり、知る人ぞ知る名物喫茶であることはすぐに納得ができた。彼女が訪れていてバレていないなら機密保持という観点からも信用ができるからこそ久々のデートをこの場所にしたのだなと感心していれば、おそらく同じように静かな場所で一息つきたかったのであろうカップルの会話が聞こえ、思わず店側が客の様子を確認したいと僅かに開けていたカーテンを閉めようとした時二人で顔を見合わせてしまったのである。
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    Psich_y

    DOODLE自分の前世が要塞管理者だったと思い込んでいるやけに行動力のある少年と、前世の家族を今世でも探している手先の器用な少年と、前世で五百年以上水神役をしていた少女が、最悪な地獄を脱出し、子供たちだけの劇団を作る話です。
    ※無倫理系少年兵器開発施設への転生パロ
    ※フリリネリオ不健康共依存(CP未満)
    ※フリに対し過保護な水龍、に食らいつくセスリと弟妹以外わりとどうでも良いリn
    ※脱出まで。
    ※~4.2
    La nymphe et les bêtes Side: FSide: F

    「さあ! 僕についてきて。君たちがまだ見ぬ世界を見せてあげよう!」
     フリーナ、と。かつて歩んだ永い永い孤独な神生と、その後の自由な人生を通し、唯一変わらず己と共にあった響きにより己を再定義した少女は、指先まで魂を込めた右手をネズミ色の天井へ真っ直ぐピンと伸ばし、高らかに宣言した。
    「君たちはただ、僕という神を信じればいい」
     すべての意識を周囲へと傾ければ、ほら。息を呑む音まで聞こえる。フリーナは思い通りの反応に、少し大袈裟に、笑みを深めてみせた。
     目の前の小さな観客たちは、フリーナの燃えるような瞳の中にある青の雫しか知らない。いくら多くの言葉をかき集めて自然を賛美してみせたところで、生まれた頃から薄汚れた白灰色の壁に囲まれながら育ち、冷たく固い床の上で寝ることしか知らない、哀れな子供たちには想像すらできないことだろう。
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