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    セト

    nashireonnn

    DONE一個前のやつの続き。
    間に合わなかった鬼太郎と親父が水木の肉と骨をせっせと集めてる話。
    ほぼ鬼太郎しかいない。鬼→水への愛を語るだけの話。
    このままならずっと一緒にいられるけどやっぱり生身の身体にも触れたい、心がふたつある〜!って話。
    もう一個オマケが出来たらまとめるかもしれない
    美味なるものよ、此処へ ──カラン、カラン。
     蛙がゲコゲコと鳴き、鈴虫がリィリィとさざめく。天辺には青白く輝く満月がいて、薄暗闇の世界を照らし続けている。
     ──カラン、カラン。
     小さな生き物たちの声だけが支配する空間に、鉄の筒に木を打ち付ける軽快な音が響き渡る。使われなくなって久しい廃工場のタンクの上に、一人小柄な少年が座って夜空を眺めていた。
     何かを待っているような、ただただぼんやりとしているような、どちらとも取れる様子の少年はカランカランと一定のリズムで足に履いた下駄の踵をタンクに打ち付けて鳴らす。
     ──カラン。
     足を動かすのを止めれば、途端に世界の音は自然のものだけになる。ゲコゲコ、リィリィ、さざめく音と、ザァとゆるやかに吹く風が少年の髪を揺らす。それらをジッと肌で感じながら、少年は腕に抱いた桐の箱をするりと撫でた。
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    ne_kotuki

    PAST珍しく原作軸。でも時間軸は謎。5️⃣せんせと乙くんがナチュラルに同棲してます。
    五乙と、人の言葉を解し話しもして酒も飲む変な猫……ぶっちゃけにゃんこせんせぇが一緒に暮らしているというヘンテコな世界線。
    🌹ちゃんの突っ込み通りなお話です。
    激高と激低でお似合いなんじゃねーか、とはパンダの談。その後一週間、可哀想なモノを見る目をされた。


    **


    人間は、ふわふわした生き物を好む傾向がある。
    勿論、全ての人間に当て嵌まるわけではないけれど。犬や猫、うさぎや小鳥といったふわふわ、もふもふとした毛皮を持つ生き物を愛でる人間は多い。
    「あー、最高だなこのもふもふ」
    「適度に暖かいしふわふわだし、枕にするには最高ですねー」
    現にあの真希や野薔薇も、うっとりとパンダの毛並みを愛でながら昼寝をしていた。

    「ふふっ、きみはほんとにふかふかだね~」
    「ぬ~ん、ぬ~ん」
    「ふわふわでつやつやしてて……はぁ、気持ちいい」
    「にゃっふ~ん♪」

    また、ふわふわもふもふな生き物は癒し効果も抜群なのだそうだ。
    実際、犬や猫と触れ合うことでメンタルの安定だけでなく、身体的にも血圧の上昇や心拍数を落ち着かせる効果や、更には病気予防にもなるという研究報告もあるくらいである。
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    フジやま凱風

    DOODLEMIU404。第四機捜のバレンタイン。
    「私が預かるって言ったのに、ハムちゃんがそれは悪いって聞かなくて」
    「まぁ、所内で見られたら在らぬ噂が立つ可能性もありますしね」
    「噂なんてさせとけばいいのよ。どうせそんなこと絶対無いんだし」
    「あぁ…はい………」
    平常業務の第4機捜分駐所。

    「お疲れさまです」「おつかれさーまですっ」
    パトロールを終え、疲れ切った顔と声で消え入りそうな志摩と、いつも以上に機嫌が良く騒がしい伊吹の両極端が分駐所に戻ってきた。
    「おう、お疲れ…ってなんだぁお前ら。今日は特にでかい初動もなかったはずだろ」
    陣馬が二人の様子を見て訝しげな顔をする。書類整理をしていた九重も後ろで頷いており、めぼしい事件はなかったことがうかがえる。疲れ切った顔の志摩は、そのまま自分のロッカーに向かい、手荷物を詰めながら陣馬の問いに応えた。
    「いつもの5倍うるさかったんですよこいつが。ただそれだけです。」
    志摩がため息を吐きながら目線を向けると、伊吹は備え付けのソファに勢いよく座って足をブンブンと振ってニコニコというかニヤニヤといったような表情を浮かべていた。志摩の言葉に伊吹が「だって待ちきれないじゃん?」なんて返している。
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    しくㅤ

    MOURNING自創作ストーリー冒頭です。不穏に見せかけたド平穏モノです。ですか不穏好きなので不穏ちゃんとあります
    以下の内容が含まれておりますので苦手なものがあった場合、閲覧を控えることを強くおすすめします。

    NL/実質死ネタ/天国などの描写

    G表現含むR18表現はありません。なんならR15すらありません。NLと言っていいのか分かりませんが、何はともあれこの人と居れるだけで幸せというNLがすきです!!!!!
    ブルー・トゥー・スユー(0)電車の外の景色は、いつだって真っ白な空だった。
    どこからが雲か、どこまでが空か分からない背景と、そこら中に建てられた都会の景色。そのどれもを見渡しても、色らしい色はついていない。確かに、彩度の低い赤や青はある。あちらこちらについている信号機が機能していないというわけではない。周りの人を見渡しても、身に纏う衣装のワンポイントに色がついていたりしている。ただ、全体的に見渡してみると、ここは随分と白と黒が多い世界だなと俺は身に染みて感じる。ここは「コード240」と周りの人が勝手に名付けた、いわゆるあの世とこの世の狭間みたいな場所と言うべき世界である。だが決して死して時が経たない者がここへやって来る訳ではなく、死して時が経ちもう生まれ変わることをしないと決断した者だけが立ち入ることを許可されている場所で、天国で何かしらの活動していた者と地獄で更生した者が交わりながら暮らしていると最初に全てを司る神は教えてくださった。ちなみに名前の由来としては決して詳しくはないが、この世界で1番高い建物240mあることと、その建物が音楽の聖地となっていることから段々とその名前が定着していったらしい。
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