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    チャカ

    麦茶丸

    PROGRESS先日の続きです。次回はぐだ視点に戻ります。

    内面ぐちゃぐちゃカドぐだが好きです。
    この二人が順当に手順を踏んで付き合えば、ここまで立香がウブになることはなかったです。この無理やり焚きつけた、恋心にぐだはまだ片思い延長線でカドックを見てます。付き合う前の両片思いはあっても、付き合った状態の両片思いは見た事がなかったので書いてみました。まだまだ続きます、ハグもキスもさせます。
    週1回の関係へ(カドック視点)翌朝、食堂で軽い朝食を食べ終え、部屋に戻ろうとした時だった。前からの視線を感じた。白いブラウスに青いスカート。誰かと思った。

    あんな恰好した奴なんていたか。そう考え、顔を見る。するとパチっとその人と目があった。

    ――藤丸だ。

    珍しい恰好だった。何があっても礼装を着ている彼女の性格からして、その恰好も礼装なんだろう。

    近づいて声をかけようとした時、藤丸はすぐに踵を返した。勢いよく走る姿は逃げる姿に、手を伸ばそうとして、諦める。

    今まで何度も死地をかいくぐってきた逃げ足は、自分が思った以上に早かった。

    それでも、ちらっと見えた藤丸の顔が脳裏に焼き付いた。その表情は何か後ろめたいことがあって、逃げるような表情。見覚えのあるものだった。記憶を漁れば昨日のタブレットを拾った時の表情に近いと気づく。
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