担げや担げ！お神輿デート♡「神輿の手伝い頼まれたんだけど大寿も一緒にやろーぜ」

事の始まりはこうだ。オレ、佐野万次郎はじいちゃんの頼みで近くのお祭りで神輿と舞を披露したんだけど、その神輿と舞がなかなか好評で他のところからも声がかかっちゃってどうせなら今回は東卍の皆とじゃなくて大寿と二人っきりで参加したいかも…なんて思って今に至る。

「はぁ？なんでオレが手伝わねぇといけねぇんだよ」
「大寿力強いし神輿も軽々と担げるだろ？なぁ、頼むよぉ終わったら屋台見ながらデートしたいなぁとか思ってるんだけどそれでもダメ？」
「…チッ、仕方ねーな、今回だけだぞ」
「やったー、サンキュー大寿大好き」
オレは嬉しくてつい、大寿にギュッと抱きついた。
「オイ、いきなり抱きついてくんじゃねーよ」

「べ！ちゅーしよ」こぼれ話【あとがきに書ききれなかった話】

改めまして、本書をお手に取っていただきまして誠にありがとうございます！

この話のメインは「好き」で「心を塗り合う」話なんですが、副題は「2確で落とされるダイバー」っていうのなんです。これも書くと何が言いたいかわからなくなりそうで...あとがきや説明からは抜いたんですが、「.52ガロン(ベッチュー)のアロハ」を意識した話にしました。
ノンブルが無いのでわかりにくくて申し訳ないですが、アテンションから数えて17ページ目のダイバーがギアをつけているのは作画ミスではなくて、初めて恋に落ちた時と同じ感情になっちゃったってことを表したくて...。2発目をもらってダイバーはまたアロハのとりこになっちゃったよ、ていう描写です。