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    セト

    suzuru_1117

    DONEホルセトwebオンリー開催おめでとうございます!!

    5/4の超砂漠の神々で発行予定のホルセト酔っ払いすけべ本のサンプル展示です。
    なんとすけべ部分が間に合わなかったので健全のみの展示となります。あたたかい気持ちで見守っていただけると幸いです。
    完成した際には、ご都合時空、ご都合展開、酩酊時のすけべ、酔っ払い特有の悪ノリ、能動的なセト、へにょへにょなホルセト、普段と違う言動、キャラ崩壊、多大な幻覚、といった要素を含みますので、なんでもええで!という方だけお読みください。

    サンプルを差し替えるまで削除する予定はないので、どうぞごゆっくりご覧ください。
     こうして穏やかに酒を酌み交わすようになったのはいつからだったろうか。もはや数百年は前になる波乱の日々を思い起こし、ふと郷愁に駆られたように目を細める。
    「叔父様……? どうされましたか?」
    「ん? ああいや、懐かしいと思ってな」
     手にした杯をくるりと回し、葡萄色をした液体にそっと口をつける。
     瞼の裏に広がるのは贖罪の記憶。これ以上ないほどの幸せな時を根こそぎ摘み取られ、この身体を形作る砂のひとつひとつまでもを憎悪と悲愴で満たしていた哀れな過去のことだ。
    「あの頃はこうやってお前と晩酌するだなんて思わなかったからな」
    「そうですね。俺も……まだ夢を見ているようです」
    「大袈裟」
     からからと笑い、上機嫌のまま飲み干す。するとすかさず甥の手が次を勧めてくるので、遠慮なく差し出し杯が満たされるのを待った。とろとろと注がれる液体に視線を落とし、争うことなく流れる時間にただただ身を委ねる。
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    nashireonnn

    DONE一個前のやつの続き。
    間に合わなかった鬼太郎と親父が水木の肉と骨をせっせと集めてる話。
    ほぼ鬼太郎しかいない。鬼→水への愛を語るだけの話。
    このままならずっと一緒にいられるけどやっぱり生身の身体にも触れたい、心がふたつある〜!って話。
    もう一個オマケが出来たらまとめるかもしれない
    美味なるものよ、此処へ ──カラン、カラン。
     蛙がゲコゲコと鳴き、鈴虫がリィリィとさざめく。天辺には青白く輝く満月がいて、薄暗闇の世界を照らし続けている。
     ──カラン、カラン。
     小さな生き物たちの声だけが支配する空間に、鉄の筒に木を打ち付ける軽快な音が響き渡る。使われなくなって久しい廃工場のタンクの上に、一人小柄な少年が座って夜空を眺めていた。
     何かを待っているような、ただただぼんやりとしているような、どちらとも取れる様子の少年はカランカランと一定のリズムで足に履いた下駄の踵をタンクに打ち付けて鳴らす。
     ──カラン。
     足を動かすのを止めれば、途端に世界の音は自然のものだけになる。ゲコゲコ、リィリィ、さざめく音と、ザァとゆるやかに吹く風が少年の髪を揺らす。それらをジッと肌で感じながら、少年は腕に抱いた桐の箱をするりと撫でた。
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