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    デク

    MiX_Rr2274

    DOODLE正真正銘のらくがき。
    付き合ってる成人済みりんれん。
    2ヶ月と3日ぶり、彼氏の銘柄で待つ男。真意はゾッコン。

    追記
    えげつない量の誤字脱字を今んとこ直すつもりがないです、雰囲気で読んでください。
    2ヶ月と3日だ。
    「あっ。」
    今缶のホットカフェオレをコンビニで買ったのにまた忘れたと気づいたのは寒さでジャケットのポケットに手を入れた時、街頭に照らされつつ逆ポケットに缶を滑り落としてから、先に手を入れた方からタバコの箱を取り出した。1本取り出して口に咥えつつ歩みを進める。だが煙は吐き出さない、何故なら火を付ける術がないから。
    毎度忘れる俺もそうだが、こんなことをさせるアイツもどうなんだ。2ヶ月と3日だぞ。
    一か八か、声を掛けてみる。
    「ヤマンタカくん。」
    「なんだ。」
    「火ィ、ちょーだい?♡」
    「…………はぁ?」
    「ゴメンって……」
    そもそも夜魔徳は虚無王の眷属であり、物質に火を付けることは不可能である。そんなこと百も承知だ。火についていないタバコを加えながら両手をポケットに入れて夜道を歩く、口から出るのは煙ではなく白い息が薄く……ただなんとなく上を見た。寒い中の星はまぁ綺麗だこと。溜息を付こうと口からいっぱいに冷たい空気を肺に入れた瞬間……
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    deathpia

    DOODLE3月のテーマ「卒業」! 恋愛シミュレーションゲームの主人公である獣殿のパロディです~~いろんな意味で寛大な気持ちで読んでください
    失恋旅行制服を着て友達と二人きりで観覧車に乗りたい。 高校卒業を間近に控えたラインハルトとしては、そんな青春映画のヒロインのような願望を抱いているわけでもないのに、今日の一日の終わりはこの姿で締めくくられることをずっと知っていたような気がした。 たぶん、即興で通学路を外れてバスの切符を切った後、バス停で偶然会った友人と並んで座り、行き先候補の中からこの遊園地を候補に挙げるずっと前からだ。
    派手に観覧車は回り、ふと見た窓の外から地面が徐々に遠ざかっていく。 出発時にラインハルトの隣に座り、熱狂的な熱狂者のように戯言を連発していた友人は、今や向かいの椅子にずれて座っていた。 そっとラインハルトを追う視線はいつものように意図を隠しているが、密かに笑う口から繰り出される妙な戯言に比べれば、むしろわかりやすい。 明らかに目の前にいるにも関わらず一歩引いて隅の影に溶け込もうとするような、たとえ二人が向かい合って座り、長い足が絡み合い、膝をぶつけたとしても今と大差なかったであろう友人の距離感は、時折、彼を引き寄せようとする卑劣な挑戦精神をラインハルトの中に呼び起こした。
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