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    チョコレート

    kyou99999

    DONE #勝手に伏五ワンドロワンライ に参加させていただきました。
    お題「チョコレート」
    「おっっっそい!」
    「え~、4分しか遅れてないしまだ開店前じゃん~。僕にしては頑張った方だよ?」
    「確かに先週よりはマシだけど、これは戦争なのよ。開店前到着は当たり前でしょ」

    五条悟と釘崎野薔薇はデパートの入り口に居た。まだ開店前であるにも関わらず、既に何人もの人間が集まっている。多くは女性で、ただでさえ目立つ五条が飛び抜けて人目をひいていた。
    世はバレンタインデー直前。気になるあの人に、恋人に、パートナーに、と甘い思い出を求めてチョコレートを買い求める人はもちろん、友人に渡す友チョコ買いに来る人もいる。しかし近年ではますます自分用に高級チョコレートを買い求める若い女性の需要が増え、それに則した商品を売り出す企業も多く存在する。
    今日2人がこの場所を訪れた理由も、この数日間だけ数量限定で販売されるチョコレートを自分用に入手するためだった。
    五条と釘崎は1月末から休みが合った日は毎回必ず東京近郊のデパートに繰り出している。釘崎は熱心に調べ物をし、各店の特徴や販売個数、販売時期などを調べることは苦にならなかったし、五条は荷物持ちや混雑した通路を切り開くことに長けていた。利害の一致である。 1401

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロ→リン/Ⅳ後/本音を覆い隠すチョコレート
    「あれ、クロウさん来ていたんですか。アルも一緒?」
     背後からした声に振り返ると、リィンの担当クラス、Ⅶ組所属のユウナが目をぱちくりさせていた。
     クロウの隣で包丁を構えたアルティナは、まな板のうえに鎮座するチョコレートの塊と睨み合ったままだ。こちらが手を貸そうとした途端、言い表せない気迫を感じて静観していた。
    「ユウナさんお静かに。現在、秘匿任務中です」
    「ということで、いつもの如くリィンにはナイショで頼むわ」
     溶けたチョコレートと生クリームの入ったボウルを片手に、人差し指を口元に添える。当のユウナからは呆れた目を向けられ、小さく肩をすくめた。
    「またそんなこと言って。教官、会いたがっていましたよ」
    「……。クラウ=ソラス」
    「おいおい! 待て、頼むから待て」
     包丁が刺さったままの塊と対峙したアルティナが片手を掲げて黒の戦術殻を召喚しようとするのを、ふたりががりで止めた。
     リーヴス第二分校の食堂は、翌日に控えたバレンタインの準備に励む女生徒の戦場となっていた。
     ユウナも持ってきたエプロンを装着し、ふたりに並ぶ。女生徒らの熱気漂う食堂は甘いカカオの香りが充満していた。
    「どうせ 836

    ほしいも

    DONEチョコレートと猗窩♀煉♀

    ■現代パロディ
    ■相互女体化、恋雪ちゃんと猗窩♀煉♀ちゃん
    「サロン・デュ・ショコラは戦場らしい。」
     わかってるの?と念押しする友人は、目鼻立ちのはっきりとした美人だ。バレンタイン商戦とは無縁そうな彼女は、兄のために上等なチョコレートを買い求めて催事場、もとい戦場へと足を伸ばしてきたと話していた。
    「戦場とはまた大袈裟だな!」
    「梅ちゃんは、初売り会場も戦場って言っていましたね。」
     絶対に朝一番の開店と共に行くべし、という強い進軍指示を違えず、開店の5分前に待ち合わせて訪れた催事会場の熱気は、成る程確かに仄かな殺気を感じられるくらいの盛り上がりだ。

    「恋雪さん、人が多いのではぐれないように気を付けて。」
    「ありがとう、煉獄さん。迷子になったら、エレベーターの前の椅子で待ってますね。」
    「恋雪に何かあったら面倒だ、私の鞄を掴んでいろ。」
    「ありがとう、猗窩座さん。手を握るのは駄目かしら?」
    「それは駄目。」
    「私の手でよければ、」
    「それは遠慮しておこうかな。」
    「むう!」
     華やかな会場の中を、それに負けない賑やかさで進む。催事フロアはハートやリボンの装飾が揺らめいて、心なしかチョコレートの甘い香りに満ちている。ショーケースに並んだカラフ 1494