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    hico2号

    @hico2go

    ※腐向け/轟出とか

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    hico2号

    DOODLE高校生轟出。診断メーカーで『初夢に互いが出てきた無自覚両片思いtdizは二人とも好きな人の名前を全力で叫ばないと出れない部屋に入れられました』と出たので、フワーッと浮かんだのをお題を少し改変して短いのを書きました🎍ほんとは初夢って大晦日じゃなくて1日に寝て見る夢だけどもまぁ…目を瞑って!
    好きな人の名前を全力で叫ばないと出られない部屋に入れられた付き合ってない無自覚の高校生轟出「あれ……」
     眠いような、重いような頭を揺らして、ぼんやりした視界でなんとか像を結ぶ。けれど何もなかった。どこか、白一色の空間に佇んでいる。
     何をしてるところだったっけ?
     ぐるりと周囲を見回すと、見知った友人が思いの外近くにいて思わず声を上げた。
    「えっ、轟くん!」
    「……緑谷……?」
     僕の顔を認めた後、さっきまでの僕と同じようにこめかみを押さえて、周囲を見回している。
    「どこだ、ここ?」
    「わかんない……僕ら閉じ込められたのかな?」
     床も天井も、四方全てが白い簡素な空間で、ドアも窓も見当たらないことは一目瞭然だ。
    「ここに来るまでの記憶あるか?」
    「それが、何も……」
    「そうか。原因はわからねぇが、立ったまま寝てたとは……考えたくねェな」
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    hico2号

    MOURNING轟出/去年のクリスマス話としてpixiv掲載中の『追ったきらきら、のみこんだ』の直後の時間軸、緑谷君視点ver.です。あちらの話からでないとイミフです💦
    12/17のそばそばで発行した個人誌に書き下ろしとして掲載しています。通販ご利用頂いた方には、お手元に届くより早いweb公開となり、すみません…。奥付ページに入れた、更にその後のオチ?については本のみの掲載なので、併せて見て頂けたら嬉しいです。
    見上げたきらきら、とりこんだ■side: lovers ver. I

     轟くんがかっこいい。
     誰にともなく胸中でそんな惚気を叫んで、出久は両手で顔を覆うとずるずると自室の床に座り込んだ。
     母が夕飯を作ってくれているのは分かっているが、余韻がすごくてまだ顔を出せそうにない。
     目を閉じれば容易に瞼の裏に描ける街のライティング、隣を歩く好きな人の優しい表情。人の視線を気にする出久を慮ってか身体の間で隠すように握られた手のひらの温度。それから、はじめての———
    「—――ッ‼」
     ぼぼっと耳まで赤くして、顔を覆っていた手のひらを口元にずらした。心臓がとび出そうだ。かさついた自分の手が、まだあの感触をありありと思い出せる唇を辿る。
     考え込む時のいつもの癖のように、むに、とそこを指先でつまんで少し落ち込んだ。
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    hico2号

    DOODLE「〇〇しないと出られない部屋」診断メーカーで遊んでいたら「三十路超えた🍰🐰はツイスターゲームをしないと出れない部屋に入れられました」というのが出て面白かったので、なんかバラエティ番組に出させられた二人の妄想。人気者オールスタ―的なやつ出てほしい。同棲は公表してない曖昧設定。こなれ感を出したかった…

    ※めちゃくちゃくだらない短い会話文のみ
    三十路超えた轟出がバラエティでツイスターゲーム勝負やらされてるだけ「こういうゲームってさぁ……! 三十過ぎた僕らみたいなのじゃなくて、十代のかわいいヒーローの卵たちがやった方が絵的にもなんていうか……元気になるし面白いと思うんだけどっ……はい、左足黄色置きました!」
    「よくわかんねぇけど、子供の遊びで大人が本気の勝負するのも面白いんじゃねえか? 普通のよりこのマットデカいみたいだし、色の配置もランダムで難易度上がってるらしいし。お、青……仰向けに反転すりゃ届くか?」
    「うわ、そこ届く? さすが……なんか僕完全に身体半分以上ショートくんの影なんですけど……」
    「わりぃ次のターンで抜けてくれ」
    「ブリッジ状態で僕を下に敷きながら余裕なのも悔しい! 次ぼく何色ですか!? ショート君の身体でルーレット見えないんです! 右手赤? うう~~足がつりそう……」
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    hico2号

    DOODLEpixiv掲載の「two pieces of cake」の社会人パロ設定の轟出です。これだけだと意味不明だと思います…💦本筋のネタバレはしないようにしつつ(笑)、後日少し打ち解けた二人の閑話的な話です。クリスマスデート(?)社会人パロ版。ほぼ初稿で粗いですが(後で直したい!)、いずれラブコメになる二人を感じて頂けたら嬉しいです🎄
    あと設計云々のあたりはサーッと薄目で流してください…
    ginger or caramel latte コーヒー、ミルク、甘いソースやクリームを足したもの。
     あたたかいラテか、はたまたフローズン状のビバレッジ。
     英語のようなフランス語のような、黒板に書かれたカタカナの羅列。一杯注文するのにも手間取りそうで、精神的にも物理的にも僅かあと一歩が踏み出せないまま、緑谷はカフェのメニュー表を見上げていた。無意識に下唇を親指で押しながら、真剣に何度も白い文字を視線がなぞる。
     大抵どこでも看板を探せば見つけられるメジャーなチェーン店であるのに、一人で訪れたのは初めてだ。なんとなくオシャレな人が多そうなイメージと、注文時に複雑なカタカナを言わなければならないという誤った知識が緑谷の足をいつも遠ざけていた。
     来るのか来ないのか、とちらちら伺うレジ店員と視線が合わない一歩引いた位置にいるものの、長くこうしているわけにもいかず次第に腰が引けてくる。
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